アパートや一軒家に比べて、マンションは結露がひどいと感じていませんか。朝起きると、窓まわりはもちろん、壁まで湿ってしまい、どうしたらいいか途方にくれているというママもいると思います。

マンションの結露は放っておくとカビの原因にもなるので、どうにかしたいですよね。今回紹介する方法でしっかりと結露対策をしましょう。

マンションの結露がひどいのはなぜ?

窓ガラス 結露

結露は「気温差が大きく、湿度の高い場所」で起こります。温かく湿った空気が冷たいものにふれると水蒸気が液体の水に変わり、結露となるというわけです。ちょうど氷水をいれたコップに水滴がつくのと一緒ですね。

そんな結露がマンションで起こりやすいのは「気密性が高い」せいなんです。

高層で丈夫な作りになっているために風が通り抜ける隙間がない上、コンクリート造のマンションは壁が冷たくなるので、外気との温度差ができやすくなって結露が起こります。

マンションの結露対策はどうすればいい?

マンションの気密性を下げるわけにはいきませんが、普段の心がけで結露を抑えることができます。

気温差が激しくても、湿度が低ければ結露は起こりにくくなるので、次のポイントを意識して対策を立てましょう。

加湿しすぎない

加湿器

お部屋の湿度は40〜50%あれば十分。それ以上は朝の冷え込みで結露する原因となるので加湿のしすぎには注意しましょう。

乾燥がいやで加湿器をフル稼働させたくなりますが、湿度が高すぎるとジメッと重い空気になります。湿度が十分に上がったら電源が切れる「自動モード」で運転するといいですよ。

十分に換気する

部屋の換気扇

冬は温かい空気を逃がさないため24時間換気システムの電源を切っているおうちもあるかもしれませんが、これは要注意です。マンションはコンパクトで気密性が高く、お風呂やキッチンの湯気でも湿度が上がってジメッとしてきます。

24時間換気システムは電源をつけ、お風呂やキッチンの換気扇も使い終えてから数時間は回し続けておくと空気がこもるのを防げます。寝る前に数分だけ窓を開け、湿った空気を追い出しておくのが結露対策に効果的です。

マンションの結露対策に便利なアイテムは?

どんなに気をつけていても結露は完全に防げません。ですが、結露対策の便利グッズを使うと結露を拭き取るなどの手間を減らすことができますよ。

『窓ガラス断熱シート』(ニトムズ)

窓に貼り付ける断熱シートです。窓と室内の空気の間にクッションができるので冷え込んだ日でも気温差が大きくならず、結露ができるのを防げます。

窓から暖房の熱が逃げていくのを防げるので節電効果もアップしますよ。

『強力結露吸水テープ』(ニトムズ)

発生した結露を効率よくキャッチしてくれる吸水テープです。窓枠に貼り付けておけば、寒い日でも結露でサッシに水滴がたまるようなことがなくなります。

濡れたテープは窓を開けてよく乾かせば、拭き取る手間もありません。

『除湿機』(Vacplus)

壁などのデリケートな場所がよく結露する場合は、近くに除湿機を設置する方法も。

湿気を効率よく取り除いてくれるので、建材を傷めてしまうことも防げます。部屋干しの生乾き防止にも使えるので1台あると便利ですよ。

マンションで起きた結露は拭き取るべき?

壁をふく

一旦結露すると、蒸発して完全に乾くまでかなり長い時間濡れたままの状態になります。そのままだとカビの原因にもなるので、気になるときは拭き取ってあげましょう。

大まかに拭き取ったあとは窓を開けて外の空気を当てればしっかり乾きます。ただ、水気を完全に拭き取らなくても問題ありませんよ。

外出の前に少しだけ開けて、空気を入れ替えておくのもいいですね。

マンションの結露は毎朝のケアでキレイに

下駄箱の棚の上 玄関の壁

結露はいくら対策しても外との気温差がある以上、完全になくすことはできません。

普段から結露をつきにくくする対策を立て、気になるときはこまめに拭き取ることが大切ですよ。

少し手間はかかりますが、結露を拭き取る習慣ができるとジメッとした空気がなくなって、おうちのなかがさわやかな空間へ生まれ変わりますよ。