部屋干しをして、洗濯物がなかなか乾かずに「生乾き臭い…」と感じた経験は誰にでもありますよね。

もしかするとそのトラブルは、部屋干しする「場所」を変えるだけで解消できるかもしれません。場所選びのコツを紹介するので、この機会に見直してみましょう。

部屋干しの洗濯物が乾かないのはなぜ?

そもそも部屋干しがうまく乾かない原因をご存知でしょうか?

部屋干しの洗濯物が乾きにくいのは「洗濯物のまわりの湿度が高い」のが原因です。

外干しとちがって、部屋干しは限られた空間のなかに、洗濯物を干しています。ずっしりと重くなるほど染み込んだ水分で湿度がいっきに上がり、それ以上外に水分が逃げられなくなるんです。こうして湿った時間が長く続くと、雑菌が繁殖して生乾きのイヤな臭いが出やすくなるわけです。

なので、乾きやすいよう場所選びをするのはとても重要。どんな場所がいいのか、見ていきましょう。

部屋干しする場所を探すときのポイントは?

部屋干しの場所選びには次の3つのポイントがあります。すべての条件を満たす必要はないので、一番条件に近い場所を探してみてください。

① 「風通しがいい」場所を選ぶ

窓を開けて換気する

一番大切なのが「風通しのいい場所を選ぶ」こと。風の流れがあるとその分新しい空気にあたりやすくなって、乾きが早まります。

窓辺や換気口の近くなどの、空いたスペースを活用してみてください。ただし、雨の日の窓際は要注意。結露が起こりやすくなって、乾きにくいどころかパッキンにカビが生えるなどのトラブルにもつながります。

② 「広い部屋」を選ぶ

リビング フローリング 窓

できるだけ広い部屋で干すのもポイントです。スペースが広いほど湿度が上がるペースも遅くなり、洗濯物が乾きやすくなります。

広い部屋の一区画を部屋干しに使うだけなので、リビングなどの空きスペースを活用してみましょう。

③ コンセントの近い場所を選ぶ

コンセント 部屋 電源

紹介した2つの条件を満たす場所が見つからない場合は、コンセントの近くに部屋干しの場所をつくって、家電の力で乾きやすい環境をつくります。

おうちにあるものを使って効率的に乾かせるので、次で紹介する方法を参考に取り入れてくださいね。

部屋干しに向いた場所がないときは?

部屋干しに向いた場所が見当たらないときは、家電の力を借りて洗濯物が乾きやすい空間をつくりましょう。

次の方法で部屋干しの効率を大幅にアップできますよ。

扇風機で風を当てる

扇風機 リビング

場所を選ばず風通しをよくするには「扇風機を使って風を起こす」方法が一番手っ取り早く簡単。

風量は「弱」でOK。首振りを使って洗濯物にまんべんなく風を当てましょう。水分の蒸発が早まり、しっかり乾かせます。

室内に湿気がたまらないように、少し窓を開けて湿気を逃しておけば完璧です。

エアコンの風を当てる

エアコン

エアコンの除湿機能を使えば、洗濯物から出た湿気を効率的に取り除いてくれるうえに、風が当たって乾きが早まります。とくに湿度の高い日などにおすすめ。

扇風機との同時使いをすれば、2方向から風があたって2〜3時間ほどであっという間に乾かせますよ。

部屋干しに場所を取られたくないなら、便利グッズの活用がおすすめ!

部屋干しの難点は「生活動線のジャマになる」こと。せっかく乾かしやすそうな場所を見つけても、生活のジャマになるようならそこに干すのはむずかしいですね。

そんな悩みも市販の部屋干しグッズを使えば解消できます。工夫をこらした商品がたくさん販売されているので、おうちにあったものを探してみてください。

『エアコンハンガー』(平安伸銅工業)

エアコンの風を最大限利用できる「エアコンハンガー」。5kgまでの洗濯物が干せます。

使わないときは畳んでしまっておけるのでジャマにもなりません。これなら梅雨のジメジメ期も効率的に部屋干しできますね。

『室内物干しワイヤーpid』(森田アルミ工業)

できるだけ部屋におくものは増やしたくない!という人におすすめなのが壁に取り付けるワイヤータイプの物干し。

使わないときはワイヤーを外しておけば、壁際にスッキリ収まって目立ちません。インテリアになじむデザインなのもうれしいですね。

『窓枠物干し』(アイリスオーヤマ)

毎回の洗濯物の量が多いおうちなら、窓辺をまるっと物干しスペースとして活用できる「窓枠物干し」がおすすめ。

床と天井で突っ張る大型の物干しラックで、家族全員分の洗濯物も余裕をもって干せるほどです。

『レールde部屋干し』(アイワ)

カーテンレールを使って部屋干ししているおうちにおすすめなのが「レールde部屋干し」。

カーテンレールにハンガーをかけると窓側がどうしても乾きにくくなりますね。レールde部屋干しを使えば窓と平行にハンガーをかけられるので、乾き残しをなくせます。設置もラクラクできますよ。

部屋干しは「場所選び」で乾きやすく!

梅雨や秋雨などは部屋干しが続き、洗濯物をカラッと乾かせないのでイヤになってしまいますね。そんなときは、少しでも乾きやすい環境がないか部屋のなかを見てみましょう。

この機会に新たに物干し環境を整えれば、雨が続く時期でもイライラせずに洗濯をこなせますよ。