布団や衣類など、布製品に斑点状の黒カビを発見したとき、ファブリーズでなんとかならないかな?と考えますよね。除菌できるファブリーズならカビにも対応している気がしますね。
では、カビにファブリーズは効果を発揮してくれるのでしょうか?
今回はファブリーズがカビに効くのか、どのような効果があるのかを詳しく説明します。
ファブリーズはカビに効果があるの?
ファブリーズは布製品を「消臭&除菌」できる消臭剤です。スプレーすると消臭効果のある成分が繊維の奥に入り込み、ニオイの元を取り込んで、蒸発するときに一緒に消えてなくなります。除菌効果もプラスされているものは、雑菌を退治する力もあります。
これなら、布製品にできた黒カビでも退治できそうに思うかもしれませんね。
しかし、黒カビはカビ菌がかなり繁殖した状態のもので、繊維の奥深くまで入り込んでいます。ファブリーズの除菌効果では黒カビを完全に除去するのはむずかしいです。
布製品にできた黒カビをキレイにするには、ファブリーズではなく、酸素系漂白剤やアルコールなどを使いましょう。
ファブリーズでは退治できないカビはどうする?
布団や服などの布製品に黒カビができたときは、ファブリーズではなく、『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤と、『パストリーゼ』などのアルコール度数70以上のアルコール除菌スプレーを用意してください。
次では、洗濯できる布製品と洗濯できない布製品に分けて、カビの落とし方を説明します。
洗濯できる布製品
洋服やタオル、シーツなど洗濯できる布製品のカビは、酸素系漂白剤があれば落とせます。
色落ちテストする
酸素系漂白剤で色落ちしないか、目立たない場所でテストする。原液を直接つけて5分ほどたっても変化なければOK。
シンクに洗浄液をつくる
シンクに40〜50℃ほどのお湯を張り、規定量の漂白剤を溶かす。
つけおきする
カビ部分に酸素系漂白剤を原液でかけたあと、そのまま洗浄液に浸す。1時間ほど放置。
洗濯する
軽く水を切って洗濯機で洗うか、手洗いで汚れを流したら完了。
こすり洗いする必要はなく、洗浄液に浸しておくだけで大丈夫です。カビは高い温度に弱いので、熱いお湯を使うことで効果的に除菌できます。
洗濯できない布製品
ソファや布団など、丸洗いできない布製品のカビは拭き取って落とします。カビが奥深くまで入り込んでいると完全に取り除くのはむずかしいですが、再発を防ぐだけの効果はあります。
酸素系漂白剤のほか、アルコール除菌スプレーと布巾を用意しましょう。
色落ちチェック
酸素系漂白剤で色落ちしないか、目立たない場所でテストする。原液を直接つけて5分ほどたっても変化なければOK。
アルコール消毒する
布巾にアルコールを含ませ、カビがついている場所をやさしく叩くように拭き取る。
漂白する
別の濡らした布巾に漂白剤を垂らしてもみ込み、カビの黒ずみをやさしくたたく。
水拭き
数分待ってから新しい布巾で水拭きする。漂白剤を残さず拭き取る。
乾燥
タオルで水気を取り、自然乾燥させれば完了。
カビがついていた範囲よりも広めに除菌・漂白をしておくと再発を防げます。
酸素系漂白剤は色落ちしにくい洗剤ですが、素材によっては変色や色落ちを引き起こすこともあります。カビ取りに使うときは、布製品がデリケートな素材でないことをあらかじめ確認し、色落ちテストを必ず行いましょう。
ファブリーズは防カビならできる
布製品に黒カビができてしまうとファブリーズの出番はなくなってしまいます。
しかしカビができる前であれば、ファブリーズの「除菌&消臭」は予防効果を発揮してくれますよ。
目には見えないカビ菌はあらゆるところに潜み、雑菌をエサに繁殖します。そのカビ菌や雑菌はファブリーズをかけることで除菌・抑制することができます。
特に丸洗いできない布団やソファといった布製品であればファブリーズをかけることでキレイをキープすることができますね。
ただ、カビは湿度が70%以上になると活発に増殖するので、ファブリーズを使うのと合わせて除湿を意識することが大切です。湿気をためないように布団なら干したり、クローゼットを換気したりするなど、防カビのために「湿気を減らす」ことを意識してくださいね。
ファブリーズを活用してカビを防ごう
ファブリーズはできてしまった黒カビを退治することはできませんが、普段から上手に使えばカビの発生を抑えることができます。
除菌&消臭効果でカビを予防して、布製品を清潔に保つことができますよ。
お家の中を快適な空間にするためにも、普段のお掃除に加えてファブリーズを上手に活用してみてくださいね。