「あっ、はちみつがない!」
はちみつ入りの料理を作りたいときに限って、はちみつが手元にないことってありますよね。甘みを出すのであれば、砂糖で代用できるのでは?と考えたこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、はちみつを砂糖で代用する場合にどれくらい入れればいいのか、その糖分の違いなどを紹介します。
はちみつは砂糖で代用してもいいの?
はちみつがないときに砂糖で代用するのは問題ありません。甘みを出す役割であれば砂糖でも十分に果たせます。
ただ、はちみつ特有の風味を出すのが大事なレシピでは、そのコクや風味がなくなってしまうので思ったように仕上がらないケースもあるので注意してください。
また反対に、砂糖の代わりにはちみつを使うケースもありますが、こちらはコクや風味が出てしまって料理のバランスを崩す恐れがあります。スイーツ作りで砂糖と小麦粉などを混ぜるレシピで、はちみつを代用品で使うと生地が膨らみにくくなり、失敗するケースがよくあります。
砂糖とはちみつを入れ替えることで、料理によっては仕上がりに影響が出ることもあると覚えておいてください。
はちみつを砂糖で代用するときはどれくらい入れる?
はちみつを砂糖で代用するときは、砂糖を少し多めに入れる必要があります。
はちみつは砂糖に比べて甘みが強く、同じ分量だと砂糖のほうが甘みが足りなくなるからです。これはそれぞれに含まれている糖の種類が違うためです。
はちみつが大さじ1杯必要なときは、砂糖を大さじ2杯〜3杯くらいいれると同じくらいの甘みになります。ただ、甘みの出方は砂糖の種類によっても違うので、砂糖を最初から多めにいれるより、はちみつと同量くらいいれたあとで味見をしながら足していくといいですよ。
砂糖の代わりにはちみつを使うときは反対に甘みが強くなるので、砂糖の量に対してはちみつを1/3〜1/2くらいにして使いましょう。砂糖大さじ1が必要なら、はちみつで大さじ1/2か小さじ1くらい入れ、こちらも味見しながら調整してください。
砂糖とはちみつの糖分はどれくらい違うの?
砂糖とはちみつを同じ量で比べた場合、はちみつのほうが甘みを強く感じます。では、糖分の量はどれくらい違うのでしょうか?
一般的なはちみつとグラニュー糖を比較すると、
- はちみつ
- 約64kcal/糖分=約17g
- グラニュー糖
- 約46kcal/糖分=約13g
はちみつのほうが糖分がやや多くなります。ただ、甘み自体ははちみつのほうが強いので、入れる量が少なくてすむため、はちみつを使ったスイーツのほうが糖分やカロリーも少なくてすむんですね。
はちみつを砂糖で代用するときの注意点は?
はちみつには独特のコクや風味があるので、代わりに砂糖を使えばそのはちみつらしさがなくなってしまいます。反対に、砂糖の代わりにはちみつを使えばコクや風味が出るので料理の味のバランスを崩してしまうことがあります。
どんな料理でも代用してまったく問題ないというわけではないので、はちみつの風味がどのように影響するのかを考えてから使うようにしてくださいね。
また、赤ちゃんに食べさせるものでは、砂糖の代わりにはちみつを使うのは絶対にやめてください。はちみつに含まれるボツリヌス菌を赤ちゃんが口にすると乳児ボツリヌス症を引き起こし、麻痺などを引き起こす恐れがあるからです。
はちみつがなくても砂糖で代用すれば問題なし!
「あっ、はちみつがない!」なんてことになっても、今日から砂糖で代用できますね。
ただ、それぞれ甘み以外の違いもあるので、代用することで料理の仕上がりに違いが生まれてきます。はちみつならではの風味を大事にするレシピであれば、砂糖で代用せずにはちみつを買い直してから作ることをおすすめします。料理に合わせて砂糖やはちみつで代用するかどうかを考えましょう。
これから料理をするときは、味の仕上がりを想像しながら、砂糖やはちみつで上手に代用してみてくださいね。