包丁の切れ味が悪くなってきた...。

そう考えている方のなかには、この際だから包丁を捨てちゃおうと考えている人もいるのではないでしょうか。でも、包丁を捨てるってどうやればいいの?と疑問に思いますよね。

そこで今回は、包丁の正しい捨て方をくわしく解説します。

そもそも包丁は何ゴミなのか、安全に捨てるための方法や注意点など、包丁を処分する方法を覚えましょう。

包丁の捨て方は地域で違う?

包丁とまな板

包丁を処分するとき、何ゴミとして出すかは地域の自治体で異なります。具体的な例を見てみましょう。

不燃ゴミ(東京都の各区など

東京都は23区それぞれで捨て方が違いますが、世田谷区や港区、北区など多くの区が不燃ゴミとして扱っています。

普通ゴミ(大阪市など

大阪市では、包丁を普通ゴミとして扱っています。「資源ゴミ」のなかに「金属製の生活用品」という分別区分もありますが、包丁は鋭利なものなので「キケン」と注意書きをした上で「普通ゴミ」として出すようです。

家庭ごみ(仙台市など

仙台市では、他の多くの自治体で見られるような「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」という明確な区分はなく、「家庭ゴミ」で統一されています。包丁は「危険」と注意書きをした上で指定袋に入れて出します。

包丁の捨て方は地域によってかなり違っているのが特徴です。包丁を何ゴミとして捨てるかは、各地域の分別方法をあらかじめ確認するようにしてくださいね。

また、包丁の素材によって分別方法が変わる自治体もあります。

包丁の素材には「ステンレス」「チタン」「セラミック」の3種類があり、ステンレスとチタンは金属類として扱われ、セラミックは陶器に近い非金属素材として扱われます。地域によって捨て方に違いが出ることも覚えておいてください。

包丁の捨て方|安全な処分方法を覚えよう

新聞紙の特徴

包丁は何ゴミとして捨てるにしても、そのまま刃をむき出しで捨てるのはとても危険です。捨てる人やゴミ回収業者さんの怪我を防ぐためにも、包丁の安全な捨て方を覚えてください。

準備するもの
必須
段ボール(厚紙・新聞紙・不要な布でもOK
ガムテープ
油性ペン(できれば太めのもの
あると便利
軍手

包丁を安全に処分するやり方

包丁の刃をダンボールなどで巻く

包丁の刃が出ないように念入りに巻く。軍手をつけると安全。

ダンボールの上からガムテープを巻く

ダンボールが外れないようにしっかり固定する。

袋に入れ、油性ペンで注意書きする

袋の見えるところに、包丁が入っているとわかるように「包丁 危険」「刃物 注意」などを記載。

このやり方が包丁を捨てるときの基本です。ただ、自治体によっては細かい違いがあるので、あらかじめ確認してから作業してください。

刃を隠したら、それぞれ指定のゴミの日に出せばOKです。

包丁の捨て方|注意すべきことは?

まな板と包丁

包丁を捨てるときは、自分が怪我しないようにすることも大切です。包丁の捨て方で注意すべきポイントは次の3つです。

① 安定した場所で作業する

包丁を段ボールなどで巻く際には、しっかりと固定された机の上で行いましょう。作業台の上に包丁を置き、包丁の刃の切れる部分をできるだけ触らないよう、包丁の柄や背、腹といった部分に触れながら巻くことがポイントです。

② 素手で行わない

作業中に手を滑らせてしまうこともあります。万が一のときに手を切らないように軍手やゴム手袋などをつけて作業を行ってください。

③ 刃の食材を切る部分から包む

普段食材などを切っている刃の部分が一番危険なので、一番最初にダンボールなどで包むことで不意の怪我を防ぐことができますよ。

これらの3つのポイントを押さえ、自分の身を守りながら安全に包丁を捨てる準備をしてくださいね。

包丁を捨てる前に!手入れで復活するかも?

包丁の反対側も砥石で研磨する

包丁の捨て方について説明してきましたが、「切れ味が悪くなった」という理由で捨てるのであれば、まだ処分するのは早いかもしれません。正しく手入れすれば、切れ味が戻る可能性があります。

砥石を使って研ぐ方法が一般的ですが、最近では優秀な包丁シャープナーなどもたくさんあります。包丁を研ぐのが未経験でも簡単に使えるのでおすすめです。また、自分で研ぐのが心配な人は、刃物屋さんなどで包丁研ぎのサービスがありますよ。

包丁を捨てる前に切れ味を取り戻す方法も検討してみてくださいね。

包丁の捨て方を覚えて安全に処分しよう

包丁の分別方法は自治体によって異なるため、包丁を捨てるときはお住まいの自治体の分別区分を事前にチェックすることが大切です。

そして、捨てる人や回収する人が怪我をしないためにも、刃先を段ボールやガムテープできちんと包んで、注意書きを明記して捨ててくださいね。

「砥石などで研いでも切れ味がよくならない」「刃の欠けが大きい」「柄がとれた」といったタイミングが包丁の捨て時です。そんなときは今回紹介した安全な捨て方を参考に処分しましょう!

#related_article_id: