包丁を正しく扱っていますか?

包丁はよく使うものなのに、扱いがぞんざいになることの多い調理器具です。包丁を濡れたまま放っておいたら「カビが生えてしまった!」と慌てるケースをよく耳にします。

では包丁にカビが生えたらどうすればいいのでしょうか?

今回は包丁にカビが生えたときの対処法について詳しく説明します。

包丁ってカビができるもの?

ハイホームで包丁磨き

包丁にカビのような汚れがあったら驚きますよね。その場合はまず包丁のどこにカビができたかをチェックしましょう。

まず、金属製の刀身部分にカビのような汚れがあった場合、それはカビではなくサビている可能性が高いといえます。金属部分にカビが生えることはなく、濡れたまま放置したことで金属が酸化してサビたと考えられます。刀身にカビがついているとしたら、金属そのものではなく刃に残った食材などの汚れにカビができたものといえます。

一方で、包丁の持ち手部分である「柄(つか)」の部分にできた黒ずみなどはカビの可能性が高いです。柄に使われる素材は木材であることが多く、木材にはカビが発生するからです。

包丁にカビができたと思ったらどこにできたかを確認し、それぞれに合わせた対処法が必要です。

包丁にできたカビの落とし方は?柄の黒カビはどうする?

包丁にカビのようなものを見つけたら、刀身にできたサビと、柄にできたカビとにわけて考えましょう。

まずは包丁の刃にできたサビの落とし方を紹介し、次に柄にできたカビの落とし方を説明します。

包丁の刃にできたサビの落とし方

ハイホーム

用意するもの
必須
『ハイホーム』などのクレンザー
スポンジ(布巾でも可)

包丁の刀身にできたサビは、『ハイホーム』や『ジフ』などのクレンザーでキレイに落とせます。

スポンジにクレンザーを取る

スポンジや布巾などにクレンザーをつける。あまりつけすぎなくてOK。

クレンザーで包丁を磨く

クレンザーでゴシゴシこする。クルクルと円を描くように小刻みに動かす。

しっかりとすすぐ

クレンザーが残らないように流水でしっかりとすすぐ。

乾かす

水気を切って完全に乾かしたら完了。

クレンザーがあれば包丁の刀身にできたサビは簡単に落とせます。こするときに手を切らないように注意してください。

包丁の柄にできたカビの落とし方

まな板と包丁

包丁の柄にできたカビを落とすなら、『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤を使いましょう。カビを除菌して、黒ずんだ色素も分解してキレイにしてくれます。

ただ、塩素系漂白剤が刀身などの金属部分につくと劣化してサビなどが発生しやすくなるので、金属部分には触れないように使いましょう。

『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤を水で薄め、それを浸したキッチンペーパーなどをカビ部分にだけつけるといいですよ。数分放置したあと流水で洗い流せばOKです。

柄の素材によっては塩素系漂白剤で色落ち・変色などが起きることもあるので、不安なときは目立たないところにつけて変化を見てから使うようにしてくださいね。

包丁のカビを予防する方法は?

包丁を水洗いする

包丁がカビるのは、汚れが溜まっていてしかも湿度の高い状態が続いたときです。包丁の柄は皮脂汚れや食材の雑菌などがついているので、きれいなように見えても汚れています。

包丁を洗ったあと水気が残ったまま放置しているとカビが発生してしまいます。

また、水気が残っていると刀身が錆びる原因にもなるので、洗って汚れを落とすだけではなく、水気を切ることが大切です。

包丁を使ったあとは、スポンジと食器用洗剤でよく洗い、きれいな布巾で水気を拭き取りましょう。完全に乾かしてから収納すればカビやサビに悩まされることはなくなりますよ。

包丁のカビを防いで気持ちよく使おう

料理 野菜 まな板 包丁

包丁は頻繁に使うものなので、日々のお手入れはぞんざいになりがちです。しかし、正しく手入れをしないと包丁の刃がサビたり、柄の部分がカビたりしてしまいます。

口に入れるものを切る道具なので、サビやカビがついた状態では気持ちがいいものではありませんね。衛生的にもよくありません。

包丁のカビやサビを発見したら早めに取り除き、普段から再発しないように正しく手入れするようにしてくださいね。