洗濯機にカビができるのは嫌ですよね。カビができてしまった後に市販のクリーナーを使って洗濯機をキレイにするのは面倒な作業です。そこで今回は、洗濯機にカビができる原因と、カビを予防する8つの方法をご紹介します。
もくじ
洗濯機にカビができる原因は?
洗濯機の内部でどんどんとカビが繁殖するのは、「エサ」「湿度」「気温」という3つの条件が揃っているためです。具体的にどういうことか見ていきましょう。
1. エサが豊富にある
洗濯槽の奥では、洗った衣類についていた食べかすや髪の毛などのゴミと洗剤の溶け残りが混ざりあって残っています。カビや雑菌はこれらのゴミをエサにどんどんと育っていきます。
2. 湿度が高い
洗濯槽は奥まっているため、風が通りません。なので、洗濯後に水分が残ってつねにジメッとした環境が続いています。カビは70〜80%の湿度で活発に繁殖するので、洗濯槽の内側は格好のすみかというわけです。
3. 適度な気温
人間にとって快適な20〜30℃の室温は、カビにとっても過ごしやすい環境です。とくに気温の上がる夏では高温多湿になって汚れができやすいことには注意しましょう。
洗濯機のカビは防止できる?
カビの発生原因がわかればあとはシンプル。3つの条件にならないよう注意すればいいわけです。なかでも「エサ」と「湿度」は、普段のちょっとした使い方や心がけで十分予防できます。
具体的に8つの方法を紹介するので、取り組めそうなものから実践してみてくださいね。
洗濯機のカビ予防|①洗剤の使用量を守る
汚れのひどい服などがあると、洗剤を多めに入れたくなりますよね。
でも実は、目安より多く使ってしまうことが洗剤残りの原因に。洗剤を多く入れたところで効果が高まるわけではありません。
洗剤や柔軟剤は適正な量を入れ、カビのエサを減らしましょう。
洗濯機のカビ予防|②あらかじめ洗剤を溶かす
洗剤をよく溶かすのもカビのエサを減らすポイント。
40℃ほどのお湯と混ぜるとよく溶けるので、あらかじめ溶いてから洗濯機に投入するといいですよ。
とくに冬場は水温が低くなり、粉末が溶けにくいので注意しましょう。その時期だけ液体タイプの洗剤に切り替えるのもいいですね。
洗濯機のカビ予防|③すすぎの回数2回
最近では節水につながる「すすぎ1回」をウリにした洗剤も販売されていますよね。
ただ、すすぎを1回にすると、その分洗剤が槽の裏にのこりやすくなってしまうデメリットも。
時間や費用とのバランスを見ながら、すすぎの回数も検討してみてください。
洗濯機のカビ予防|④冷めた残り湯は使わない
お風呂の残り湯を洗濯に活用する場合、できるだけ温かいうちに使いまわすように心がけましょう。
というのも、お湯のなかには皮脂などが落ちているため、時間が経つほど菌が繁殖してしまいます。
あらかじめゴミをすくい取る、重曹を混ぜるなどのひと手間で菌を減らしたり、残り湯の汚れを分解する専用の錠剤を入れたりして、洗濯槽に汚れを持ち込まないよう工夫してみてください。
洗濯機のカビ予防|⑤洗濯機周りのゴミを掃除
洗濯機のまわりのゴミをしっかり落とすのもカビ予防に繋がります。
洗濯槽のすき間には意外とホコリがたまっているものです。このホコリにもカビの胞子は潜んでいて、ホコリ1gにカビの胞子が1〜1000万個もいるといわれています。
フィルターの汚れをマメに取り、外側のホコリなども拭き取って、できるだけ清潔な状態を保ちましょう。
洗濯機のカビ予防|⑥濡れた洗濯物を放置しない
洗濯槽のカビ予防には「湿気」の調節も欠かせません。「乾燥」も心がけましょう。
たとえば、体を拭いたあとのバスタオルや、洗ったあとの洗濯物を洗濯槽に放置するのはNG。湿気を持ち込んでカビが発生する原因になってしまいます。
「バスタオルは洗う直前か軽く乾かしてから入れる」「洗ったあとはすぐに洗濯物を取り出す」を意識してみてください。
洗濯機のカビ予防|⑦つねにフタを開けておく
洗濯機のフタを開けておくのも洗濯槽を乾きやすくするテクニック。
見栄えが悪いのでついついフタを閉めている…という人も多いかもしれませんが、カビ予防をしたいならフタは開けっ放しが正解です。
洗濯機のカビ予防|⑧「槽乾燥」機能を使う
洗濯機の機種によっては「槽乾燥」などの機能がついているタイプもあります。
機種にもよりますが1回20〜30分、電気代にすると5円ほど。
高温でカビを撃退しながら、湿気も飛ばしてくれるのでカビ退治にはとても効果的ですよ。
洗濯機のカビを予防しても定期的な掃除は必要
洗濯機の掃除の回数を減らし、ふだんから予防をすることは大切。
ですが、予防はあくまで「カビを増やさない」というだけで「カビを減らす」というわけではありません。
予防する生活を心がけても、2〜3ヶ月に1度はクリーナーを使って除菌掃除をしましょう。
洗濯機のカビを予防して清潔な衣類を
洗濯機は使っているうちにカビが発生し、洗濯物の仕上がりも悪くなってしまいます。
カビの予防するのに特別な道具は必要ないので、ふだんの生活のなかで繁殖しにくい環境づくりを意識しましょう。
加えて定期的に掃除すればいつでも清潔な衣類を身につけられますよ。