雨の日になかなか洗濯物が乾かなくて頭を悩ませる部屋干し。ジメジメするし、洗濯物に生乾きのいやなニオイが残るとげんなりしますよね。

そこで今回は、部屋干しのメリット・デメリットなどにも触れながら、ニオイを抑えるための乾燥のコツをいくつかご紹介します。

部屋干しとは?メリットやデメリットは?

メリット

部屋干しとは、文字通り、部屋に洗濯物を干すことです。洗濯物はベランダや庭など、屋外に干したほうが乾きやすく、気持ちもよいように感じますが、最近では好んで部屋干しをする人も増えています。

次のようなメリットとデメリットがあるので、参考にしていつもの洗濯物干しを見直してみてください。

部屋干しのメリット

● 天気に影響されない
● 日光による変色が避けられる
● 花粉や排気ガス、ほこりの対策
● 盗難防止、プライバシー保護

部屋干しのデメリット

● 部屋の見栄えが悪くなる
● 部屋に湿気がたまってカビが生えやすくなる
● 洗濯物が乾きにくい

一番のメリットである外出中の急な天気の変化に左右されないことを理由に部屋干しを選んでいる人は多いようです。

最近では工夫次第でデメリットを解消できるようになっているのも特徴ですね。

部屋干しのいやなニオイの原因は?

レース 洗濯物 洋服 ハンガー

部屋干しの一番の悩みといえば、生乾きのいやなニオイですよね。これは、デメリットの1つである「洗濯物が乾きにくい」せいです。

外干しと違って部屋は空間が決まっているため、洋服から空気中に追い出せる水分の量が決まっていて、逃げ切らない水分が服にとどまって乾きにくくなるわけです。

そして、洗濯で落としきれなかった洗剤の残りが酸化したり、雑菌が繁殖したりしてニオイが出てきます。いかに早く乾かすかが生乾きのニオイをなくすポイントです。

部屋干しの早く乾かすコツは?

部屋干しで洗濯物を早く乾かすコツはいくつかあります。基本は「風を送って湿気がたまらない環境をつくる」ことです。具体的にどんなことが有効か見てみましょう。

洗い方を変える

かご 洗面所 洗濯機

まずは洗濯の1回の量を減らして回数を何回かに分けることから始めましょう。干す量が少なくなると、服同士の間隔が広くとれるので乾きが早くなります。また、脱水の時間を長くすることで、洗濯物の水分量を減らすのも効果的。ただし、服を傷める可能性があることは覚えておきましょう。

干し方を変える

室内干し 洗濯物 ハンガー ピンチ

干し方でも洗濯物の乾きの早さは変わります。厚手の服と薄手の服を交互にかけたり、ハンガー同士のあいだは必ず15cm以上離したりすることで空気の通りがよくなって乾きやすくなります。さまざまな干し方があるので1度確認してみるといいですよ。

日用品を活用する

新聞紙

洗濯物を吊るした真下に新聞紙をグシャグシャにして置いて湿気を吸わせたり、洗濯物をバスタオルなどで挟んで水気を事前に吸ったりすると乾きが早まります。窓際に干すときは外との温度・湿度差で水滴が付きやすく、洋服についてしまうことがあるのでスクイージーで除去すると効果的。

家電の力を借りる

エアコン ドライ 洗濯

扇風機や除湿機で、湿気を取ったり空気を循環させたりすると乾きが早くなります。ほかにも換気扇、お風呂の浴室乾燥、エアコンのドライ機能なども使い勝手がいいので、有効活用しましょう。

部屋干しに使える家電やグッズはある?

部屋干しを早めるには便利グッズを使うのは欠かせません。できるだけ早く乾かしたいのであれば積極的に家電やグッズを取り入れるといいですよ。部屋の雰囲気などとも合わせながらお気に入りのものを選んでくださいね。

『エアコンハンガー』(平安伸銅工業)

エアコンのすぐ下に取り付ければ、洗濯物を引っかけられるハンガーです。夏は除湿、冬は暖房で洋服をすぐに乾かせます。使わないときは折りたためるので場所をとりません。

『衣類乾燥除湿機』(パナソニック)

洋服の乾燥に便利な除湿機。乾燥が終わったら自動で運転が停止するのでムダな電気代はかかりません。冬場の結露対策にも便利で窓際のカビ予防になります。

『速乾8の字ハンガー』(Eaoike)

ハンガーも乾燥に役立つ商品があります。この8の字ハンガーは肩の部分が広いので、洋服全体に風が通りやすく乾燥を早めてくれます。

部屋干しの場所はどこがいい?

家のどこ はてな

今だと空いている部屋やリビング、寝室などで干す人が多いかもしれませんが、おうちのなかで洗濯物が乾きやすい場所とはどこでしょうか?

おすすめは「日当たりのよい部屋」、エアコンなど「風を送る家電がある部屋」、乾燥機能のある「浴室」がおすすめです。あとは部屋の見栄えなども考えながら検討してみてください。

日光が当たる部屋だと空気が乾きやすく、カビの被害も防げますよ。

ちなみに、一般的にやりがちなカーテンレールにハンガーをかける方法だと、窓越しに湿気が伝わって乾きが遅くなってしまいます。生乾きの原因になってしまうのであまりおすすめしません。

部屋干しは「湿気がたまらない環境作り」がポイント

洋服 たたむ 棚 ラック

部屋干しがうまくなるためには、「湿気がたまらない環境」を作るのが不可欠です。

部屋が狭ければ狭いほど空気がとどまってジメッとするので、扇風機を置いて空気を動かすだけでも乾きの早さは違いますよ。

まずは実践できそうなことから始めて部屋干しとうまく付き合っていきましょう。