とくに冷え込んだ日に限って、どうにもエアコンの暖房が効かない…と困った経験はありませんか?
ここでは暖房の効きが悪くなる原因や対処の仕方をご紹介します。故障ではないことがほとんどなので、チェックして直してみましょう。
エアコンの暖房が効かないのは故障?
エアコンの暖房が効かない場合、ほとんどは「温風が出ない」か「電源を入れてもすぐに切れてしまう」かのどちらかです。
これらのトラブルは一時的な不具合が原因の可能性もあります。メーカーや業者さんに修理を依頼しなくても、自分で対処できるかもしれません。
よく冷え込んだ日だと、エアコンだけでなく室外機までチェックが必要です。これから紹介する症状にあわせてチェックしてみましょう。
エアコンの暖房が効かない!温風がでないときの対処法は?
暖房運転をはじめても温かい空気が出てこないときは「暖房効率が下がっている」か「部屋が寒すぎる」ことが考えられます。
暖房効率が下がっている場合
しばらくエアコンの手入れをしていないと、フィルターや送風ファンなどにホコリがつまって暖房効率が落ちている可能性があります。
まずはフィルター周りを掃除してみましょう。10分ほどでラクラクこなせますよ。
フィルターを取り出す
前面パネルを開き、フィルターを取り出す。
フィルターを掃除する
掃除機でフィルターにつまったホコリを取り除く。
エアコン側の汚れを取る
フィルター奥にホコリが積もっていたらヘッド部分を外した掃除機で軽く吸い取る。高い位置の作業になるので注意。
フィルターを戻す
フィルターを元通りに取り付けたら完了。
ホコリを取るのは、掃除機で吸ってあげればOK。エアコン側はデリケートなので触れないように注意しながら進めてくださいね。
また、基本的にはフィルターのホコリが原因のことが多いのですが、送風ファンなどにもホコリが詰まっていないか確認しましょう。
部屋が寒すぎる場合
外気が氷点下になるなど冷え込みの強い日は、寒冷地仕様のエアコンでないと暖房の効きがかなり遅くなります。
これはエアコンの暖房が「外気の熱を取り込んで室内に送り込んでいる」という仕組みのため。
冷え込んだ日は熱を取り込むのにも時間がかかるので、1時間ほどは待って様子を見てください。
エアコンの暖房が効かない!動かないときの対処法は?
エアコンの電源を入れてもすぐに切れてしまうときは、「室外機の安全装置が働いている」可能性があります。
室外機が雪でうまっていたり、凍結していたりすると、うまく機能できず安全装置が作動して電源が落ちてしまいます。そんなときは次の2つの方法で改善することもあります。
雪をどける
大雪が降るなどで室外機が埋まってしまっていると、暖房が機能しません。まずは室外機まわりを雪かきして風が通るくらいまでスペースをあけましょう。雪が原因の場合はこれだけで元通りに動き出しますよ。
凍結が溶けるまで待つ
とくに冷え込んだときは室外機のなかが凍結している場合も。これではファンが回らずエラーになってしまいます。
この場合は気温が上がってくるまで待ちましょう。お湯をかけると、再び冷えてカチコチになってしまうこともあるので注意してください。
室外機には凍結を溶かす機能がついているのも多いので、電源をつけてしばらく待っていたら使えるようになりますよ。
また、室外機が動いていない場合は、関連記事もあわせて参考にしてください。
エアコンの暖房が効かないのを防ぐには?
エアコンの暖房が効かなくなるのを防ぐには、室外機の凍結・雪対策をしておくことが有効です。
市販のアイテムで対策できるので、この機会に使ってみてくださいね。
『エアコン室外機カバー』(アストロ)
氷点下になるまで気温が下がることがめったにない地域におすすめなのが、エアコンを覆うタイプの室外機カバーです。
冷え込みそうな日の前日にカバーをかけておけば、霜などで室外機が固まってしまうのを防げますよ。
『エアコン室外機カバー』(ロイヤル通販)
雪が降ることが多い地域なら、傘のついたカバーを付けるのがおすすめ。傘がついていれば雪が積もっても室外機まわりは通気性のよい状態を保てます。
朝に急いで雪かきする手間を減らせるほか、夏の強い日差しもカットできるので室外機が長持ちしますよ。
エアコンの暖房がどうしても効かない…
上の方法を試してもエアコンの暖房がどうしても効かないときは、故障している可能性があります。
エアコンが機能しやすい気温になるお昼頃まで待っても使えないときは、業者に修理を依頼しましょう。
まず問い合わせるのは「メーカー」か「工務店・管理会社」がおすすめ。保証が効くこともあるので、街の業者さんよりも先に連絡をとってみましょう。
覚えておきたい
部屋のなかの原因で、エアコンの暖房が効かない場合もある?
エアコンから温風が出ているのに、どうしても部屋が温まらない!というときはエアコンを上手に活用できていないのかもしれません。
お部屋の扉が空いていたり、すき間ができていると暖気がどんどん外に逃げてしまい部屋が温まるまでにかなり時間がかかります。
扉などはすべて閉め、暖気が逃げないようにしましょう。サーキュレーターなどを使って温かい空気をお部屋のなかで循環させるとさらに効率よく温まります。
エアコンの暖房が効かない…と焦らないために
とくに冷え込んだ日にエアコンの暖房が効かないと、困ってしまいますよね。
室外機が凍ってしまうと気温が上がるまで待つしかないので、事前にカバーなどをかけて対策しておくことが大切。
暖房の効きを保つことができれば、寒い日もおうちのなかは居心地よくできますね。