みなさん、「スライサー」って使ってますか?

スライサーは、料理が苦手な人でも簡単に食材をカットできるすぐれものです。でも、包丁のほうが慣れてるからと使っていない人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、スライサーと包丁を使って、実際に食材をカットしてみて、その時間と仕上がりを検証しました。おすすめのスライサーとあわせてご紹介します。

スライサーは時短につながるの?メリットは?

スライサーの刃

スライサーは、文字通り野菜をスライスするための道具で、刃がついたプレートに食材を押し当て、前後に動かすだけでカットできる便利な調理グッズです。

包丁でカットするのと比べると、大きく次の3つの特徴があります。

メリット①|細かく均一に仕上がる

一番の特徴は「仕上がりの均一さ」。薄さや太さが均一の仕上がりになるので、料理の見栄えもキレイになります。

メリット②|時短になる

食材の切り方や切る量にもよりますが、包丁の半分の時間で切り終わることも。時短になって、調理の手間がグッと減ります。

メリット③|大量に切っても疲れにくい

長時間食材を切っても疲れにくいのがポイントです。とくに、千切りなどの少しだけ工程の多い切り方はスライサーを使うのがおすすめです。

「そもそも野菜を切るのが苦手…」「大きさや太さがいつもバラバラで困る…」という人はスライサーをぜひ使ってみてください!

スライサーの用途は?

スライサー

最近では、スライサーの種類も豊富で、刃のバリエーションも増えてきました。

包丁では手間のかかるカットが、ただ食材を動かすだけでできるようになっているんです。

基本的な切り方として次の2つがありますよ。

① 薄切り(輪切り)にするとき
② 千切りにするとき

次からは、基本の切り方を包丁と比べてみます。

普段から料理をしているママ編集部員と、ほとんど自炊しない一人暮らし男子編集部員を選出し、包丁とスライサーで競ってもらいました!

【スライサーの検証①】薄切りは短時間で同じクオリティ!

はじめに玉ねぎの薄切り(オニオンスライス)にチャレンジ。

包丁で薄切り

玉ねぎ 薄切り 切り方 繊維を断つ

普段から包丁の扱いに慣れているママに、1/2カットの玉ねぎを薄切りしてもらいました。

玉ねぎ 薄切り 切り方 繊維に沿う

仕上がりはこの通り。2分ほどでキレイにスライスしてくれました。

スライサーで薄切り

スライサーで玉ねぎを薄切りする

続いてチャレンジしたのが、ほとんど自炊をしない男性のコジカジ編集部員。同じく1/2カットの玉ねぎをスライサーで薄切りしてもらいました。道具の力でどこまでできるのか…。

スライサーで薄切りした玉ねぎ

結果は、包丁で切ったときと同じくらいのキレイな仕上がりに。玉ねぎをシャカシャカ動かすだけなので、包丁を使い慣れていない人でも簡単に扱えました。

かかった時間はおおよそ1分30秒ほど。

ただカットするだけでも、30秒ほどの差が。食材の量が増えれば増えるほど、スライサーの方が時短になりますね。

【スライサーの検証②】千切りは圧倒的にスライサーが便利!

次にごぼうの千切りを試してみました。千切りって時間がかかる面倒な切り方ですよね…。

ごぼうの千切り(before)

あらかじめごぼうの長さをカットしておき、包丁とスライサーそれぞれで5本ずつ(約200g)を千切りしてもらいました。

包丁で千切り

ごぼうの千切り

包丁で千切りする場合は、まず縦に薄く切って、そこからさらに細く切っていく2段階の作業。いつも通り切ってもらうと、おおよそ12分45秒で切り終わりました。

スライサーで千切り

スライサーでごぼうの千切り

続いて男性部員&スライサー。千切り用のプレートに替え、ごぼうを乗せてシャカシャカ。グッと力を入れないと動かない場面もありましたが、たった5分でごぼうの千切りが完了しました。

包丁とスライサーの仕上がりの違い

ごぼうの千切り比較

向かって左側が包丁で切ったごぼう、右側がスライサーで切ったごぼうです。細かさや均一さが一目瞭然だと思います。

人参の千切り

食材を人参に入れ替えた場合も、かかった時間はスライサーの方が短く、仕上がりも均一でした。

工程の多い切り方は、切る時間の早さと仕上がりに大きな差が出ることがわかりました。

スライサーが不便なところはないの?

スライサーとプロテクター

スライサーは便利な調理器具である反面、いくつか注意が必要な点もありました。

厚みを調整できない

スライサーは刃の位置を調整できません。基本的には同じ厚みにしかスライスできず、その厚みはスライサーによって異なります。料理によって使い分けたい人は、あらかじめ刃を調整できるタイプのスライサーを購入するといいですよ。

手を切る可能性がある

当たり前ですが、刃物なので使用時に手を切る可能性があります。うまくスライスできないからと、力いっぱい動かそうとすると手を切ることがあるので気をつけてください。プロテクター付きのものなら比較的安全に作業できますよ。

洗うのが少し大変

スライサーは洗うのが少し面倒なこともあります。刃に注意しながら、慎重に洗ってあげましょう。また、人参ならオレンジ、きゅうりなら緑と、野菜の色素がついてしまうことも。調理後はできるだけ時間を開けずに洗いましょう。

おすすめのスライサーは?

シンプルなスライサーでも食材カットの時間を大幅に縮められることがわかりましたね。

最近ではさまざまな特徴をもつスライサーがでているので、「こんなこともできるの?」と驚くものもありますよ。いくつか紹介するので、スライサーを選ぶときの参考にしてください。

「プレートや刃の素材」「食材を切る幅」「プロテクターの有無」「大きさ」「デザイン」などから自分に合ったものを探してみましょう。

『調理器セット SELECT100』

今回使ったスライサーで、千切り2種・薄切り・おろしがセットになた商品。モノトーンですっきり収納でき、透明なフタがそのまま野菜の受け皿にもなる優れものです。

『野菜調理器Qシリーズ』

ポップなカラーが特徴のスライサー。大根おろし・薄切り・千六本・細千切り・受け器・プロテクター・スタンドがセットになっているので、これ1つでたいていの作業ができます。

『セラミック可変式スライサー プロテクター付き』

刃がセラミック素材でできたスライサー。ステンレスなどの金属素材ではないのでサビにくく、切れ味が長持ちするのが特徴です。刃を調整できるので、スライスの厚みを変えられるのもポイント。

『とんかつ屋さん キャベツスライサー』

キャベツの千切りに特化した幅広のスライサー。1玉を半分に切ったサイズでもラクラク収まる横幅なので、一度に大量の千切りを作りたいときに便利です。

おすすめのスライサーで時短調理!

スライサーと包丁と玉ねぎ

調べた結果、スライサーは調理を時短でキレイに仕上げるための便利なグッズでした。

今までスライサーを使ってこなかった人は、ぜひ普段の調理に取り入れてみてくださいね。