レシピに「片栗粉大さじ1」の記載があったら、正しく大さじ1杯分を入れられますか?
揚げ物やとろみのある料理に欠かせない片栗粉ですが、分量を間違えると仕上がりが悪くなっってしまいますよ。
今回は片栗粉大さじ1の正しい量り方のほか、キッチンスケールでも量れるように大さじ1杯あたりの重さについても説明します。
片栗粉の大さじ・小さじをきちんと量れてる?
レシピで「大さじ〇杯」と記載があれば、計量スプーンを使ってはかるという意味です。
ただ、大さじを正しく使えていないとせっかくはかったつもりでも分量が間違っていたなんてことになりかねません。
片栗粉を大さじで正しくはかるときは、最初に片栗粉を山盛りになるようにすくいます。次に、ヘラや箸など真っ直ぐなもので計量スプーンのふちに沿って山を平らにならしてください。余分な片栗粉を落として、フチの部分が平らになった状態(すりきり)になれば、大さじ1とカウントします。
計量スプーンはフチまで平にしたときの容量で、大さじは15ミリリットル、小さじは5ミリリットルになります。大さじや小さじで山盛りにすくって入れると、レシピの分量を軽く超えてしまうので、すりきりにすることを忘れないでください。
片栗粉大さじ1・小さじ1の重さは何グラム?
片栗粉の分量が大さじや小さじで記載されていても、それぞれ1杯あたりの重さがわかっていればキッチンスケールを使って正しく量れますよ。
大さじ1杯分の片栗粉は約9グラムで、小さじは約3グラムです。
あとはこれをベースに計算すれば、大さじ2杯なら9 × 2=18グラム、3杯なら9 × 3=27グラムとキッチンスケールではかればOKですね。
キッチンスケールで量るときはまず容器を載せてメモリを0にしてから使いたい分量の片栗粉を入れていきます。使用する片栗粉が多い場合は重さで量る方がスムーズです。
片栗粉を重さから大さじに換算すると?
さきほどとは反対に、レシピの記載がグラム表記になっている場合には、片栗粉の重さを活用してはかることもできますね。
片栗粉の重さを大さじに換算すると、以下の分量になります。
・20グラム:大さじ2と1/4
・30グラム:大さじ3と1/3
・50グラム:大さじ5と1/2
・100グラム:大さじ11強
こうしてグラムを大さじ換算したものを把握しておくと、調理中にも悩まなくてすみますね。
片栗粉大さじ1・小さじ1のカロリーはどれくらい?
片栗粉はじゃがいもからでんぷん粉が原料。ほとんど炭水化物なのでカロリーも高めになります。では片栗粉大さじ1杯あたりのカロリーはどれくらいなのでしょうか?
片栗粉のカロリーは大さじ1杯で約30キロカロリー、小さじ1杯は約10キロカリーになります。100グラムでは330キロカロリーです。
ちなみに片栗粉と似た小麦粉は大さじ1杯あたりの重さが片栗粉と同じですが、カロリーは約33キロカロリーと片栗粉よりやや高いんですよ。
料理に片栗粉はどれくらい入っている?上手な使い方は?
片栗粉はどんな料理にどれくらい使っているのかも知っておくと、調理のときの目安になります。
唐揚げ(2人分)
鶏モモ肉1枚に対して片栗粉大さじ2。その他にしょうゆ大さじ1、酒大さじ1/2、みりん大さじ1/2、にんにく、しょうがなど。
酢豚(2人分)
豚肉(200g)に対して片栗粉大さじ1(肉用)。とろみ付け用に片栗粉大さじ1/2。その他に、玉ねぎ1/2個、ピーマン1個、パプリカ1/2個など。
かきたま汁(2人分)
出汁350ミリリットルに対して片栗粉小さじ1/3。その他、酒大さじ1/2、しょうゆ、塩、卵1個、みつば1/2束など。
わらび餅(2人分)
水200ミリリットルに対して片栗粉50グラム。その他、砂糖60グラム、氷水、きな粉、黒蜜など。
ちなみに、片栗粉でとろみをつけるときは、水に溶かした水溶き片栗粉を使いますが、そのときにちょっとしたコツがあります。
水と片栗粉の割合は1:1にして、料理をかき混ぜながら少しずつ加えて1分以上加熱することです。これで片栗粉がダマにならず、料理全体にほどよいとろみがつけられますよ。なれるまでは上手にとろみがつかないかもしれませんが、ぜひこのコツを実践してみてください。
片栗粉大さじ1・小さじ1を代用品で量るには?
大さじやキッチンスケールが手元にないときでも、身の回りによくあるもので大さじ1の目安にできます。
ペットボトルのキャップ
ペットボトルのキャップは規格が統一されていて、ちょうど7.5ミリリットルが入るサイズになっています。2杯で15ミリリットルなので、ちょうど片栗粉大さじ1と同量になります。濡れていると粉がくっついてしまうので、しっかり洗って乾かしてから使いましょう。
カレー用スプーン
カレーを食べるときのスプーンは大きめで、大さじとほぼ同じ体積になります。そのため、大さじ1の片栗粉はカレースプーンですりきり1杯とほぼ同じなんですよ。
ティースプーン
ティースプーンは小さじに近い体積をはかれます。大さじ1杯分を入れるなら、ティースプーンすりきり3杯でほぼ同じになります。
片栗粉の大さじ1の目安や基本の使い方を知れば料理のレパートリーが広がる
サクッとした揚げ物やとろりとしたあんなど、料理の食感を決めるのに重要な役どころを果たす片栗粉。大さじ1杯の片栗粉をきちんと量るには、軽量スプーンをすり切りにするのが基本ですよ。料理に慣れていなくても、レシピ通りに分量をはかれればおいしく仕上がりますね。
片栗粉はいろいろな料理に活躍するので、基本の使い方を覚えて得意料理のレパートリーを広げましょう。