みなさんは油をどこで保管していますか?あまり気にしたことがないという人も多いはず。

「正しい保存方法ってなんだろう…」と気になったコジカジ編集部は、明治創業の油の老舗「金田油店」青木さんにお話を聞くことにしました。

伺ってみると油の正しい保存方法には、きちんとした理屈がありました。

油はどこで保管するのが正解?

キッチンの収納スペース
ーー単刀直入に質問です。一般的な家庭でよく使われる「サラダ油」や「ごま油」、「キャノーラ油」、「オリーブオイル」などは普段どこで保管すればよいのでしょうか?

青木さん:
油には「光」と「熱」に弱いという特徴があります。なので、保管場所は「できるだけ暗くて涼しいところ」が正解です。

たとえば、コンロ下の収納スペースにしまうだけでも十分ですよ。使いやすいように、コンロのまわりに油を置いている人もいるかもしれませんが、それはNG。

ただ、なかには冷蔵保存が必須の油もあります。亜麻仁油やえごま油など、いわゆる「健康維持に役立つ油」に多く、冷蔵保存していないと大事な成分が変質して、うまく効能を引き出せません。

ーーコンロ下で保管するときに何か注意することはありますか?

青木さん:

油にはもう1つ弱点があって、「空気(酸素)」にもあまり強くありません。しっかりフタをしめ切った状態で保管するのがポイントです。

そうすると、賞味期限まで油をおいしく保てますよ。

間違った方法で保管すると油は劣化する

オリーブオイル 油
ーー油は「光」「熱」「空気」の3つに弱いとのことでしたが、もし日光があたる場所、熱に近い場所で保管するとどうなるのでしょうか?

青木さん:
誤った方法で保管すると「酸化」が早まります。酸化は、簡単にいうと油が劣化することで、ビタミンEなどの栄養分が徐々に落ちてしまうんです。

明るい場所、熱に近い場所などでは、未開封でも油が酸化するので注意してください。

ちなみに、オリーブオイルが色つきの遮光瓶に入っているのも酸化と関係があるんですよ。オイルのグリーンの色は「クロロフィル」という成分が関係していて、光で劣化してしまうため色付きの瓶に入っているんです。

あまった揚げ油って保存できないの?

オイル 油 料理 揚げ物
ーー油の基本的な保管方法はわかりました。多くの家庭では揚げ物で使った大量の油についても保存できないか困っています。

青木さん:
揚げ物に使った油って、量が多いだけに捨てるのをためらってしまいますよね(笑)。

オイルポットなどに移し替えれば、問題なく保存できますよ。もちろん、別の料理にも使いまわせます。

ただし、何度も何度も繰り返し使い回せるわけではありません。一度使っているということは、空気にも触れているので、調理前よりも劣化しています。

それを考慮すると、使い回すのは1〜2回くらいにとどめておくのがおすすめです。

揚げ油は保存前に「こす」のがポイント

コンロ レシピ 料理
ーー揚げ油もふだんの油の保存法と同じでしょうか?

青木さん:
オイルポットに入れる前にひと手間必要です。

調理後はできるだけ時間をあけずに、油こし器などを使って油と残りかすを分けましょう。揚げ物から出た肉汁や衣なんかも酸化を進める要因なので、成分が染み出して油の劣化を進めてしまいます。あとは、冷めたら暗くて涼しいところで保管すればOK。

熱い油で火傷しないよう、くれぐれも注意してくださいね。

油の正しい保存方法を覚えよう!

金田油店 油の種類
取材を通して、油には「光」「熱」「空気(酸素)」の3つの弱点があることがわかりました。

夏になると気温が上がり、劣化が早まってしまうので、「開封後はできるだけ早めに使ってあげる」のもポイント。3ヶ月くらいを目安に消費するとよいとのことでした。