お出かけや仕事に向かうときによく履く、パンプス。頻繁に履くものなので汚れやすく、汚れたあとの対処法に困っている人も多いのではないでしょうか。
実はパンプスの表面に使われている素材によって「汚れの落ちやすさ」も「洗い方」もかわってくるんです。今回は基本的なパンプスの洗い方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
パンプスは洗えるの?
パンプスに使われている素材はさまざまなので、それに素材によって洗い方も違ってきます。
使われている素材は、大きく「布」か「革・エナメル」の2種類にわけられるので、まずはどちらに分類できるかを確認することから始めましょう。
見分け方としては表面がツルツルとしたツヤがあるパンプスなら「革・エナメル」で、それ以外は「布」と大雑把に考えれば大丈夫です。
パンプスの内側の汚れの多くは「皮脂」や「汗」
パンプスが汚れるのは内側と外側の2箇所。外側はホコリや泥など歩くなかでつく汚れです。一方でパンプスの内側は足裏からの汗や皮脂汚れ、それらをエサとする雑菌が集まっています。
外側に関しては素材ごとに洗い方も違うので注意が必要です。次にパンプスを洗うのに必要な道具と実際の洗い方について説明していきます。
パンプスの洗い方|必要な道具は?
- ツヤのないパンプスを洗うとき
- 『エマール』などの中性洗剤
- 洗面器
- 靴用のブラシ(歯ブラシでも可)
- いらないタオル
- ツヤのあるパンプスを洗うとき
- キレイな布
- 靴用のブラシ(歯ブラシでも可)
素材による大きな違いは「洗剤を使うかどうか」。布製など汚れが入り込みやすいパンプスには、おしゃれ着用の洗濯洗剤を使うと泡立って汚れをかき出しやすくなります。
一方、革やエナメルなどのツヤのある素材は汚れやゴミは入り込みにくいので、拭き掃除だけで十分汚れを落とせます。
パンプスの洗い方|濡らさない部分に気をつける
素材がなんであってもパンプスを洗うときは「内側まで水を浸さない」「デリケートな装飾にふれないようにする」の2点を意識しましょう。
洗うときはジャブジャブと水につけて洗いたくなってしまいますが、デリケートな生地が使われていると傷んでしまうことも。
また、リボンやストーンなどの装飾がある場合は強い力を加えないように気をつけてください。
布製のパンプス
おおまかな汚れを落とす
軽く表面をブラッシングし、ホコリや土などの大まかな汚れを払い落とす。
洗浄液をつくる
洗面器に水を張り、洗濯に使う4分の1ほどの量の中性洗剤を溶かして薄める。
ブラシでこする
洗浄液をブラシにつけ、泡立てるようにこする。パンプスを軽く浸すのもOK。
すすぐ
洗浄液を水に入れ替え、パンプスを軽く浸しながら洗剤を落とす。
タオルドライ
タオルを使っておおまかな水気を吸い取る。
干す
風通しのいい日陰で1日ほど乾燥させる。
革・エナメルなどのツルツルしたパンプス
ブラッシングする
表面の泥などをブラッシングして落とす。
内側→外側に水拭き
よく絞った布で内側を拭き、そのまま外側の土汚れなどを落とす。
乾拭きして干す
表面の水気をとり、1日ほど乾燥させる。
パンプスの洗い方|汚れ落としにおすすめの手入れグッズ3選
お気に入りのパンプスがいくつもあったり、革でできた高価なものがあったりする場合は靴用のクリーナーなどを用意すると安心です。
『シュークリーニングキット』(ジェイソンマーク)
パンプスだけでなく、布でできた靴全般に使えるクリーニングセットです。やわらかいブラシが付属しているのでこれ1つあれば掃除を始められますよ。
おしゃれなデザインなので玄関先に飾るように置けば、気になったときすぐにキレイにできそうですね。
『エドワードセット』(エム・モゥブレィ)
革製のデリケートなパンプスには、革靴のケアキットを活用するのがおすすめ。汚れを簡単に落とせる上、ワックス効果のあるクリームも付属しています。
使い込んでくすんできたパンプスでも元通りのツヤが出せますよ。旦那さんの革靴にも使えるのがうれしいところ。
『革専用汚れ落とし消しゴム』(C.C.C)
スエード生地のパンプスに使える、汚れ落とし消しゴムです。外側の汚れは優しくこするだけでキレイに取り除けるすぐれもの。
簡単な汚れであればこれ1つで十分キレイにできますよ。
パンプスは洗ったあとの手入れが大切
パンプスをキレイにしたら、洗う頻度を下げるためにも手入れの仕方を覚えておきましょう。履いたあとにちょっと手をかけるだけでお気に入りのパンプスも長持ちしますよ。
ブラッシングする
外に履いて出かけたパンプスは少なからず土やホコリで汚れています。帰宅したら軽くブラッシングして表面の汚れを払い落としましょう。こまめにしておくと汚れが定着しなくなりますよ。
雨の日であればキレイな布巾などで汚れと水分を拭き取ってください。
干す
1日履いたパンプスは汗で湿っぽくなっています。臭いや汚れを防ぐためにも、風通しのいい場所で干して乾燥させましょう。
できれば1日以上あけて履くようにし、連日は避けてパンプスを休ませてくださいね。
パンプスは正しい洗い方で長持ちする
パンプスは頻繁に履くものなのですぐに汚れがついてしまいます。でも、正しい洗い方を覚えておけば、雨で汚れてしまっても焦ることはありません。
汚れをこまめに落とせれば、お気に入りのパンプスも長持ちしますよ。