「◯◯がしんなりするまで炒める」とレシピにあるのを見て、「しんなりってどういう状態なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
今回は、「しんなり」がどういう状態なのか、玉ねぎを「塩もみ」「レンジ」「炒める」「ゆでる」の方法で実際にしんなりさせてみました。
しんなりってどんな状態?
そもそも「しんなりさせる」とはどういう状態を指すのか気になりますよね。辞書にはしんなりとは「軟らかいさま」「しなやかなさま」と書いてあります。
料理の多くは「野菜をしんなりさせる」ときに利用しますが、それは元の状態より固さがとれてやわらかくなった状態を指します。クタッとなっていれば、「しんなりさせた」といえます。
しんなりさせるには「塩」か「熱」を加える
今回は玉ねぎを使ってしんなりさせてみます。しんなりさせる基本は「塩でもむ」か「熱を加える」かのどちらかです。
熱を加えるには「電子レンジで温める」「炒める」「茹でる」の3通りの方法があるので、今回はそれぞれの方法で「しんなり」した状態を見てみましょう。
塩もみで玉ねぎをしんなりさせる
水気を切りながら、しんなりさせたいときは塩もみがおすすめです。
まずは、しんなりさせたいモノ(玉ねぎ)の5%にあたる塩を用意してふりかけます。手で全体に塩が行き渡るよう1分ほどもんだら5分ほど放置しましょう。
5分たったら、キッチンペーパーで玉ねぎをくるみ、両手でしぼります。次に水を含ませて最度両手でしぼって塩っ気を落とせば完成です。
お皿に盛り付けると水気を切った玉ねぎが「しんなり」していることがわかりますね。食べてみるとかなりやわらかくなっていました。
電子レンジでしんなりさせる(600wで3分)
手をかけず、時短でしんなりさせたいときは電子レンジがおすすめです。ラップをかけて600wで3分ほど温めてください。
3分後に取り出した玉ねぎはあっという間にしんなりした状態に。
食べてみたところまだシャキシャキ感は残っていました。ただ、生のかたさがとれてやわらかくなっているので、食感を残したサラダなどにおすすめ。
電子レンジでしんなりさせた場合、食材によっては水分がたくさん出てくることがあります。調理方法にあわせて漏れ出した水分は調整してくださいね。
フライパンで炒めてしんなりさせる(中火で3分)
「炒める」ことでしんなりした状態もチェックしましょう。
炒めてしんなりさせる場合は、調整しやすいのが特徴です。若干の食感を残した状態だったり、かなり食感を残した状態だったり、炒め具合によって「しんなり」の状態をコントロールできます。茶色くならないところで止めるのがポイントです。
漏れ出した水分はフライパンで蒸発するため、電子レンジと違って更に盛り付けても水分は出てきません。
茹でてしんなりさせる(沸騰したお湯に3分)
4つのなかでもっともやわらかく「しんなり」としたのが茹でる方法です。
盛り付ける際にしっかり水気を切れば、びちゃびちゃになる心配もありません。
しんなりの状態を知って料理を上手に
今回は「塩」と「熱」を加えることによるしんなりの違いを試してみました。「しんなり」な状態はどのように手を加えるのかで違ってきますが、基本的には生のかたさがとれた状態と考えてください。
レシピにある「しんなり」はそれぞれの調理方法にあわせながら、どこまでやわらかくするといいかを調整していきましょう。