栄養たっぷりでいろいろな料理に活躍してくれるしじみ。たくさん購入したときは、冷凍保存するのがおすすめです。長期保存はもちろん、ほかにもメリットがたくさんありますよ。

そこで今回は、しじみの冷凍保存についてご紹介します。

しじみは冷凍できる?保存期間は?

しじみ

しじみは、殻付きのまま冷凍保存ができます。冷凍することでメリットもあるんです。

① 旨み成分が増加する

ほとんどの食材は、冷凍すると味が落ちてしまいますが、しじみはグルタミン酸やアラニンといったうまみ成分が増す特徴があります。

おいしくなるだけでなく、しじみの栄養のうちの1つであるオルニチンが増え、栄養価もアップしますよ。

② 長期保存が可能になる

しじみを冷凍保存すると、約3ヶ月はおいしく食べられます。

冷蔵室で保存しても長くて1週間程度しか日持ちしないので、グッと長持ちしますね。

③ 調理の時短になる

下処理をしてから冷凍するので、調理時間の短縮につながります。すぐに食べたいときにも便利ですね。

しじみの冷凍保存の手順は?

しじみ

しじみは下処理をしてから冷凍することで、おいしくキープできます。

まずはしじみの砂抜き。ザルにしじみが重ならないように入れます。このとき、触れても口を閉じないものや、腐ったにおいのするものは取り除いてくださいね。

ザルをボールに入れ、塩分濃度0.3%の塩水(水1Lに対して塩を0.3g加えたもの)をしじみが浸かるくらいたっぷりと入れます。

この状態で、夏は3〜4時間、冬は4〜5時間おき砂抜きをしましょう。室温が高いときは、冷蔵室へ入れてくださいね。

しじみが水を吐いて周囲が濡れてしまうことがあるので、新聞紙などをかぶせておくといいですよ。

時間をおいたら塩水や砂を捨て、再度ザルにしじみを並べ、濡れ布巾をかけて3時間ほどおきましょう。うまみがさらにアップしますよ。

それから一度に使用する分量ずつ、冷凍用保存袋に小分けし、空気を抜いて密閉して口を閉じましょう。金属製トレイにのせて、冷凍室へ入れたら完了です。

冷凍したしじみを食べるときは、解凍せずに凍ったまま調理します。急激な温度変化で口が開きますよ。

茹でる場合は水からではなく、沸騰したお湯に入れるのがポイントです。そのほかの調理方法でも、高温で加熱してから食べてくださいね。

しじみを冷凍保存するときの注意点は?

一度解凍したしじみは再冷凍ができません。冷凍するときは小分けにしておき、食べる分だけを解凍するようにしてくださいね。

また、凍ったじしみを自然解凍するのはNG。調理する直前に冷凍室から出し、加熱調理してくださいね。

しじみの冷凍保存を利用して料理を楽しもう

しじみ

しじみは冷凍するとうまみが増す食材です。加えて長期保存ができ、下処理が済んでいるので調理の時短にもつながるのがうれしいですね。冷凍保存を利用して、しじみをおいしく食べましょう。