フローリングとはちがった趣きがある、畳の部屋。でも、畳の部屋は掃除の仕方に困ってしまいますよね。フローリングの延長で掃除機を使ってもいいのかな?と疑問もあると思います。
ここでは、畳を掃除機でキレイにする正しい掃除方法とコツをご紹介します。
畳に掃除機をかけてもいいの?
基本的には畳に掃除機をかけても問題ありません。ただ、掃除機のかけ方によってはほつれてきたり草が抜けてきたりと、ダメージを与えてしまうこともあるので注意が必要なんです。
畳は「い草」とよばれる植物の繊維でできていて、かなりデリケート。掃除機のかけ方ひとつで畳の持ちがかわってくるので、正しい方法をしっかりマスターしましょう。
畳への掃除機のかけ方は?
畳に掃除機をかけるときのコツは次の2点。傷みが少なく、しかもキレイに仕上がりますよ。
コツ①|畳の目に沿ってかける
畳は草の繊維を編み込んでつくられているので、表面に凹凸がいっぱいあります。畳の「目」とよばれる繊維同士の隙間にホコリが詰まりやすいので、流れに沿うように掃除機をかけていきましょう。
このときは力を込めずやさしくかけるのが傷みを防ぐコツ。畳の汚れはほとんどがホコリや髪の毛なので、力を入れなくても十分キレイにできますよ。
コツ②|フチは最後に掃除する
畳のフチは布のような素材でできていて、段差で少し高くなっているので、掃除機が強くぶつかると破れることもあります。
まずは畳の草の部分を目にそって掃除し、仕上げとしてヘッドを外したノズルで、フチだけをなぞってゴミを吸い取ればOKです。
掃除機以外でも畳のケアを!
ふだんの掃除は掃除機をかけるだけでも十分ですが、子供が裸足で走り回ったり、お菓子をこぼしたりしてベタベタと汚れてくることも。
吸着した汚れまでは掃除機では取れないので、たまに拭き掃除をしてあげるといいですよ。
畳は水分が苦手なので、濡らしすぎないように気をつけながら、次のどちらかの方法を試してくださいね。
方法①|お湯拭き
畳のベタつきは皮脂などの油分が原因かも。ぬるま湯を含ませてよく絞った布巾で拭き掃除しましょう。ぬるま湯を使うことで油分がふやけやすくなる上、水分の蒸発も早まります。
このときも目にそって拭いていくことを忘れずに。ベタつきがキレイに落とせたら窓を開けて濡れた面をよく乾燥させましょう。
方法②|塩で汚れをかき出す
こびりついた汚れは「塩」のジャリジャリでかき出す方法があります。汚れに塩をまぶして歯ブラシなどでかき出しましょう。
塩は雑菌やダニのエサにならないので安心して掃除に使えますよ。最後に布巾などで塩と汚れを拭き取って完了です。
覚えておきたい
掃除機を使わずに畳をキレイにする方法はある?
ふだんの畳掃除では掃除機で十分キレイにできますが、音が大きいことや重さがあることを考えるとどうしても面倒に思ってしまいますね。
掃除機以外でおすすめなのが「ほうき」と「ちりとり」でゴミを集める方法です。掃除機のように排気でホコリが舞い上がる心配がなく、軽いので気になったときにすぐに掃除できるのが特徴。
目に沿ってやさしく掃くだけで、すき間に詰まったゴミも簡単に取り除けます。
和室のインテリアによく合うので掃除が終わったら壁際に吊るして収納できますよ。これならお部屋を飾りながら、すぐ掃除に取り掛かれますね。
畳の目に沿って掃除機がけをしよう
植物の繊維を編み込んでつくってある畳は、ぞんざいに扱っているとすぐにほつれや傷みにつながります。掃除機を使うときは、必ず「目に沿ってかける」を意識しましょう。
正しい手入れを実践すれば、傷みにくくなってだんだん美しいツヤも出てきます。変化を楽しみながら長く使える畳になりますよ。