料理に彩りを添える、緑黄色野菜の「人参」。カレーやシチュー、煮物などに入れ、食べる機会が多くもっともポピュラーといっても過言ではないですよね。
そんな人参について、基本中の基本の切り方「輪切り」を写真入りで解説します。
輪切りにしたあとの使い方や保存方法も紹介するので、切り方とあわせて覚えてくださいね。
輪切りとは?
「輪切り」は、人参やきゅうり、大根など棒状の細長い野菜を、断面が輪の形になるよう(丸く出るよう)に、切ることをいいます。
人参を輪切りにする方法は?
人参の正しい輪切りの切り方を紹介します。
①人参を洗い、ピーラーで皮をむく
※人参の皮をむくときはピーラーを使うと簡単
②ヘタ部分を切り落とす
※1cm程度切る。葉の生えている固い中央部分が残らない程度でOK
③人参を横置きにして一定間隔に切っていく
※ヘタのついていた太いほうから包丁を入れると切りやすい
完成
端まで切り終えたら完成
人参の輪切りはどんな料理に使う?
輪切りは人参の切り方の基本ですが、料理にあわせて厚みを変えてあげましょう。
薄い輪切り(2〜3mm)
薄い輪切りは、炒めものやスープ、和え物やサラダに使います。
厚い輪切り(5mm)
厚めの輪切りは、煮物などに向いています。煮物に使う場合は、煮崩れ防止に面取りをしたり、お花切りや型抜きをして使うことが多いですよ。
人参を薄く輪切りするのに便利な道具は?
薄く輪切りするのは手間がかかりますよね。そんなときは「スライサー」を使えばあっという間に輪切りができます。
スライサーがあると時短できて料理もはかどりますよ。
『サンローラ サラダセット スーパースライサー』
スライス、つま、千切り、短冊のスライサー4枚と受け皿、スタンドのセット。1つあれば、サラダ作りや料理の具材準備がはかどります。
輪切りにした人参は保存しておくと便利
輪切りにした人参が余ってしまったときや、日々の料理作りの下ごしらえとして準備したいときは、次の3通りの方法のどれかで保存しておくと便利ですよ。
① 生のまま冷凍する(薄い輪切り向き)
薄く輪切りにした人参は、炒めものやスープの具材にも使いやすく、サラダや和え物にもぴったり。特にサラダの場合は食感を残すためにも、生のまま冷凍保存するのがおすすめです。
【冷凍方法】
切ったら表面の水分をキッチンペーパーで拭き取る。
料理で使う分量を考えて小分けにし、空気が入らないようラップに包む。
※冷凍後に取り出しやすくするため、人参同士の重なりをなくし、平たくラップで包むのがポイント
ジップロックなどの冷凍用袋に入れて保存する。
※早く冷凍できたほうが風味が落ちにくいので、バッドの上に置くのがおすすめ
●サラダや和え物に使う場合
ビタミンや水分が溶け出してしまうのを避けるために電子レンジの解凍モードか、低温でゆっくり解凍しましょう。
●炒めものやスープに使う場合
解凍は必要なく、冷凍したまま調理に使えます。
【保存期間】冷凍した人参は、約1〜2ヶ月ほどもちます。
②かために茹でたり蒸したりして冷凍する(厚い輪切り向き)
厚めに輪切りした人参は、煮物におすすめ。風味を残せるのと調理時間短縮のために、かために茹でたり蒸したりしてから冷凍保存しましょう。
【冷凍方法】
茹でる際は、水の状態からお鍋に入れるのがポイント。煮込みの段階で火が通るので、軽く茹でる程度でOK。
茹でたり蒸し終わったあとは、粗熱をとりキッチンペーパーで表面の水分を拭く。
くっつきを防止するため、重ならないように冷凍用袋に入れて保存する。
冷凍したままお鍋にいれて調理してOKです。
【保存期間】冷凍した人参は、約1〜2ヶ月ほどもちます。
③干す(薄い輪切り向き)
干して乾燥した人参も長持ちします。煮物や漬物、炊き込みごはんの具材などに利用できます。
【乾燥方法】
ザルや専用の干しカゴに並べて2〜3日間ほど乾燥させます。湿気の少ない日に風通しのよい場所に天日干しします。
乾燥が終わったら、瓶や密閉できる保存袋に入れて湿気から守りましょう。
10分以上、水やぬるま湯に浸けて戻してから絞って使いましょう。
スープに加えたり煮たりする場合や、炊き込みごはんに用いる場合は、乾燥したまま使えます。
【保存期間】約1ヶ月ほどもちます。
人参の輪切りを覚えて料理の幅を広げよう
さまざまな料理に使われる人参の切り方を覚えることで、調理時間の短縮につながって料理もより楽しくなりますよ。
輪切りは基本中の基本。手を切らないよう気をつけながら、マスターしてくださいね。