ナチュラルな風合いで見た目もよい木のまな板。プラスチックに比べ、包丁の刃をやわらかく受け止めてくれるので使い勝手もいいですよね。

でも、気になるのがそのお手入れの仕方。天然素材なので洗い方や除菌方法などを間違えると、不衛生になってしまいます。

今回は、毎日使うまな板だからこそ覚えておきたい普段の洗い方や手入れの方法を説明します。

木のまな板は手入れが大変?

まな板と包丁

木のまな板は天然素材で湿気を含んだり出したりしているため、目に見えないレベルで膨らんだり縮んだりしています。

また、表面には小さな穴があいていたり、包丁が当たってできた小さな傷があったりして、プラスチックのまな板に比べると細かい凸凹があるのが特徴です。

木のまな板は、その凸凹にはいった汚れをかき出して洗いましょう。

木のまな板の洗い方|基本はタワシでこすり洗い

木のまな板を洗うときのポイントは、洗剤は使わず、タワシだけで洗うことです。

凸凹した面の汚れをかき出すためにはスポンジなどのやわらかい素材ではなく、固く細い毛で汚れをかき出せるタワシがおすすめなんです。

洗剤を使うと洗剤成分がまな板に入り込んでしまいます。汚れや臭いが気になるときを除いては、洗剤を使わずに洗いましょう。

木のまな板の洗い方

亀の子束子でまな板を洗う

表面を水で洗い流す

表面についた汚れを落とす。お湯を使うと魚や肉のタンパク質が固まって落ちなくなるので、必ず水で流す。

タワシで木の目にそってこする

シンク内にまな板を置き、水を流しながらタワシでゴシゴシこする。表・裏・側面をしっかりと。

水で流してヌメリをチェック

手で触ってヌルヌルや臭いを確認。油分や臭いを感じるときは食器用洗剤を少し泡立ててこすり洗いする。

しっかりすすぐ

汚れを流すイメージでしっかりすすぐ。洗剤を使ったときはより丁寧に流す。

水を切って乾燥させる

ふきんで表面の水を拭き取り、風通しのよい場所で陰干しする。完全に乾燥させたら完了。

洗剤を使いたくないときは、あら塩をかけてこすり洗いしましょう。塩とタワシで凸凹につまった汚れをかきだせます。

最後にしっかりと乾燥させるのも大事なポイントです。水分が残ったままになっていると雑菌やカビが繁殖する原因になるので注意してください。

木のまな板は除菌や漂白は必要?黒ずみやカビはどう手入れする?

料理 野菜 まな板 包丁

木のまな板は手入れがおろそかになると、黒ずんだりカビが発生したりします。プラスチックに比べて不衛生になりやすい特徴があります。

木のまな板を清潔に保つために、定期的に除菌してください。

除菌方法としては熱湯消毒が一番簡単で、まな板の表面に5秒程度熱湯をかけてあげればOKです。ただ、素材によっては熱でまな板が反り返ってしまうこともあります。まな板が熱湯消毒に対応しているかあらかじめ確認しておくと安心です。

もし黒ずみができてしまったときは、薄めた塩素系漂白剤が効果的ですが、まな板によっては変色するトラブルもあるので使用する際は十分に注意してください。

塩素系漂白剤を使わない場合は、黒ずみを直接紙やすりなどで削る方法もあります。どちらの方法もまな板への負担が大きいので、黒ずみやカビが発生しないように普段からこまめに手入れをしてください。

木のまな板を洗う手間を減らす普段遣いのポイント

木のまな板の汚れがひどくならないように、普段から使い方にも注意しましょう。

大切なのは、使う前にしっかりと水で濡らすことです。水で濡らすことでまな板の表面に水の膜をはることができます。特に肉や魚など生ものを切る場合にやっておくと臭いや汁などが移りにくくなります。

また、使用中はこまめに水ですすぐ習慣をつけると汚れがつきにくくなります。あとあとの手入れが楽になるので、普段から習慣づけておくといいですよ。

プラスチックのまな板の洗い方や手入れ方法は違う?

まな板を洗う

プラスチック製のまな板は、木製のまな板よりも固く傷がつきにくいのが特徴です。しかも洗剤が使えるので手入れも手軽にできます。

プラスチックのまな板を使ったあとは食器用の洗剤とスポンジで洗うだけで十分です。

そして週1回のペースで、『キッチン泡ハイター』などの塩素系漂白剤を使って除菌・漂白すれば清潔に保てますよ。

木のまな板の洗い方・お手入れにはタワシを用意

タワシ

木のまな板を衛生的に使い続けるには、普段の手入れが欠かせません。ただ、プラスチックに比べて繊細なので、木のまな板の特徴に合わせた対応が大切です。

基本的にはタワシを使って洗えば汚れを落とせるので、まずはタワシを用意して使ったあとに水で流しながらこすり洗いする習慣を身に着けましょう。

タワシを使い慣れると木のまな板の手入れも手間ではなくなりますよ。正しい洗い方を覚えて、木のまな板を長く愛用してくださいね。