フローリング掃除のおともにすっかり定着した『クイックルワイパー』。今回は、そんな『クイックルワイパー』の特徴やおすすめの掃除法、使い方のポイントなどをまとめてご紹介します。
クイックルワイパーってどんな商品?
クイックルワイパーは、花王から発売されている掃除道具の商品名。
使い捨てのシートを取り付けるモップ型の掃除道具は「ペーパーモップ」や「フローリングモップ」、「フローリングワイパー」というのが本来の呼び名ですが、「クイックルワイパー」といわれないとピンとこない人もいるほど家庭に定着した掃除グッズです。
髪の毛やチリ、ホコリなどのこまかい汚れを取るのが得意で、シートを替えれば水拭きや乾拭き、ワックスがけまでできる優れものです。
クイックルワイパーが人気の理由は…?
クイックルワイパーで掃除するメリットは次の3つが挙げられます。
メリット①|音が静か
掃除機とちがって掃除中の音がしないため、夜でも隣のおうちや寝てしまった子供を気にせず、ササッとホコリを取り除けます。
掃除機のように場所によってコンセントを差し替える手間もかからないので、準備の手間が少なく、短時間で掃除を終えられますよ。
メリット②|ホコリを舞い上げない
ミクロの繊維がフローリングにたまったホコリをしっかりキャッチしてくれるので、ホコリが舞い上がりにくいのもポイント。
掃除機だと排気の風でホコリを舞い上げてしまいますが、クイックルワイパーならホコリをしっかり取り除けます。メリット③|狭いスペースにも入る
クイックルワイパーのヘッド部分の厚みは3cmほど。厚みがあるジョイント部分でも4.5cmほどしかありません。
掃除機のヘッド部分よりもかなり薄いため、ソファやベッド、冷蔵庫の下など狭いすき間の掃除に向いています。
クイックルワイパーでほこりや汚れがしっかり取れるワケ
クイックルワイパーには汚れを取る工夫がたくさんこらされています。
たとえば、ヘッド部分。底がうず状になっていて、中央部が盛り上がりフカフカしていて、押すとクッションのようにヘコみます。
この工夫によって、従来のペーパーモップだとヘッド部分の「ヘリ」にたくさん汚れがたまっていたのが、シート「全体」にまんべんなく力がかかって汚れを集められるようになりました。
さらにシートにも秘密が。
クイックルワイパーのシートは表面がデコボコのデザインな上に、使われている繊維にも特殊なデコボコ繊維が使われています。
そのため汚れを捕集できる面積が広がって、ホコリや髪の毛などをしっかりからめ取れます。
フローリングをスーッとなでるようにこすると、
うずが浮き出るように全体にホコリがくっつきます。これなら汚れがたくさん取れそうですね。
クイックルワイパーのこまかい工夫はまだまだたくさん!
クイックルワイパーにはほかにも細かい工夫がほどこされています。
丈夫なジョイント部
ジョイント部が丈夫で繰り返し何度使ってもゆるみにくく、力を入れてグッとフローリングに押し付けてもしなったり、グラグラしたりしません。
滑りにくい柄
持ち手の部分にはラバーキャップがついていて、壁に立てかけたときに倒れにくいのも◎。
掃除中の急な来客時に壁に立てかけて、戻ったときにはパタッと床に倒れていた…なんてことが少なくすみます。
クイックルワイパーと掃除機の順番は?
クイックルワイパーの使い勝手がよくて「もう掃除機の出番はないかな…?」と考える人もいるかもしれません。しかし、クイックルワイパーだけだと次のようなデメリットもあるので、「掃除機とクイックルワイパーを併用する」のがおすすめです。
② カーペットは掃除できない
③ 広い範囲を頻繁に掃除するとコストがかかる
ドライシートだと1枚14円ほど。広い範囲を掃除すればするほどシートもたくさん必要で、コストもかさみます。
使う場所が限定されていて、頻繁には掃除しないならクイックルワイパーだけでもOK。それ以外は掃除機も活用しましょう。
順番は、『クイックルワイパーの次に、掃除機』。理由は、掃除機をかけるとほこりが舞い上がってしまうからです。まずクイックルワイパーでほこりを取ってから、掃除機をかけると完璧です。
クイックルワイパーの基本と応用の使い方!
フローリングの掃除に使うイメージが強いクイックルワイパーですが、実はほかにもたくさん活躍する場面があります。
ここでは、クイックルワイパーの使いみちを基本から応用まで、掃除のポイントもまじえながらいくつかご紹介していきます。
活用例 ①|フローリング・畳の掃除
- 必須
- 『クイックルワイパー』
- 立体吸着ドライ or ウェットシート
まずは基本のフローリング掃除から。サーッとなでるように動かすとホコリやチリ、ペットの毛などを取り除けます。
畳の上もフローリングと同じように掃除でき、ドライシートでサッとなでれば畳を傷つけずにホコリを取れますよ。
汚れの量にもよりますが、シート片面につき6畳のスペースを5回ほど掃除するのが取り替える目安です。
フローリングに無垢材が使われている場合は、ウェットシートを頻繁に使わないように気をつけましょう。水分が染み込んで変色や傷みの原因になることがあります。
活用例 ②|網戸・窓の掃除
- 必須
- 『クイックルワイパー』
- 立体吸着ウェットシート
- 掃除機
- 歯ブラシ
あまり掃除する機会のない網戸もクイックルワイパーを使えばかんたんにキレイにできます。
方法はウェットシートをつけてサッとなでるだけ。おもしろいように汚れが落ちますよ。
しばらく掃除していないと1列縦にこすっただけでこのとおり。こまめにシートを交換しながら掃除しましょう。
ポロポロと汚れが落ちるようなら掃除機で取り除き、細かいサッシ部分の汚れは歯ブラシでこするとキレイにできます。
活用例 ③|天井・壁の掃除
- 必須
- 『クイックルワイパー』
- 立体吸着ウェットシート
- あると便利
- 『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
- 新聞紙
クイックルワイパーは柄が長いので、天井など高い部分の掃除にも便利。
ドライシートをつけて上に持ち上げ、床と同じ感覚で、天井や壁をサーッとなでれば汚れが取れます。
落ちてくるホコリから下に置いてあるもの守るため、新聞紙などを敷いておくと汚れるのを防げます。
とくにお風呂の天井は要注意。カビがつくことがあり、そのまま放置しているとカビの胞子が浴室中に広がって、被害が拡大することも…。
アルコール除菌スプレーなども活用して定期的に拭き掃除すれば、カビ菌がつくのを予防できます。
クイックルワイパーを使いこなすワンポイントテクニック!
さらにクイックルワイパーを使いこなすための工夫をいくつかご紹介します。うまく取り入れてみてくださいね。
雑巾を巻きつける
シートを使い捨てするのはもったいない…という人は、雑巾やマイクロファイバークロスなどを巻きつけてみましょう。洗濯すれば何度も繰り返し使えますよ。
お風呂の天井のカビを取り除く場合にはキッチンペーパーを巻きつけるのもおすすめ。2枚重ねにしたり、3枚重ねにしたりと厚みを自分で調節でき、汚れたらすぐに捨てられるので便利です。
分解して長さを調節する
分解して長さを調節するのも使い勝手をよくするコツ。フローリング掃除のときはパイプを全部取り付けて長めに、網戸や窓掃除のときはヘッド部分だけで短めにするとスイスイ掃除できます。
パイプの長さを調節して、子供に手伝ってもらうのもいいですね。
洗剤を組み合わせる
汚れがどうしても落ちないときは洗剤を組み合わせてみてください。汚れた部分に直接洗剤をかけるか、あらかじめシートに洗剤を含ませてこすると、汚れ落ちがアップしますよ。
覚えておきたい
クイックルワイパーと100均のペーパーモップをうまく使い分けよう
ペーパーモップは100均でも販売されていますが、ジョイント部分がゆるんでうまく力を入れられなかったり、パイプが細く貧弱だったり、ヘッド部分の動きが鈍かったりとクイックルワイパーとは使い心地がことなります。
なので、普段使いは『クイックルワイパー』がおすすめ。基本はこれ1つで十分です。
「使うのに抵抗がある…」という汚れた部分だけ100均の商品で代用すると、クイックルワイパーを清潔な状態で使い続けられますよ。
クイックルワイパーにはどんな商品がある?
クイックルワイパーがどんなものかわかったところで、実際の商品を見てみましょう。ドラッグストアなどでも販売されているので、ぜひパッケージを覚えておいてくださいね。
『本体+2種類シートセット』
本体と次で紹介する2種類のシートが各1枚ずつ同梱されたスターターセット。これでスイスイ床掃除できますよ。
『立体吸着ドライシート 40枚』
約50万本ほどのミクロ繊維を立体構造にしたシートで、ホコリや髪の毛などをしっかりからめ取ります。
『立体吸着ウエットシート 32枚』
約65万本のミクロ繊維と凸凹模様が特徴のシートで、名前の通りシートが湿っているため水拭きの効果を得られます。除菌のみならず消臭効果もありますよ。
花王では「クイックル」のブランド展開として、そのほかにもさまざまな商品を販売しています。掃除に活躍するので、あわせて確認してみてくださいね。
『クイックルワイパー ハンディ』
フローリング以外につくホコリを取り除くのに便利なアイテム。エアコンの上やテレビのモニター、床の細いすき間など、「高いところ」「細かい部分」をキレイにできます。
『クイックル 布・カーペットウエットシート』
従来のクイックルワイパーだと掃除できなかった、カーペットをキレイにするために開発された新商品。手にはめ込んでサッとカーペットをなでるだけで、汗や皮脂、髪の毛などをからめとってくれる優れものです。
クイックルワイパーと掃除機で、毎日の掃除を楽に
クイックルワイパーを使ってみると、なんて便利なんだ!と驚いてしまいます。それくらい、手軽でキレイにできちゃうのがクイックルワイパーのすごいところ。
汚れを見つけたときに、掃除機を出すのは面倒ですが、クイックルワイパーならサッと手にとって取り除けるので、日々の掃除が楽になりますよ。