畳の部屋を裸足で歩きまわっていると、ベタつき汚れが気になってきますね。皮脂汚れをスッキリ落としたい、と「重曹」が使ないか考えてしまいますが、実は重曹は畳掃除に使うのはNGなんです。
今回は畳掃除に重曹を使ってはいけない理由と、重曹以外の家にあるもので掃除する方法をご紹介します。
畳に重曹を使うと変色する!
畳にどんな汚れがついていても、重曹を使って落とすことはできません。
その理由は、畳に使われているい草の繊維が変色を起こすから。重曹は畳と同じ自然由来でどんな汚れもキレイにできると評判ですが、畳や生木の掃除には向いていません。
まちがって重曹を使ってついたシミは、元通りのキレイな状態には戻せません。正しい掃除法をおさえて、畳をキレイに保ってくださいね。
畳には重曹ではなく「塩」を使う!
- 必須
- 清潔な布巾2枚
- 塩
- 歯ブラシ
重曹が使えないとなるとどうやって掃除しようかと思うかもしれませんが、おうちにあるものなら「塩」が使えます。
繊維の変色を起こさず、塩のジャリジャリする粒子が繊維のデコボコに入りこんで、汚れをかき出してくれます。
もし拭き残してしまっても安全なものなので、小さな子供がいるおうちでも安心して使えますね。
塩を使った畳の掃除方法
掃除のおおまかな流れは「お湯を使って拭き掃除→落ちなかった汚れを塩でこする」だけ。
畳は水分に弱いので、手早くこなすのがポイントです。汚れが落ちたと感じた時点で最後のステップまで飛ばして大丈夫ですよ。
清潔な布巾をお湯で固く絞る
ぬるま湯ほどのお湯を布巾に含ませ、できるだけ水を切る。
目に沿って汚れを拭き取る
ベタつきなどの汚れが気になる部分を拭き掃除する。目に沿うように拭く。
残った汚れに塩をすり込む
拭いても落ちなかった汚れには、指の腹を使って優しく塩を塗り込む。
歯ブラシでかき出す
塩と一緒に汚れをかき出すイメージで歯ブラシでこする。
乾拭きする
もう1枚のキレイな布巾で塩を残さず拭き取って完了。
畳にできる汚れのほとんどは皮脂や食べこぼしなどの油汚れ。拭き掃除だけでも十分キレイにできますよ。
掃除が終わったら畳を乾燥させるため、しばらく窓を開けておきましょう。
覚えておきたい
畳にできたカビ掃除にも重曹は使えない?
畳のトラブルのなかで一番困るのがカビです。梅雨など湿度の上がるシーズンに薄っすらとカビが生えてしまうこともあります。
このときも重曹は使いません。代わりに「アルコール除菌スプレー」を用意し、いらない布巾を使って、カビ汚れを拭き掃除していきましょう。使った布はそのまま処分するだけでOK。
カビはアルコール消毒にとても弱く、この方法で簡単に退治できます。すぐに蒸発するので、畳を傷めることもほとんどありません。これで畳の表面がスッキリ除菌できますよ。
畳に重曹はNG!正しい手入れで居心地のいいお部屋を保とう
温かくてクッション性も高い、子育てにはピッタリの畳の部屋。子供が寝転ぶことも多いのでできるだけ清潔な状態を保ちたいですよね。
畳の汚れが目立ってきたら、まずは重曹などは使わずお湯で拭き取るようにしましょう。それでも落ちない汚れには塩を使ってみてください。
畳掃除の基本をおさえて、いつもサラサラと居心地のいい部屋を保ちましょう。