じゃがいもの細切りと聞いて、みなさんはどのような切り方を想像しますか?似たような切り方がたくさんあって分かりづらいという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、揚げても焼いてもおいしい「じゃがいもの細切り」を一からわかりやすく、写真付きで説明します。

じゃがいもの細切りとは?

じゃがいも 冷蔵庫 保存
「細切り」とは細く長く切ることをいいます。3〜5mm幅くらいが目安です。

似た切り方に「千切り」や「拍子切り」がありますが、「細切り」は千切りより太く、拍子木切りよりも細いという違いがあります。

じゃがいもの細切りの切り方

じゃがいもの細切りは少し手間はかかりますが、慣れてしまえばそれほどむずかしくありません。

まずは基本の切り方を覚えましょう。

① じゃがいもを洗う

じゃがいも 細切り 切り方 洗う
流水もしくは水を張ったボウルのなかで、表面についた泥を指でこすり洗いします。凹凸がはっきりしたじゃがいもは5分ほどボウルの水に浸けてから洗うと、くぼみにたまった泥をキレイに落とせます。

皮をむくなら表面の汚れがざっと取れれば問題ありませんが、皮付きで食べるならスポンジなどで丁寧に汚れを落とします。新じゃがは皮が薄いのでゴシゴシ洗わないように注意してくださいね。

② 皮をむく

じゃがいも 細切り 切り方 皮むき
包丁またはピーラーで皮をむきます。

③ 芽を取る

じゃがいも 細切り 切り方 芽取り
芽があれば包丁の刃元を使ってえぐり取ります。ピーラーにはじゃがいもの芽取りが付いているものがあるので、ピーラーを使うと便利です。

④ 3〜5mmの厚さに薄切りする

じゃがいも 細切り 切り方 薄切り
3〜5mmの厚さにスライスします。不安定なときはじゃがいもの広い方の面を薄く切り、平らにしてから切り始めます。

あまりに薄く切ると、じゃがいもの歯ごたえや食感がなくなるので注意してください。

⑤ ④と同じ厚みで切る

じゃがいも 細切り 切り方 ずらし重ねて細切りする
薄切りしたじゃがいもを少しずつずらして並べ、端から3〜5mmの厚さに切ります。

じゃがいもを重ねたときに高さがないほうが切りやすいので、なるべく平らになるよう横に広げるといいですよ。ここでも細く切りすぎると加熱時にじゃがいものシャキシャキ感が失われるので注意してください。

⑥ 水にさらす

じゃがいも 細切り 切り方 水にさらす
切ったじゃがいもは空気に触れると酸化して黒ずむので、すぐに水にさらします。

ただし長く水にさらしすぎると、デンプン質やミネラルなどの栄養素が一緒に流れてしまうため、5分前後を目安にザルにあげてください。

じゃがいもの細切りは別の切り方もある

じゃがいもの細切りをラクにするなら、事前に切れ込みを入れてから切る方法があります。

① 深く切り込みを入れる

じゃがいも 細切り 他の切り方 深く切り込み入れる
横幅が狭いほうの面の端を薄く切り、切った面を下にしてじゃがいもを安定させます。

下まで切り落とさないように注意しながら、端から3〜5mm幅の切れ込みを入れていきます。

② 3〜5mm幅に切る

じゃがいも 細切り 他の切り方 向きを変えて細切りする
じゃがいもの向きを変え、同じ幅で端から切ると細切りが完成します。

細切りにしたじゃがいもはどんな料理に使える?

じゃがいも 細切り 料理
細切りしたじゃがいもは、野菜と炒めたきんぴらにしたり、さっと茹でてキュウリやハムと一緒にドレッシングで和えることでサラダにしたりできます。

チーズと一緒にカリっと焼いて、ガレット風にして食べるのもおすすめです。

じゃがいもの細切りは保存できる?

じゃがいもの細切りは冷凍保存しておけます。細切りが余ったときや、事前に切って下ごしらえしたいときに活用してください。

じゃがいも 細切り 切り方 保存
沸騰したお湯で5分ほど茹でてザルに揚げ、粗熱を取ってからジップロックなどの食品保存用袋に入れたら冷凍庫へ。

なるべくじゃがいも同士がくっつかないよう平らに入れると、取り出す時にバラバラになりやすく便利です。

じゃがいもの細切りを覚えよう

じゃがいも 細切り 切り方 皿盛り
じゃがいもを細切りは面倒そうに思いますが、一度覚えてしまえばとっても簡単です。細切りならではのシャキシャキした食感はやみつきになること間違いなしですよ。

春はじゃがいもがおいしくなる季節なので、切り方を覚えてじゃがいも料理を楽しんでくださいね。