料理を作ろうとすると、レシピに「バター大さじ1」の記載。しょうゆや料理酒などに比べ、バターは大さじではかりにくいですよね。
そこで今回はバターを正しくとるために、大さじ1のはかり方や重さについて説明します。
調味料をきちんと測って料理を作るのは、料理上手の第一歩ですよ。さっそく、試してみてください。
バターの大さじをちゃんとはかれる?
料理レシピの調味料の分量はほとんどが大さじ、小さじで明記されていて、バターのような固形物は困ってしまいますね。バターを大さじですくうわけにもいきません。
実は、バター大さじ1をはかるときは、大さじと同じ量にあらかじめカットしておいてそれを使えばいいんです。
市販のバターによって、最初から大さじと同じ量でカットされているものもあれば、カットしやすいように包み紙に切り分ける線がはいっているものもあります。その指示に従ってカットすればバター大さじ1に悩むことはありませんよ。
バター大さじ1の重さはどれくらい?
バター大さじ1の重さは、約12グラムです。大さじ(=15ml)にすりきり1杯バターを入れるとだいたい12グラムになります。
これは市販の箱に入ったバターが200グラムほどなので、それを16等分すると12.5グラムで大さじ1杯とほぼ同じ量になります。そのため、バターを箱で購入したときはあらかじめ16等分しておけば、「バター大さじ1」のときに1かけ使えばいいのでとても便利ですよ。
小さじは大さじの3分の1にあたるので、バター小さじ1の重さは約4グラムです。大さじ1用にカットしたバターを3分の1にカットすれば、バター小さじ1として使えますよ。
ただし、バターの種類によって重さが若干違うこともあります。大きく変わるわけではありませんが、厳密に量りたいときは注意してください。
バターを大量に使うときはどうする?
ふだんのおかずやお惣菜を作るときのバターは、小さじ1や大さじ1前後の量で十分ですが、スイーツを作るとなると話は別です。
スイーツではバターを大量に使うこともあり、しかも正確に測る必要がありますね。
大量に使うときも、たとえば50グラムであれば大さじ1用のかけらを4つ使えばちょうど50グラムになるので、大さじを目安に使っても問題ありません。
ただ、スイーツは分量を間違えると仕上がりが悪くなってしまうことも多いので、キッチンスケールを使って正しく量ることをおすすめします。
バター大さじ1あたりのカロリーや塩分は?
バターの大さじ1あたりのカロリーは、一般的な塩を含んだ有塩バターで約89キロカロリー。100gであれば745キロカロリーになります。バターは牛乳の乳脂肪をかためたものなので調味料の中でもかなりの高カロリーですね。バターの種類によってカロリーはそこまで変わりません。
ただ、塩分はバターの種類で大きく違います。バターには一般的な塩分を含む「有塩バター」とは別に、塩を使わない「無塩バター」があります。
有塩バターの塩分はだいたい1〜2%含まれているので、大さじ1の塩分量は0.12〜0.24グラムとなります。無塩バターであれば塩不使用なので塩分は0です。
大さじ1にカットしたバターの保存方法は?
バターはあらかじめカットするので、保存方法に注意しましょう。
基本的には、バターケースや密閉容器に入れて冷蔵保存してください。きちんと保存しておけばいつまでも新鮮な風味を味わえます。
包装紙は参加を防ぐものなので紙自体に害はありませんが、破れたものや古いものを使い続けていると雑菌が繁殖する原因にもなるため、包装紙は別にして密閉容器で保存しましょう。使用したバターナイフを入れっぱなしにするのも雑菌が繁殖する原因になるので使ったあとはわけてくださいね。
また、温度にも要注意。バターは室温に戻すと使いやすいのですが、28度を超えると溶けはじめます。これを再び固めると変色などを起こして風味も損なうので、温めすぎないように。溶けてしまったバターは廃棄してください。
バター大さじ1はあらかじめカットで対応できる
レシピに「バター大さじ1」と記載があるとどうやって取り分ければいいか戸惑ってしまいますが、あらかじめカットしておけば慌てる必要はありません。
市販のバターは大さじ1サイズでカットしやすいように配慮がされています。
バターは普段の調理やスイーツづくりに大活躍するので、ぜひバター大さじ1のはかりかたをマスターしてお料理を楽しんでくださいね。