おいしい米を炊くには、「お米の研ぎ方」が重要です。
ただ、どんな風にお米を研いだらいいか正しい方法を知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はお米をおいしくするための研ぎ方を実践解説します。
お米の研ぎ方で、味が変わる
お米を炊く前にはかならず「研ぐ」工程をはさみます。ただ、研ぎ方によってお米の味は変わってきます。
では、どうしてお米を研ぐ必要があるのでしょうか?
そもそも研ぐ前のお米は「乾燥していて吸水しやすい」「強く洗ったり、衝撃を与えると割れる」という性質があり、しかも「周囲にはゴミや汚れがついている」状態。お米を研ぐことで付着した汚れを落とし、きれいな水につけて十分に吸水させることではじめて「ふっくらとしたお米」が炊きあがるんです。
つまり、お米を「研ぐ」のは、余計な汚れを落とし、ふっくら炊き上げるための下準備という役割をもっています。
お米をおいしくする研ぎ方
お米をおいしく炊き上げるための上手な研ぎ方を紹介します。普段のお米の研ぎ方を見直してみてくださいね。
① 米を計る
必要な分だけ計量カップでお米をはかって、炊飯器やボールに入れます。
② 大量の水で素早く洗う
水を入れたら2〜3回素早くかきまぜ、さっと水を捨てる。これを2回繰り返します。
③ 少量の水を入れてやさしくかき混ぜる
お米を研ぐときは、指を丸めてやさしく混ぜるのがポイントです。強く混ぜてしまいがちなので、注意してくださいね。
1cmほど水を入れたら、指先を丸めた手で20回ほど素早くかき混ぜましょう。米同士をぶつけあって表面の汚れを落としていくイメージです。
④ 水を入れて汚れを浮き上がらせる
米同士がぶつかりあって表面の汚れを落とし合うので、水を追加して汚れを浮かせます。追加した水は白く濁ってくるので、すぐに捨てましょう。この③〜④を3回ほど繰り返したら米とぎは完了です。
お米の研ぎ方のポイントと注意点
米を研ぐときのポイントをおさらいします。
・米が割れないよう強く押し付けたり、固く握ったりしない
これを守れば、お米を今まで以上においしく炊き上げられますよ。
また、洗いすぎたり、熱いお湯で研いだりするのはやめましょう。お米のデンプンが溶け出し、炊きあがりを損ねることがあります。
お米の研ぎ方は「すばやさ」と「やさしさ」を心がけて
お米を研ぐときは、正しい手順を守った上で、素早く研ぐこと、やさしく研ぐことを心がけてください。
上手に研いだお米のはツヤツヤに炊きあがります。ぜひ光沢感のあるお米を目指して、研ぎ方をマスターしてくださいね。