畳の汚れやベタつきが気になってくると、フローリングのように洗剤を使って一気にキレイにしたいと思いますよね。でも、天然素材の畳には洗剤を使っていいのか不安もあると思います。
そこで今回は畳の汚れを落とすのにどんな洗剤を使えばいいのかご紹介します。
畳の汚れ落としに洗剤は必要?

畳にできる汚れのほとんどは「手垢などの皮脂」や「食べこぼし」。油分や糖分が原因でベタッと肌ざわりが悪くなってきます。
実は、それらの汚れを落とすのに特別な洗剤は必要ありません。たしかに植物の繊維をより合わせてつくったデリケートな素材ではありますが、ほとんどの汚れは乾拭きか水拭きで十分キレイに落とせますよ。
どうしても取れないガンコな汚れができてしまった場合のみ、次で紹介する洗剤を活用してみてください。
畳の汚れ落としに使える洗剤とは?
畳用の洗剤はひとつ用意しておくと、いざというときにあせらずに済みます。無理に専用のものを用意する必要はないので、落としたい汚れや使い方に合わせて選んでみてくださいね。
『パストリーゼ77』(ドーバー酒造)
皮脂汚れやカビ退治に便利な「アルコール除菌スプレー」。アルコールは油汚れをなじませる働きがあるので拭き掃除にぴったり。カビや雑菌を効果的に除菌してくれるので、湿気の気になるシーズンにおすすめです。
このパストリーゼは酒造メーカーがつくったアルコール消毒スプレーで、緑茶由来の抗菌成分が配合されているのが特徴。抗菌効果が長期間続くのがうれしいポイントです。
『かんたんマイペット』(花王)
フローリングや家電などの掃除にも使えるリビング用の万能洗剤が『かんたんマイペット』。「とりあえずコレ」という洗剤を用意したい場合におすすめです。
雑巾にスプレーしてから拭き取ればこびりついたベタベタ汚れもスッキリ。水拭きで仕上げたら完了です。
『激落ちシート 畳用』(レック)
フロアワイパーをよく使うおうちにおすすめなのが、畳用のシートクリーナー。
いつもの床掃除と同じようにシートをセットして、目に沿うようにかければOK。立ったまま畳の汚れをキレイにできるのがうれしいポイントです。
『タタミの洗剤ダニとバイバイ』(アサヒペン)
畳の掃除に使えるだけでなく、ダニの発生を抑える効果を持つ畳用のスプレー洗剤です。
小さな子供がいるようなおうちにおすすめで、定期的にスプレーして拭き掃除することで効果が持続します。
洗剤以外に畳の汚れの落とし方はある?

- 必須
- 雑巾2枚
- 塩
- 歯ブラシ
畳用の洗剤が手元にないときは、おうちにある「塩」で掃除する方法もあります。
畳の細かな溝に入りこんだ汚れを、塩のジャリジャリが歯磨き粉のようにかき出す役割を果たしてくれます。肌がふれる畳の掃除に使っても安心で、畳へダメージを与えることもなくキレイに。
次の手順で進めていきましょう。
お湯拭きする
お湯で濡らしてよく絞った雑巾を用意し、繊維の流れに沿って拭き取る。
軽く乾拭きする
畳は水分が苦手なので残さないようにすぐに拭き取り、汚れ落ちを確認する。
残った汚れに塩をすりこむ
お湯拭きでも落ちなかった汚れを覆うように塩をふりかける。指の腹を使ってすりこむ。
歯ブラシでこする
畳の目に沿って歯ブラシでこすり、汚れをかき出す。
乾拭きする
塩を残さないように乾拭きして仕上げれば完了。
広い範囲に塩をまいて掃除するのは大変なので、畳掃除をするときは「お湯で濡らした雑巾で拭き掃除し、落ちなかった汚れだけに塩を使う」のがコツ。
塩を洗剤代わりに使ってできる掃除はここまで。この方法で落とせなかったり、汚れの範囲が広すぎたりする場合には洗剤が便利です。
畳の汚れ落としに使える洗剤を知っておけば安心!

傷のつきやすい畳は掃除するのにも気を使いますね。
基本的には拭き掃除やおうちにある「塩」を使うだけでキレイになりますが、いざというときのためにも畳に使える洗剤があると便利です。
「畳の汚れにはとりあえずコレ!」と決めておいて、汚れができても焦らず対処しましょう。