「室外機がうるさくて眠れない…」
「室外機の騒音、近所迷惑になってないかな?」
夏は暑く、冬は寒い日本では、エアコンは欠かせない家電ですね。季節ごとにフル稼働しているので、もし室外機がうるさいと生活に支障をきたしますね。
そこで今回は、室外機から騒音が出てうるさくなる原因と自分でできる対処法を説明します。また、プロにクリーニングや修理を依頼する場合の心構えもあわせて紹介するので参考にしてくださいね。
室外機から音が出るのは壊れているせい?
室外機の音がうるさいと「壊れてしまった」と感じるかもしれませんが、音の大小はあれ、基本的に室外機は音が出る仕組みになっています。
どうして室外機から音がでるのかについて、簡単にその仕組を説明しましょう。
エアコンは室内機と室外機がセットになっていて、室温をコントロールしています。室内機と室外機はパイプでつながれ、その中を循環する「冷媒」と呼ばれるガスが大きな役割を果たしています。
たとえば室内を涼しくするときは、冷媒が室内の熱をのせて室外機へ移動し、室外機内の「熱交換器」で冷媒の熱を下ろします。そして、熱を下ろした冷媒は再びパイプを通って室内機へと戻り、ぐるぐると循環することで室内の温度をコントロールしています。
このとき室内機と室外機のなかで冷媒を循環させ、それを暖めたり冷やしたりするためにモーターが活発に動いています。そのモーターが動いている限り、室外機から音が出てしまうというわけなんですね。
室外機がうるさいのはどうして?騒音が出る原因は?
では、室外機の音が「うるさい」と感じる騒音にまでなってしまうのはなぜなのでしょうか?室外機の音がうるさくなる原因としては以下の3つが考えられます。
ゴミやホコリが溜まっている
室外機は屋外に置いてあり、ゴミやホコリ、落ち葉や砂などがあちこちにたまります。ゴミやホコリが溜まると、熱交換を行うフィンや吹き出し口をふさいでしまったり、故障の原因になったりして室外機に余計な負荷をかけてしまいます。
室外機に何かが接触している
室外機の上に物が乗っていたり、側面に何かが当たっていたりすると、室外機の振動によって大きな音が出ることがあります。たとえば、洗った靴を室外機に乗せて乾かしていたり、ホウキや植木鉢などが室外機に当たったりしていると音が大きくなります。また、室外機の位置がズレて壁などに接触しているときも騒音の原因になります。
経年劣化や故障
室外機が汚れておらず、何かと接触している様子もないときは、中の部品が経年劣化していたり故障していたりする可能性が高いと考えられます。エアコンの寿命は約10~15年とされているので、長く使っている室外機の騒音の場合は買い替えを検討する必要もあります。
室外機がうるさいときの対処法|騒音対策でできることは?
室外機の騒音をプロに頼んで解決する前に、自分でできることをやってみましょう。きちんと室外機を掃除して、接触している物があれば避けてみてください。
室外機の掃除に必要なもの- 必須
- ほうき
- ちりとり
- 掃除機
- 古歯ブラシ
- 雑巾
室外機の騒音対策で掃除する手順
電源を切る
まずはエアコンの電源を落とす。可能であればエアコンのコンセント自体を外すこと。
ほうきで室外機の周りをはく
室外機の回りや下の隙間をほうきではく。落ち葉やホコリなどを取り除く。
掃除機とブラシで汚れをかき出す
室外機の前面にあるカバーや裏側、側面のフィンなどには汚れがたまりやすいので、掃除機などでキレイにする。細かい場所は古歯ブラシでかき出す。
濡らして固く絞った雑巾で拭く
土や砂のほかに黒っぽい排気ガスの油汚れなどがついているので、固く絞った雑巾で水拭きするだけでも十分キレイになる。
無理やり奥まで掃除したり、過度な力をかけるのは故障の原因になるので注意しましょう。側面のフィンなどは力が強いと曲がって正常に機能しなくなるので、できるだけやさしく掃除してください。
室外機がうるさいときの騒音対策は防振シートも活用できる
室外機の音がうるさいときには、音を軽減してくれるグッズを活用する方法もあります。室外機に直接貼り付けて音を軽減してくれるタイプや、室外機の下に敷いて音を抑えてくれるタイプなどがあります。
活用しやすいものを選んで試してみてくださいね。
『日本特殊塗料 防音一番オトナシート』
室外機に貼り付けることで騒音を軽減してくれるシートです。室外機の下に敷くタイプよりも使い勝手がいいのがポイント。
『因幡電工 防振パット』
室外機の下に敷くことで振動による騒音を防いでくれます。音が地面に伝わるのを防ぐので騒音防止効果は高いのが特徴です。
室外機の騒音が直らないときはどうすればいい?
室外機を自分で掃除したり、騒音対策をしたりしても改善しないときは故障している可能性があります。その場合はプロの手を借りましょう。
故障の可能性があるときは、修理のプロに頼むのが一番です。
おすすめなのがエアコン修理業者に「騒音がするので修理の見積もりをしたい」と依頼する方法です。「エアコン+修理+住んでいる自治体名」などで検索すると、地元のエアコン修理業者が見つかります。相談・見積もりまでなら無料で行ってくれる業者もあるので、まずは騒音の状況を見てもらいましょう。
修理を検討する場合には、あらかじめメーカーの保証期限内かどうかを確認しておくと安心ですよ。
室外機がうるさいと感じたらできることから対処してみよう
エアコン本体の掃除はしても、室外機の掃除まではしない人は多いと思います。ただ、放っておくと騒音が気になってくるケースはよくあります。
室外機がうるさいと感じたら一度掃除するタイミングでもあります。掃除しても直らないときは、騒音防止グッズを活用したり、修理業者に相談したりしてみてください。
エアコンを長く使い続けるためにも室外機の状態にも気を配ってあげましょう。