たけのこは煮物などにするとおいしいですが、アクが強いので、調理前にアク抜きをするといいですよ。米ぬかを使うとさらにおいしく仕上がります。
そこで今回は、たけのこのアク抜きのやり方についてご紹介します。
たけのこはアク抜きが必要なの?
そもそも「アク」とは、食材に含まれる渋みやえぐみ、苦味などの原因になる成分のことで、たけのこには「シュウ酸」と「ホモゲンチジン酸」というアクが含まれています。
「シュウ酸」は結石の原因となる物質で、そのまま体内入るとかたまってしまうし、「ホモゲンチジン酸」は酸化してえぐみを引き起こすので、調理前にアク抜きをした方がいいんですよ。
たけのこのアク抜きでは米ぬかを使う!
たけのこのアクを抜くときは、米ぬかと唐辛子を使って下茹でをします。
米ぬかは、たけのこのアクを抜きやすくするだけでなく、甘みや風味をたけのこに移してさらにおいしくしてくれますよ。
米ぬかがない場合は米の研ぎ汁で代用してください。
たけのこのアク抜きのやり方
① たけのこに火を通りやすくするため切り込みを入れる
まずはたけのこを洗って汚れを落とし、外皮を2枚ほど剥きます。その後、火の通りをよくするために、穂先から5cmのところを斜めにカット。
切り落とした部分に垂直に1〜2cmの深さの切込みを入れます。たけのこの実まで切れないくらいでOKです。
② 鍋に入れて沸くのを待つ
深めの鍋に重ならないように入れたら、米ぬか・唐辛子・水の順に加えます。たけのこ3本に対し、米ぬか1カップほど、唐辛子2〜3本が目安です。そのまま中火〜強火にかけ、沸くのを待ちましょう。
③ 火加減を調節をして落とし蓋をする
鍋の中が沸いてきたら落とし蓋をして火を弱め、煮汁がこぼれないように火加減を調節します。落とし蓋は、たけのこが浮かないようにする役割もあるので、ない場合はお皿などで代用してください。
④ そのまま茹でる
300g程度のたけのこならだいたい1時間30分ほど時間がかかります。30分に1回くらいは様子を見て、水が減っていたら適宜足すようにしましょう。
⑤ 冷ます
たけのこの太い部分に串が通るようになったら火を止めます。鍋から出さないで、ゆで汁ごと冷まして完了です。
たけのこのアク抜きで気をつけることは?
たけのこを茹でるとき、皮をすべて剥くのはNG。たけのこの栄養が逃げてしまうので、すべて剥ききらず、皮ごと茹でるようにしましょう。
アクを取っておいしいたけのこを味わおう!
米ぬかを入れたお湯は、沸騰すると吹きこぼれやすいので、なるべく深めの鍋を用意するのがおすすめです。米ぬかでアク抜きをしたたけのこは、甘くてよりおいしく食べられるので、ぜひやってみてくださいね。