アイロンがけをしたい服の洗濯表示に、見慣れないマークがあって困っていませんか?お気に入りの洋服ほど気を使いますよね。
素材にあったアイロンがけの方法や適切な温度を知っておくことで洗濯での失敗がなくなりますよ。
アイロンの洗濯表示(絵表示)を覚えるのはとっても簡単なので、適切な方法がとれるようにしていきましょう。
もくじ
アイロン表示って?守らないとどうなる?
アイロン表示は、洗濯表示にたくさんついているマークのなかの一種。アイロンがけするときの適切な温度を示しています。
アイロンがけは温度選びが鍵で、高い温度でアイロンがけすると「縮み」や「テカリ」を引き起こしたり、低すぎる温度でかけると「シワがぜんぜん伸びない」など、トラブルの原因に。
表示の温度を守らずにアイロンかけて大切な洋服を傷めてしまわないように、表示の意味をしっかりと理解することが大切なんですよ。
アイロンの表示はどう読んだらいい?
アイロンのマークは洗濯表示を見るとすぐにわかります。ただ、「・」が書かれているだけだと、どんな意味があるのか理解に困ってしまいますね。
アイロンの表示の読み方は簡単で「点の数が多いほど高温」を意味します。点が1つの場合は「低温(〜110℃)」、点が2つなら「中温(〜150℃)」、点が3つなら「高温(〜200℃)」とそれぞれ上限温度を表します。
バツ印がついているものは、熱に弱いとても繊細な生地が使われています。溶けたり、テカリが出たりとトラブルを起こすので、アイロンがけできない衣類です。
アイロン表示別のアイロンかけ方|低温マークの場合
「・」マークの低温表示の服は、とてもデリケート。シワも伸びやすい繊維が多いのでまずは一番低い温度に設定し、必ずあて布をしましょう。
湿気や蒸気に弱い洋服も多いので、スチームは使わずドライアイロンで仕上げてくださいね。
あて布は専用の布を用意する必要はなく、ハンカチなどで十分です。色移りなどを防ぐために白色のものを使います。
アイロン表示別のアイロンかけ方|中温マークの場合
中温設定のマークは、ポリエステルなどの化学繊維やウールなどの動物繊維が使われた生地に多くついています。
テカリや傷みが出やすいので、あて布をし、アイロンを長い時間当てるのは避けましょう。
アイロン表示別のアイロンかけ方|高温マークの場合
高温のマークは、綿や麻といった丈夫な天然繊維にだけついています。さまざまな洋服に使われていますが、シワがガンコになりやすく、高温でもなかなか取れない場合があります。
そのため、アイロンのスチーム機能を最大限活用するのがポイント。蒸気には生地を内側からふくらませる効果があるので、シワが伸びやすくなります。霧吹きやシワ取りスプレーを使うとさらに仕上がりがよくなりますよ。
アイロン禁止表示の服はどうする?
バツ印のついたアイロン禁止の服は、アイロンがけができません。
ただ、着用ジワのような軽いシワを取りたいときなら、アイロンの浮かしがけをすることでシワを伸ばせます。
やり方は簡単で、アイロンを直接当てず、少し浮かせてスチームだけをたっぷり含ませたあとに吊り干しするだけ。蒸気が生地をふんわりとふくらませ、シワを伸ばしてくれますよ。
洗濯できる衣類であれば、洗ったあとに「脱水せずに干す」方法もおすすめ。吸い込んだ水の重みで生地が自然と伸びてくれるので、乾いたときにはシワが取れているはずです。
アイロン表示に関係なくアイロンがけを失敗しないコツは?
アイロンがけで失敗を防ぐコツは「生地の負担を最優先に考える」こと。熱や力をかけすぎないのがポイントです。
たとえば、洗濯表示にかかわらず、はじめは低温で試すとテカリを防げます。また、ビーズなど装飾のある服は、裏返してからかけると引っかけてちぎれるなどのトラブルを防げます。
アイロンをかけた後は、冷めるまで待つのもコツのひとつ。熱があるうちはシワができやすいので、形が定着するまでさわらず放置しましょう。
アイロンは表示の意味を覚えれば失敗らずに
アイロンがけの失敗を防ぐには最低限、表示通りの温度を守るだけでOKです。
高温の方がシワを伸ばせそうですが、それは失敗の元。デリケートな服は熱で傷み、持ちが悪くなってしまうのでやめましょう。
素材にあったやり方を選んで、お気に入りの服を長持ちさせてくださいね。