レシピに「強火」と記載があれば、火力を一番強くすればいいと思いがちですが、実はそれは間違い。強火といっても一番強くするのは火力が強すぎてしまうんですよ。

そこで今回は、強火について火加減や温度、ガスとIHの違いをまとめて説明します。

ガスの強火とは?どれくらいの火加減?

強火 火加減

強火とは、鍋の底全体に火があたる状態です。ただ、鍋底から火がはみ出していると火力が強すぎます。

鍋の底全体に火があたっていて、しかも鍋底から火がはみ出していないくらいが正しい強火です。つまり、鍋の大きさによっても強火にあたる目盛りは違ってきます。

強火でお湯を沸かすと、グツグツと煮立っていて、食材を茹でていればお湯の中で動き回るくらいが目安です。

ちなみに、弱火は鍋の底に火の先端があたらないくらいの火加減を指します。火の先端が、鍋底と火元のちょうど真ん中あたりの高さにあるのが目安。そして中火は、鍋の底に火の先端が少し触れるくらいです。

IHの強火は?どれくらいの温度?

IH 強火

IHでは、だいたい6〜9(1450W〜3200W)くらいが強火に相当します。温度にすると200度以上になります。

ただしIHの温度設定は、メーカーによって出力が7段階のものもあれば10段階のものもあり、想定消費電力や温度に違いがあります。あらかじめ取扱説明書を確認することをおすすめします。

強火はどんなときに使うの?

キレイなガスコンロを保つ

強火は、肉や魚を一気に焼いて旨味を閉じ込めるときや、お湯を一気に沸かしたいときなどに使います。

ただ、強火だと食材の組織が壊れやすくなり、焦げやすくもなるので調理では底まで頻繁に使いません。

強火はここぞという場面で使われるものなので、まずは弱火・中火を使いこなして、慣れてきたら上手に強火も取り入れてみてくださいね。