春の山菜としても知られている「わらび」。ほろ苦い独特な味わいがクセになりますよね。しかし強い毒性成分が含まれていて鮮度も落ちやすく、保存方法には迷うところ。

長持ちさせたいときは、冷凍保存をするといいですよ。そこで今回はわらびの冷凍方法について、正しい手順や注意点をご紹介します。

わらびは冷凍できる?保存期間は?

わらび

鮮度の落ちやすいわらびは、生の状態での保存は向いていません。

正しい保存方法は「冷蔵保存」と「冷凍保存」の2通り。冷蔵保存の場合は水に浸して保存し、かつ毎日水を取り替える必要があります。だいたい1週間ほど日持ちします。

冷凍保存であれば、事前にアク抜きをしておけば2〜3ヶ月ほど長持ちしますよ。

わらびのアク抜きから冷凍保存までの手順は?

わらび

わらびはアクの強い食材。保存するときは事前にしっかりとアク抜きをしてくださいね。

アク抜きのやり方

わらびの表面には、産毛のようなものが生えているので、あらかじめしっかりと流水で洗い流しておきましょう。

根本の硬い部分を切り落としたら、次にアク抜きです。

鍋に1.5Lの水を入れて沸騰させたあと、火を止めて重曹小さじ1杯を入れましょう。

加熱しすぎると溶けてしまうので、お湯の粗熱を取ってから投入してくださいね。

わらび全体をお湯に浸し、一晩置きます。水の色が緑色に濁るので、取り替えて再び手順を繰り返してください。

水の色が透明になったらアク抜きは完了です。

冷凍のやり方

アク抜きしたわらびを十分に流水で洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。

冷凍用保存袋に入れたら、空気をしっかりと抜いて密閉し、冷凍室へ入れましょう。わらび同士が重ならないよう、なるべく平らにならしてくださいね。

わらびを冷凍保存するときの注意点は?

注意点 チェック

事前にアク抜きをする

アクを抜かずにわらびを食べると、中毒を起こしてしまう可能性があります。

食材の渋みや苦みを取り除き、料理の仕上がりを良くするためにも大切なものなので、かならずアク抜きをしてから保存しましょう。

空気を抜いて密閉する

冷凍用保存袋に入れるときは、できるだけ空気を抜くのがポイント。乾燥や雑菌の繁殖を防げます。

事前に食べやすいサイズにカットし、少量ずつラップで包んでから冷凍用保存袋に入れると、調理するときに便利ですよ。

わらびの冷凍保存を利用して料理を楽しもう

わらび

鮮度が落ちやすいわらびは、採ったあとにどんどん身が硬くなってしまいます。なるべく早めに保存してくださいね。長持ちさせたいときは冷凍保存がおすすめ。ぜひこの機会にやり方を覚えて、わらびをおいしく味わってくださいね。