トイレにタイルがあるおうちでは、黒ずみ汚れや目地につまった汚れが頑固で困ったことがある人も多いかもしれません。
でも、トイレの汚れは洗剤を工夫することでスッキリ落とせるので、それほど手間ではないんですよ。
ここではトイレのタイルに詰まった汚れの掃除方法をご紹介します。
もくじ
トイレのタイルにはどんな汚れがついている?
まずはタイルにどんな汚れがつくのかから確認しましょう。大きく分けて次の3つの汚れがつきます。
髪の毛・ホコリ
トイレに限らず、床の上で目立ちやすい汚れの代表が髪の毛やホコリです。過ごす時間が短くても、トイレには家族全員の髪の毛やリビングなどから持ち込んだホコリが溜まっていきます。こまめな掃除が必要ですよ。
黒ずみ
トイレや浴室などの水回りに近いタイルで見られるのが、黒カビです。尿や手洗器などからハネた水分をもとに、目地によく発生します。放置すると黒ずみがどんどん濃くなって取れなくなるので、見つけたらすぐに掃除するのがポイントです。
黄ばみ
便器近くのタイル目地にできるのが黄ばみ汚れです。その正体は尿ハネが固まってできた「尿石」で、少しこすったくらいでは落とせません。放置するとトイレ特有のイヤな臭いのもととなるので、定期的に拭き取ってあげると予防につながりますよ。
トイレのタイル掃除は「表面」と「目地」でわける!
- 必須
- 『トイレクイックル』などのトイレクリーナー
タイルについた汚れをキレイにするには、「タイルの表面」と「目地」で掃除法をわけるのがコツ。
まずは「タイルの表面」の掃除方法からご紹介します。『トイレクイックル』などのトイレクリーナーを用意しましょう。
壁を拭く
トイレクリーナーで汚れを拭き取る。高いところから低いところに拭くと効率的。
床を拭く
汚れの溜まりやすい便器の付け根まで拭けば完了。
「タイルの表面」には主に髪の毛やホコリなどの汚れがつきます。コーティングがされているのでサッと拭き取るだけで簡単に汚れを落とせます。洗剤をかけて拭き掃除するのでもOK。シートか布を1枚を用意し、3分ほどでキレイにできますよ。
トイレのタイルの目地を掃除する方法は?
- 必須
- 『カビキラー』などの塩素系漂白剤
- ゴム手袋
- 使い古しの雑巾
- 歯ブラシ
目地に入りこんだ黒ずみや黄ばみといったガンコな汚れは漂白剤の力を借りるとスッキリ落とせます。洗浄力の強い洗剤なのでゴム手袋を用意し、取り扱うときは肌につかないように注意してくださいね。
塩素系漂白剤をふきつける
ゴム手袋を着用して、汚れた部分に塩素系漂白剤の原液を直接染み込ませる。
洗剤が浸透するまで待つ
5〜10分ほど放置して漂白剤が汚れに浸透するのを待つ。
水拭きする
ブラシでこすり、トイレットペーパーで洗剤を拭く。残った洗剤は雑巾で叩くように拭き取る。
漂白剤が残らないようにだけ注意し、念入りに落としてください。臭いの強い洗剤なので使うときは窓や扉をあけ、換気を十分にしましょう。
トイレのタイル掃除は「浸透させてから」がコツ
カビによる目地の黒ずみがなかなか落ちないのは、漂白剤が浸透しきっていないせいかもしれません。この状態でブラシでこすってもあまり意味がありません。
カビ取り剤は「少し時間を置いてカビに浸透させる」のが汚れをキレイに落とすポイント。「キッチンペーパー」をかぶせて洗剤がとどまるようにパックすると効果がより高まりますよ。
パックしているあいだは別の場所の掃除をするもよし、休むもよし、自由に時間を使えますよ。
トイレのタイル掃除をするときの注意点は?
タイルの掃除は基本的に『トイレクイックル』などのトイレクリーナーと『カビキラー』などの塩素系漂白剤の2つがあればOK。
ただ、おうちにある洗剤を使おうと思うこともありますね。次の洗剤は使うときに注意が必要なので覚えておきましょう。
注意が必要な洗剤①|尿石クリーナー(酸性洗剤)
目地に詰まる汚れが「尿石」とわかると、市販の「尿石クリーナー(酸性洗剤)を使ったらいいのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、タイルの目地の素材であるコンクリートは「酸性」と相性が悪く、劣化してしまうことがあります。使う場合は、薄めて使ったり、洗剤をかけたあとに手早く拭き取ったり工夫しましょう。
注意が必要な洗剤②|研磨剤入りの洗剤
『クレンザー』などの研磨剤入り洗剤やたわしを使って掃除するのも避けた方が無難です。研磨剤がタイルの表面を傷つける可能性があります。もし使うなら、強くこすらない、使ったあとにキレイに洗い流すなど仕上げに注意しましょう。
トイレのタイル掃除に使える便利アイテムは?
トイレのタイル掃除をするときは便利な洗浄剤・漂白剤があるとラクにキレイにできます。ここでは2つの商品をご紹介するので、用途に応じて使い分けてみてください。
『カビキラー』(ジョンソン)
カビ掃除の定番商品、『カビキラー』はトイレのタイルの掃除にも問題なく使えます。
黒ずみが気になる部分に吹きかけ、少し時間を置いてからブラシでこするだけ。先ほどのポイントをもとに「浸透」を意識して使いましょう。
『水洗トイレ用消臭剤 TKバイオエース液状』(アズマ工業)
『アズマジック トイレ用洗剤』は黄ばみ汚れを抜群に落としてくれる洗剤です。便器近くの目地が汚れていたら、この商品でピカピカになりますよ。
ただし、酸性の洗剤なので吹きかけたらすぐに拭き取るのがポイント。水拭き、乾拭きで洗剤が残らないように気をつけてくださいね。
トイレのタイル掃除の手間を省く方法は?
トイレのタイルはこまめに掃除をしたくても、ササッとすませるのはむずかしいですよね。
掃除の手間をできるだけ省くには、マットや透明なフィルムなどを設置して汚れが床や壁に直接当たらないようにすると予防につながります。
また、カビは湿気を好むので、常に換気扇をつけるなどトイレ内に湿った空気がこもらない工夫をするのも有効です。音や風が気になる場合は夜中だけでも回しておきましょう。
タイルの掃除でトイレがもっと明るく見える
いつの間にか黒ずんでくるタイル。つい掃除を後回しにしてしまいますが、塩素系漂白剤を使うことでスッキリ落とせます。
汚れが残ったままだとトイレの空間全体が暗い印象になります。
目地の黒ずみが落とせると、床や壁が清潔になって狭い空間でも明るく見えるように変わりますよ。