お部屋の空気を快適にしてくれる空気清浄機。花粉が舞う季節や風邪が流行する冬など、一年を通して使っているおうちも多いですね。でも、ずっと使っていると気になってくるのが、その「ニオイ」ですよね。

今回は空気清浄機の気になる臭いをスッキリ解消する方法をご紹介します。簡単なのでぜひ試してみてください。

空気清浄機が臭いのは内部の汚れが原因!

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空気清浄機が臭くなるのは、「空気清浄機の内部で雑菌やカビが繁殖している」からです。

空気清浄機は空気中のホコリや雑菌、カビなどの有害物質をフィルターを使って吸引し、キレイな空気を出してくれています。そのため、使い続けていればフィルターに汚れがたまっていき、それをエサに雑菌やカビが繁殖してくるのです。

フィルターなどには抗菌効果があるとはいえ、汚れがたまってくれば掃除をしてあげないと臭いの原因になってしまいます。

空気清浄機のイヤな臭いを解消するには、内部の汚れを取り除くことが不可欠なんですね。

空気清浄機のどこをキレイにすれば臭いが消えるの?

フィルター

では、空気清浄機内部の汚れを取り除くとはどこを掃除すればいいのでしょうか?

一般的な「加湿機能付き空気清浄機」を例にとると、以下の4つのフィルターが外側から順についており、このどれかが臭いの原因になっていると考えられます。

① 大きなホコリを集める「プレフィルター」
② 細かなホコリを取り除く「集塵フィルター」
③ ニオイ物質を取り除く「脱臭フィルター」
④ 水道水を濾過する「加湿フィルター」

どこが臭いの原因なのかを特定するのがむずかしいこともあるので、すべて取り外して念入りに洗うことをおすすめします

空気清浄機の臭いの取り方|脱臭フィルターの掃除方法は?

空気清浄機の掃除は、まずフィルター類を取り外さなければなりません。取り外し方は機種によってちがうので、あらかじめ取扱説明書などを用意して把握しておきましょう。

ここではシャープの「KC-B70」という機種を例に、汚れの落とし方をご紹介します。用意するのは「掃除機」と「重曹」。ホコリの飛び散りが気になるときは「新聞紙」もあると便利です。

① 電源を抜く

コンセント

まずはコンセントを抜いて、本体に付いているホコリをティッシュなどで拭き取る。これで見た目からキレイに。

② 背面のプレフィルターに掃除機をかける

空気清浄機

本体裏側についているプラスチックのカバーが「プレフィルター」。大まかな汚れを集めるているのでホコリがびっしりついている。掃除機のヘッドは外してノズルを直接当て、ホコリをしっかり吸い取る。

③ 脱臭フィルターに掃除機をかける

フィルター

その次にあらわれてくるのが格子状の「脱臭フィルター」。これにも両面掃除機をかけて汚れを取り除く。軽く掃除機をかけるだけでキレイに。

④ 集塵フィルターに掃除機をかける

フィルターに詰まるホコリ

「集塵フィルター」はジャバラ状になっているのが特徴。通り抜けた細かなホコリやハウスダストがびっしり。一度取り外して床などに置き、掃除機でホコリを吸い取る。新聞紙を敷いておくと後片付けがラク。

注意するのは、「タグのある表の面」だけ掃除すること。汚れがついているのは片面だけなので見えている面だけでOK。かなりデリケートで故障の原因にもなるので扱いには気をつけること。

⑤ 加湿用の部品はつけ置き掃除

洗面所 洗面台 シンク 

フィルター掃除が終わったら、加湿器まわりにできた汚れを落とす。加湿に使われる「加湿フィルター」と「トレイ」を取り外す。無理な力をくわえると故障の原因になるので、ていねいに扱うのがポイント。

洗面所の洗面ボウルに水をため、重曹を大さじ4杯ほど溶かしたらフィルターとトレイをまとめてつけ込む。30〜60分ほどしたら、流水で十分にすすげばキレイに。軽く水を切って乾燥させ、外した部品をすべて元通り戻せば完了。

空気清浄機の臭いを取るときの注意点は?

空気清浄機

空気清浄機を掃除するときには2点注意が必要です。どの空気清浄機にも共通することなのでしっかり覚えておきましょう。

水洗いするときはよく確認する

水洗いできるかどうかは機種によって違い、実は水洗いできないものもたくさんあります。「脱臭フィルターは洗えるけど集塵フィルターは洗えない」など、少々複雑な場合もあるのでよく確認してから掃除を始めましょう。

天日干ししない

取り外したフィルターがカビ臭いときは干して乾かしたいと思ってしまいますが、天日干しも故障の原因に。干すときは日陰で横向きに置き、半日ほど乾かしましょう。フィルターを洗ったあとも同様です。

掃除で解決しない空気清浄機は臭いは「フィルター交換」を

空気清浄機

フィルターは各メーカーから替えの商品が販売されています。どうしても臭いが取れないときはフィルターごと交換するのも効果的です。

少しまえまでは「フィルター交換不要」の空気清浄機が人気でしたが、最近ではフィルターの定期的な交換を前提とした商品が増えてきました。

半年〜1年に1度フィルターを交換するので費用はかかりますが、日々の手入れがなくなるので心理的なハードルが下がり、清潔な空気をいつでも吸えますよ。

空気清浄機の臭いは日々の予防が大切

オリジナル 空気清浄機 寝室

空気清浄機は毎日のように使うものなので、一度臭いだしてしまうと気になりますね。

ニオイが発生するのを防ぐには、ふだんからこまめにホコリをとっておくことが大切。背面のプレフィルターについたホコリを取り除くだけで十分なので、フローリング掃除をしたついでにキレイにしましょう。

こまめに掃除ができると、これからニオイに悩まされることもなくなり、快適なお部屋をキープできますよ。