ナチュラルクリーニングでおなじみの「重曹」を使ってお風呂掃除できないかな…?と考えたことはないでしょうか。
キッチンまわりの油汚れを落とすのに便利な重曹は、実はお風呂でも大活躍する掃除アイテムなんですよ。
今回は、重曹の特徴やお風呂掃除での具体的な使い方をくわしくご紹介します。
もくじ
重曹ってなに?お風呂のどんな汚れを掃除するのに便利なの?
重曹は、正式には「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれる白い粉末。食塩水や二酸化炭素などでできた自然由来の物質で、料理で使うふくらし粉やお風呂の入浴剤の原料にも使われるほど安全です。
そんな重曹はお風呂で使うと次の2つの効果で汚れを落としてくれます。
ケン化作用
重曹には油脂を分解するケン化(乳化)によって油になじむ作用があるので、油汚れを溶かして落ちやすくしてくれます。お風呂で発生する汚れは、ほとんどが皮膚から分泌されている皮脂汚れ。重曹と反応して溶けて落ちやすくなるんです。
研磨効果
粒が粗くて研磨効果があるので、汚れを物理的に削り落とす効果もあります。水が蒸発してできる白いウロコ状の水垢汚れなんかも、軽いものであれば重曹の持つ研磨作用で削り落とせます。
重曹は「粉のまま」使うか「ペースト状」にしてお風呂掃除に使う
お風呂を重曹で掃除するときは、「粉のまま」「ペーストにする」の2つの方法があります。
粉のまま
特別な準備はいらず、重曹を粉のまま汚れにふりかけるだけ。雑巾やスポンジ、ラップなど、掃除場所にあわせた道具でこするだけなので簡単です。
ペーストにする
重曹と水を2:1の割合で混ぜてペースト状にします。粉に比べて汚れとの密着度が高まるので、頑固な皮脂汚れに浸透させやすくなります。汚れに塗って少し放置してからこすると、ラクに落とせますよ。
重曹を使ったお風呂掃除に使う道具は?
- 必須
- 重曹
- 石鹸(液体、固形どちらでも可)
- スポンジ
- ブラシ(歯ブラシでも可)
重曹を使えば、お風呂のなかのさまざまな汚れを落とせます。ただ、単体だと洗浄力が少し弱く汚れをうまく落とせないこともあるため、石鹸も用意しておくといいですよ。
【重曹でお風呂の掃除①】浴槽
汚れがそれほどひどくなければ、入浴後のバスタブが温かいうちに、スポンジに重曹を少しふりかけてこするだけでキレイにできます。
浴槽の水面付近に湯垢がついているようなら、スポンジを湿らせて石鹸をもみこみ、そこに重曹をふりかけてこすり洗いすれば落とせます。
重曹ペーストを塗って、10分ほど放置してからスポンジなどでこすり落とすのも有効ですよ。
浴槽の残り湯に重曹をおよそ1カップ(約200g)を入れて、お湯全体を重曹水にする掃除方法もあります。ここに椅子や洗面器、子供のおもちゃといった小物類を入れて一晩放置すれば、浴槽の汚れと一緒に小物類についた皮脂汚れもまとめてキレイにできます。
【重曹でお風呂の掃除②】床
お風呂場の床は時間とともに少しずつ黒ずんできます。この黒ずみを落とすのにも重曹は使えます。
床をサーッとシャワーで湿らせ、全体で重曹を50〜100gを使うイメージでまんべんなく振りかけ、ブラシでゴシゴシこすります。
重曹の研磨効果がはたらいて、細かい溝にはいった汚れもかき出してくれ、キレイになりますよ。
【重曹でお風呂の掃除③】壁
壁に気になる汚れがついている場合は、水分を少なめにしたジャリジャリペーストが便利。
汚れに塗り込んで、乾かないようにキッチンペーパーやラップをかぶせてパックしましょう。
少し時間をおき、仕上げにブラシやスポンジでこすれば汚れを落とせますよ。
【重曹でお風呂の掃除④】排水口
ドロドロした汚れがたまりやすい排水口には、粉のままふりかけて歯ブラシなどでこすりましょう。重曹が作用して汚れが落ちやすくなり、研磨効果でキレイになります。
直接触りたくない場合は、重曹と一緒にクエン酸を使ってみてください。
重曹を粉のまま排水口にふりかけたあとに、クエン酸を溶かした水をふりかけます。すると、クエン酸水と重曹が反応してシュワシュワと泡立ち、皮脂や石鹸汚れを浮き上がらせてくれます。
10分ほど放置して、泡の発生がおさまってからシャワーで流せば触らずに汚れを一掃できてラクチンですよ。
お風呂を重曹で掃除してバスタイムを楽しく
重曹を使った掃除なら、体への悪影響を心配する必要がないので、小さい子供がいても安心ですね。
重曹を脱衣所などに常備しておけば、気づいたときにチャチャッと掃除できます。お風呂掃除に重曹を取り入れて、いつでもキレイな状態をキープしてあげてくださいね。