シルクのような美しい光沢やドレープが特徴のレーヨンの服。スベスベとした肌触りがよいものの、一方でシワができやすいデリケートな素材でもあります。

そこで今回は、デリケートなレーヨンのシワを、傷ませずにスッキリ取るための方法をご紹介します。

レーヨンにシワがつきやすいのはどうして?

レーヨン しわ

レーヨンにシワがつきやすいのは原料に「綿」が含まれているためです。綿はシャツなどに広く使われていて、なんとなくシワがつきやすそうなのがイメージできると思います。

また、水にも熱にも弱いとてもデリケートな繊維でもあります。知らずに高温のアイロンをかけてしまうと生地が傷んで風合いを損ねてしまうこともあるので扱いには注意が必要なんです。

大切なレーヨンの服はどうやってケアしたらいいのか不安になってしまいますが、アイロンの使い方を工夫すれば簡単にシワを取り除けます。次で紹介する方法でやってみてくださいね。

レーヨンのシワ取り|アイロンの正しい使い方は?

レーヨンは熱に弱いデリケートな繊維ですが、次の3つの条件を守ればアイロンでシワをのばすことができますよ。

レーヨンのシワ取り|アイロンの正しい使い方

① 中温に設定する

レーヨンにアイロンをかけるときは温度を「中温」に設定します。シワがついても伸びやすい素材ではあるので、わざわざ高い温度でアイロンがけする必要はありません。

② スチームを使わない

効果を高めるためについ使いがちなスチームですが、レーヨンは水に弱いので使うのはNG。ドライのままかけてあげましょう。

③ あて布をする

光沢のあるレーヨンは直接アイロンを当てるとツヤがなくなってしまうことも。薄手のハンカチなどで十分なので、必ず一枚あて布を挟んでアイロンがけしましょう。

レーヨンにシワをつけないコツって?

そもそもレーヨンにシワをつくらないためには、こまめなケアの積み重ねが大切。普段から簡単なお手入れをしておきましょう。

レーヨンにシワをつけないコツ

洗濯方法を工夫する

レーヨンの服は「脱水時間を短めにし、ゆるめに絞って吊り干し」するのがおすすめ。ハンガーに掛けて吊り干しにすると自重でシワが伸びてくれます。

ツルツルとして乾きやすい生地ではあるので、多少濡れていても乾く時間に差はありません。傷んでしまうことはありませんよ。

雨に当てない

レーヨンの服は雨に濡れるとシミのような跡が残ることがあります。洗濯の機会を減らすためにも、雨の日はできるだけ着ないなど、ルールを決めておくのがおすすめです。

一度着たら数日干しておく

一度着た服は関節部分が伸びていたり、汗を吸って湿っていたりと形が崩れやすい状態です。

連日着るのはやめ、1回着たら1日以上は吊り干しして休ませるようにしましょう。時間がたつにつれて繊維のヨレがとれ、シワも元通りに戻りますよ。

大切なレーヨン生地の洋服のシワ取りはクリーニングに出すのも◯

お気に入りのレーヨンの服にシワがついてしまうと落ち込んでしまいますね。特に高価だったものはアイロンをかけるのも不安になりますよね。

何度か着た服や、ドレスなどのおうちでの洗濯がむずかしいアイテムであればクリーニングに出して手直ししてもらう方法もあります

クリーニングであれば、生地を傷めることなく汚れを洗い流した上でシワも伸ばしてくれます。プロの手であれば安心して任せられますね。

レーヨンのシワをとっていつでもキレイに!

デリケートな洋服

ゆったりとした着心地が気持ちのいいレーヨンの服。生地に高級感もあって、お気に入りを何枚も持っている人もいますね。

レーヨンのシワの取り方は「中温で、スチームは使わず、あて布をしてアイロンをかける」ことが大切。1つでも欠けると思わぬトラブルにつながります。

レーヨンが使われている服を把握しておき、まとめてアイロンがけすれば間違わずに一気にキレイにできますね。慣れればシワを伸ばすのも簡単になります。いつも整った服が楽しめますよ。