料理に欠かせない包丁。その包丁の正しい使い方ってご存知ですか?誰かに習うわけでもないので、我流という人がほとんどだと思います。
そこで今回は、包丁の正しい使い方をくわしく説明します。
包丁を使うときに用意する道具
- 必須
- 包丁
- まな板
- 布巾
まずは道具の準備から。包丁を使うときは「まな板」と「布巾」もセットで用意しましょう。
布巾まで用意する人は少ないかもしれませんが、食材を切ったあとの汚れを拭いたり、濡らして絞ってまな板の下に敷けば滑り止め代わりになったり何かと便利ですよ。
包丁の使い方のポイントは?
包丁の使い方のポイントは、大きく分けると次の3つ。
② 構え方
③ 動かし方
持って、構えて、包丁を動かすというこの3つの動作それぞれでポイントを押さえれば、包丁の正しい使い方をマスターできます。
包丁の使い方!持ち方・握り方は?
実は包丁の持ち方だけでも何通りかあって、「何を切るか」によって、持ち方・握り方を変えると使いやすさがアップします。
一番オーソドックスなのは、グーに握ってもつ「握り型」と呼ばれるもの。柄の付け根部分を握るとグラつきが減って、安定感が増します。
この持ち方を基本にし、食材によってほかの切り方も加えていくといいですよ。
包丁の使い方!構え方のポイントは?
包丁の持ち方がわかったら、実際に調理台に立ってみましょう。そのときに、次のステップで姿勢を整えてください。
② まな板と平行に立つ
③ 包丁を握る手と同じ側の足を後ろに引く
写真のように45度ほど体を開いた半身の姿勢になることで、腕をまっすぐ後ろに引くことができ、効率的に包丁を使えます。
まな板や調理台までの距離が近すぎると腕が縮こまり、離れすぎるとうまく力が伝わりません。
適切な距離、適切な姿勢で包丁を持つことが大切ですよ。
包丁の使い方!押す・引くの切り方は?
包丁の特徴は「前後に動かすと食材を切れる」点。うまく使いこなすためにも次の2つのポイントを意識しましょう。
ポイント①|手を大きく動かす
包丁を動かす幅が大きいほど、素材の繊維がつぶれずに、キレイに切れます。まな板と並行に保って、奥側や手前に大きく包丁を動かすとスーッと食材が切れますよ。
ポイント②|押す・引くを使い分ける
奥に押して切るのを「押し切り」、引いて切るのを「引き切り」といいます。お肉などの繊維のある食材は力の入れられる「押し切り」、繊維がやわらかい魚などを崩さず切るときは「引き切り」と使い分けましょう。
包丁を持つのと反対側の手は、手を切らないよう関節を軽く握って食材を押さえます。指先を伸ばすと指を切ってしまうので注意しましょう。
【応用編】包丁の名称とこまかい使い方
包丁には各部にこまかい名称があり、それぞれでも使い方があります。
切っ先
切っ先は細かい作業をするときに便利。ごぼうのささがきをしたり、お肉に切れ目を入れたりするときに使います。
刃元・あご
刃元は果物や野菜の皮むき、かつらむきに使います。あごはジャガイモの芽などを取るときに便利。
峰(背)
肉を叩いたり、ごぼうの皮をこそいだりするときに使います。
平
上から押しつぶす作業に便利で、にんにくなどを潰すときに使います。
使い終わった包丁のケアは?
包丁を使い終わったあとの後片付けも覚えておきましょう。
基本は「食器用洗剤で洗う」と「水分を拭き取り、しっかり乾かす」の2つができていればOKです。
とくに肉や魚を切ったあとは、雑菌が繁殖してしまうので、できるだけ丁寧に洗うことをおすすめします。
ワンポイント
包丁を定期的に研いで使おう!
包丁は使っていくうちにどんどん刃先が丸くなって、切れ味が落ちてきます。
2〜3ヶ月に1回ほどのペースで研いであげると、買ったときの切れ味をそのままに使い続けられますよ。
時間をかけずラクに研ぎたい人は、包丁研ぎ器を用意しておきましょう。
包丁の使い方をマスターしよう
包丁の使い方は「① 持ち方・握り方」「② 構え方」「③ 動かし方」の3つがポイント。それぞれをしっかりマスターして、包丁を効率的に使いこなしましょう。