酸っぱい味と丸いフォルムが特徴の「梅干し」。和え物や炒め物に入れると酸味がアクセントになっておいしいですね。しかし、一度に使う量は少なく、食べきれずに傷んでしまったなんてことも。
そんなときにおすすめなのが冷凍保存です。賞味期限が延びてムリなく食べ切れますよ。
そこで今回は、梅干しの冷凍保存についてご紹介します。
梅干しは冷凍できる?保存期間は?
塩分濃度が低い梅干しや調味梅干しなどは、冷蔵保存するのが一般的。市販のものであれば、記載されている賞味期限に従いましょう。
手作りの場合は1年を目安に食べきるといいですよ。
さらに長持ちさせたいなら冷凍保存がおすすめ。冷凍すると賞味期限が1ヶ月ほど延びます。
冷蔵室へ移して解凍しますが、お好みで凍ったまま食べてもおいしいですよ。
梅干しの塩分濃度が20%以上だと常温保存が可能です。そのままでも十分長持ちするので、あわせて覚えておきたいですね。
梅干しの冷凍保存の手順は?
梅干しを冷凍保存するときは「丸ごと保存する方法」「ペーストして保存する方法」の2通りのやり方がおすすめ。使用用途にあわせて、保存方法を変えてみてくださいね。
丸ごと保存する方法
梅干し同士がくっつかないように、ラップの上に並べ、ぴっちり包んでから保存袋に入れて密封しましょう。
保存袋に梅干しを直接入れてもOK。梅干しが完全に凍る前に袋を振って、くっついている梅干し同士を離してくださいね。
梅干しは、凍ったままでもお茶漬けなどに入れてOK。解凍の時間なくすぐに食べられますよ。
ペーストして保存する方法
種を取り除いて実を潰しましょう。平らになるようにラップで包み、保存用袋に入れて密封します。
和え物や炒め物などに使いやすいですよ。
梅干しを冷凍保存するときの注意点は?
冷凍前も適切なやり方で保存しておく
冷蔵室へ入れておいた梅を冷凍する場合は、冷蔵保存から適切なやり方で保存していなければ長持ちしません。
しそ梅やかつお梅、昆布梅、蜂蜜梅などの調味梅干しや塩分濃度10%程度しかない梅干しは、10℃以下の場所で保存しましょう。
保存容器は、熱湯消毒やアルコール消毒をした後に、容器に付いている水分をきれいに拭き取ってから使用します。
プラスチックや金属は避けて、瓶に詰めるのがおすすめですよ。酸で容器が溶けたり、錆びたりする可能性があるので注意してくださいね。
食べる前に傷んでいないか確認する
賞味期限以内であっても傷むことがあります。異常がないか確認してから食べてくださいね。
ちなみに次のようなときは傷んでいるので注意しましょう。
・白カビや青カビ、黒カビなどが生えている
・形が崩れている
・液体状になっている
・糸を引いている
・変色している
・梅酢が茶色になっている
・梅干し以外の酸味がある
・苦味がある など
冷凍した梅の白い斑点が…食べても大丈夫?
保存中に梅干しから白い斑点が出てくることも。
一見カビと思われがちですが、塩分が浮き上がっているだけの可能性があります。
これは、梅干しから水分が蒸発したときに見られる現象で、食べても問題ありません。
白カビと見分けがつきにくいため、触って判断してみるといいですよ。
触るのに抵抗がある方は、梅干しをお湯に入れて見極めてみましょう。塩だと溶けて、白カビだとお湯の表面に広がります。
梅干しの冷凍保存を利用して料理を楽しもう
梅干しを冷凍すると、調味梅干しや自家製の梅干しでも保存期間が長くなります。ペースト状にしておくと時短料理が叶うので、梅干しが余ったときにぜひやってみてくださいね。