寒さが厳しい季節になると、革ジャンの出番。しっかり風を防いでくれるので、どんな天気でも重宝しますね。
そんなヘビーに使う革ジャンには、手入れも不可欠です。ここでは、革ジャンをベストな状態に保つための手入れ方法をご紹介します。
革ジャンはどんな手入れが必要?
革ジャンはその名の通り、動物の革からつくられているジャンパーですね。人の肌もきちんと手入れをしないと乾燥してカサカサになるのと同じように、革も手入れが欠かせません。
乾燥や色落ちなどのトラブルを防ぐためにも、クリームなどを使ったケアが大切です。手入れが行き届いていると見た目がキレイなだけではなく、汚れで傷みにくくもなります。
今回はまずおうちにあるものでできる手入れの仕方と、革ジャンの手入れに使える便利なケア用品をあわせてご紹介します。ぜひ取り入れてみてくださいね。
革ジャンの手入れに使う道具
- 必須
- 革靴用のクリーム
- やわらかいクロス
- あると便利
- 防水スプレー
革ジャンの手入れは「革靴の手入れの方法とほぼ同じ」。
同じ「革」からできているので、革靴用のクリームを使って手入れできます。ほかにはクロスがあれば十分です。
革ジャンの手入れの仕方!
革はとてもデリケートな素材なので、シーズン中もこまめな手入れが必要です。
「着たあとの手入れ」と「雨に濡れたときの手入れ」で少しだけケアの方法がことなるので、しっかりおさえておきましょう。
着たあとの手入れ
革ジャンは一度着ると外のホコリをかぶったり、体から出た汗を吸ったりして汚れています。
脱いだあとは「乾拭き+乾燥」を1セットと考えて、次の手順でケアしましょう。
乾拭きする
表面のホコリや汚れをクロスでサッと拭いて落とす。
干す
2〜3時間ほど風通しのいい場所で干し、湿気を飛ばす。
強い風にあたったあとは革が乾燥しています。シワなどが目立つようならクリームを塗ってあげましょう。「3回着たら1回クリームを塗る」くらいが目安です。
さらに月に1回ほど防水スプレーをかけておくと雨にも強くなりますよ。
雨に濡れたときの手入れ
雨に濡れたときは、革がジメッと湿ったままになります。そのままではカビが生えてしまうこともあるので、しっかりと手入れしてあげましょう。
クロスで拭き取る
雨の水分を乾いたクロスでしっかりと拭き取る。
乾かす
一晩ほど風通しのいい場所に干し、乾燥させる。
クリームを塗る
クロスにクリームを取り、薄く塗り込んだら完了。
基本的な流れはふだんの手入れに近いですが、水分を取り除くためにしっかり時間をかけるのがポイント。
早く乾かそうとドライヤーなどを使いたくなりますが、それは避けましょう。変形する可能性があるので、自然に乾燥させるのがおすすめです。
革ジャンの手入れに使えるおすすめグッズは?
革ジャンの手入れは革靴用のもので十分ですが、おうちにない場合や、専用のものを用意したくなることもありますね。
次から紹介する3つの手入れ用品は、革ジャンの手入れにぴったり。はじめての人にも使いやすいですよ。
『レザーケアキット』
革の手入れ用品がおうちにない場合は、ケア用品ブランド「コロンブス」から発売されている、レザーケアキットがおすすめ。
クリーム、クロス、スポンジ、ブラシの4点セットで革ジャンのツヤをすぐに元通りにできます。革靴などの手入れにももちろん使えるので、おうちにひとつあると重宝します。
『1909 シュプリームクリームデラックス』
革用のクリームは、ドイツの老舗ブランド「コロニル」のものがおすすめ。
どんな色の革製品にも対応できる「カラーレス」がおすすめですが、お気に入りのジャケットには専用のカラーのものも選べます。発色がよくなり、もっとキレイになりますよ。
『ウォーターストップ 400ml』
革ジャンに湿気は大敵。手入れのあとは防水スプレーをかけておくと、雨ジミなどができにくくなります。
革にも使えるコロニルのものなら、お気に入りのジャケットにも安心。突然の雨でも焦らなくなりますよ。
長期収納前の革ジャンは手入れを念入りに
革ジャンのふだんのお手入れは「汚れを落とす」ことに注意すれば大丈夫です。ただ、シーズンが終わって長期間収納するときは、さらに「型崩れ」と「カビ」に注意した手入れが必要です。
必ず汚れを落としておく
長期収納する前には、必ず汚れを落としましょう。ふだんよりも少しだけていねいに汚れを落とし、クリームを塗ってあげてください。収納前には革ジャンを一晩以上陰干しして湿気を飛ばしておきましょう。
肩の厚いハンガーにかける
針金ハンガーなどの薄いハンガーで保管すると肩の部分に負担がかかり、型崩れの元に。スーツ用で肩に厚みのあるハンガーを使って、ゆったりと収納しましょう。ホコリよけの不織布カバーをかけておくとさらに効果的ですよ。
湿気対策をする
実は革はカビがとても発生しやすい素材のひとつ。クローゼットは湿った空気が滞留しやすく、カビが発生しやすいため、クローゼットには除湿剤をセットしましょう。さらに、着ない期間も2〜3ヶ月に一度干し直して湿気を飛ばすとカビ予防になります。
覚えておきたい
傷みのひどい革ジャンは手入れで直せる?
革ジャンは長く着ているとシワや色落ちなどの傷みが目立ってきます。それも個性ととらえれば問題ありませんが、クリームでも修復できない…と困っている場合は別の対処法に切り替えましょう。
それは「白洋舎」などのクリーニング店や専門のお店に持ち込む方法。少々お金はかかりますが、色の修復までできるかもしれませんよ。
お気に入りの革ジャンが新品同様に仕上がりになって返ってくるので、少し劣化が気になってきたら相談してみてください。
革ジャンは手入れでキレイが続く!
革ジャンの手入れはとても簡単。脱いだあとに、「乾拭き+乾燥」をセットでおこなうだけです。
たまに革靴用のクリームでいいので塗ってあげたり、防水スプレーを吹きかけたりすれば、汚れ予防になってキレイな状態を保てます。
さらにこだわりが強い人は革ジャン専用のクリームを用意するのもおすすめ。手入れするほど愛着も増しますよ。