手縫いではかならず必要な「玉止め」。むずかしいイメージがありますが、コツを覚えれば簡単にできますよ。
今回は、玉止めのやり方を、写真を交えながらくわしく説明します。裁縫の初心者でも、きっと玉止めをマスターできますよ。
玉止めとは?

玉止めは、縫い終わりを止めるためのコブで、布に糸がついた状態で行います。
手縫いのときは、最初と最後にしなければならない作業なので、正しいやり方を覚えましょう。
玉止めのやり方

ここからは、玉止めのやり方を手順ごとに写真付きで解説します。
玉止めは縫い終わったあとに行うので、縫い終わった場面から説明していきますね。
① 縫い終わりに針を当てる

糸の根本(縫い終わり)に針を当てます。
② 針を押さえ、2〜3回糸を巻く

針の先端側からくるくる巻き付けます。
③ 巻いた糸を親指で押さえる

巻いた糸を縫い終わりの近くに集め、親指でしっかりと押さえます。
④ 針を抜く

親指でしっかり押さえたまま、針を抜いていきます。

最後まで抜ききったら、押さえた部分が玉止めになっているはずです。糸を切って仕上げましょう。
玉止めの前に!おさらいしておきたい玉結びのやり方
縫い終わりに必要になる玉止めですが、縫い始めには糸の端っこを「玉結び」する必要がありますよね。玉止めとあわせて基本のやり方をおさえておきましょう。
玉結びをする前に、糸は針に通しておいてくださいね。
① 利き手で糸の端をつまむ

人差し指と親指でつまみます。
② 人差し指に糸を巻き付ける

手首をくるっと返して人差し指に糸を巻き付けます。
③ 指をずらず

人差し指は手のひら側へ、親指は反対側へずらします。人差し指を親指になすりつける感じ。
④ 親指を支えに中指で結び目を押さえる

③でできた結び目を中指で押さえます。
⑤ 引っ張る

中指と親指で押さえたまま、糸を引っ張ります。

これで玉結びの完成です。
玉止めと玉結びのやり方がわかれば、裁縫の基本はバッチリですよ。
玉止めは意外と簡単!

玉止めは、はじめてやるとなるとむずかしいと感じるかもしれませんが、ゆっくりやってみてください。
一度やってみると、案外簡単なので、スイスイできるようになります。
ぜひスムーズに玉止めをできるようになって、お裁縫を楽しんでくださいね。