トイレにこすっても落ちない黄色い汚れがついていたら、それは「尿石」。ここでは尿石とはどんな汚れか、対処法や予防法などもまとめてご紹介します。
もくじ
尿石とは?何が原因でできる?
尿石とは、簡単にいえば「飛び散った尿が時間をかけて固まったもの」です。尿には身体から排出されたミネラル分が含まれていて、空気や水の成分とくっついて石のように変化していきます。
きちんと毎回流していても、便器のフチ裏などにはね返った尿のしぶきがたくさんついています。それがどんどん時間をかけて積み重なり、石のように固くなるわけです。
尿石を放っておくとどうなる?
尿石は掃除しても取れないからと、ついついそのままにしがちな汚れです。見た目が悪いくらいで、それをガマンすれば特に気になりませんね。
でも実は、尿石をそのままにしていると、さまざまな悪影響があります。細かな穴がいっぱいあいていて、尿を吸い取ってどんどんと大きくなるうえ、雑菌も穴に入りこんで繁殖していきます。次第にイヤなニオイが出てくることもあるんですよ。
掃除してもトイレが臭い…という悩みにつながるので、見つけたらとっておくことが大切です。
尿石の対処法!こすっても落ちないときはどうする?
尿石が一度できてしまうと、洗剤をかけてもブラシでこすってもなかなか落ちず困りものです。
ただ、通常のトイレ用洗剤では落ちませんが、「酸性の洗剤でゆるむ」という弱点があります。尿石はアルカリ性の性質をもつので、反対の酸性の洗剤をかければ中和されてふやけやすくなる、というわけです。
ドラッグストアなどでも気軽に手に入るので、ラベルをみて「酸性」であることを確認して購入しましょう。さらに「尿石落としに効果がある」などと書かれていれば完璧です。
尿石を落とすのに便利な掃除グッズ3選
ここでは主だった酸性洗剤を簡単にご紹介します。おうちの汚れに合わせて選んでみてくださいね。
基本的な使い方は、尿石に洗剤を掛けて数分待って流すだけ。ブラシでこすって仕上げれば完了です。
『サンポール』(KINCHO)
近くのドラッグストアなどで簡単に購入できる酸性洗剤が、この『サンポール』。特徴的な緑色のボトルで見つけやすいですよ。
逆さまにしてフチ裏にもかけやすいノズルになっていて、数分待つだけでスッキリ落としてくれます。
『尿石取りスカット』(イクザス)
取りたい尿石が頑固にこびりついているおうちにおすすめなのが、ペンタイプのジェル状尿石除去剤です。
ジェルなので汚れにぴったり張り付いて離れずに浸透します。尿石を覆うように塗り込めば、どんどんふやけて落ちてくれますよ。
『トイレ 尿石落とし ジェル 』(茂木和哉 )
口コミでも人気の高い、茂木和哉の尿石落としジェルです。
塗って30分〜1時間放置すると、頑固な尿石がスッキリ。諦めかけていた汚れも落ちるかもしれません。
尿石の発生を防止するには?
トイレを使っている以上は、どうしても尿の跳ね返りは起こってしまいます。原因を根本から防ぐことはできないので「フチの裏が汚れやすい」とわりきって、こまめに掃除することが大切です。
尿は固まる前ならトイレクリーナーで拭き取るだけでスルッと取れます。フチ裏は流れる水が届きにくいので、できるだけこまめに拭き上げて尿石を予防しましょう。
それほど頻繁に掃除できない人は、『ブルーレット』などの置型洗剤を活用するのもおすすめです。流す度に洗浄成分が便器を覆うので、汚れが出にくくトイレを尿石から守ってくれますよ。
尿石は原因となる汚れを落として未然に防ごう
便器にこびりついた尿石が取れなくて、あきらめ半分だったママも多いですよね。
頑固な汚れはまずどんな性質があるのかを知っておくことが大切。尿石の場合はアルカリ性の汚れであることを利用し、反対の「酸性洗剤」を使うことでスッキリきれいに落とせます。
汚れに合わせた洗剤選んだり、トイレクリーナーでこまめに飛び散った尿を拭いたりして、尿石にすぐに対応できる環境をつくっておきましょう。