スーツをピシッと保つのに欠かせないクリーニング。ただ普段からクリーニング店の上手な活用方法を知っておくと、スーツをもう1段ステキに仕上げられるようになりますよ。
今回は、スーツのクリーニングでやること、オプションで料金や日数はどう変わるのかなど、基礎的なことからすぐに取り入れられるコツまでまとめて紹介します。
スーツはクリーニングに出すべき?
スーツは水洗いできないデリケートな素材でできていることが多く、水洗いすると縮みや型崩れなどを引き起こします。
洗濯機にある「ドライコース」で洗えばいいと思うかもしれませんが、ドライコースはドライクリーニングとはまったく異なります。
ドライコースは、「やさしく洗う」ことを意味しているだけで、水を使って洗うことにはかわりありません。間違って水洗いできないスーツを洗濯機のドライコースで洗濯しないようにしてくださいね。
スーツのクリーニングでは何をするの?
では、洗濯できないスーツをキレイにするために、クリーニング店ではどのようなことが施されているのでしょうか。
スーツのクリーニングでは、「ドライクリーニング」というデリケートな素材でも縮みなどをつくらない特別な方法で汚れを落とします。
おうちの洗濯とは違って、水を使わずに石油系の溶剤にひたして汚れを溶かすのが特徴で、素材を傷めず、型崩れも防げるんです。
洗ったあとはプロのアイロンやジャケット用のプレス機などでていねいにシワを伸ばして仕上げてくれます。
クリーニング店ならではの洗濯から仕上げの工程で、新品のようにビシッとした風合いにしてくれるんですよ。
スーツをクリーニングに出すタイミングは?
スーツをクリーニングに出すタイミングや頻度は悩みどころ。クリーニングに出さないと汚れていくけど、出しすぎても生地が傷みそうですよね。
スーツの汚れ方は人によっても違うので、まずは臭いやシミが気になったらクリーニングに出すタイミングだと考えてください。
スーツを汚す原因となる汗や皮脂汚れは目に見えにくいので、汗を多くかくようになったらクリーニングの頻度を増やしましょう。夏などは「2週間に1回」、冬であれば「1シーズンに1回」を目安として、自分の状態にあわせて調整してください。
クリーニングに出す頻度を減らしたければ、消臭スプレーをかけたり、スチームアイロンでシワを伸ばしたり、ブラッシングして汚れを取りのぞいたりするといいですよ。
クリーニングに出したスーツはいつ返ってくる?
スーツをいざクリーニングに出そうと思っても、数日後に大事な会議や出張があるということもありますよね。
そんなときは、まずクリーニングにかかる日数を把握しておきましょう。基本的なスーツクリーニングでかかる日数の目安は、2〜4日です。
お店によっては朝に持っていけばその日の夕方に即日で仕上げてくれるプランがあるので活用してみてください。
どれくらい日数がかかるかはお店や混雑状況によって変わってくるので、急ぎの場合などは電話などで確認するようにしましょう。
スーツをクリーニングに出すとどれくらいお金がかかる?
クリーニング料金はお店によって異なるだけでなく、料金表示がされていないことも多く、どのくらいお金がかかるか分かりにくいですよね。
一般的にクリーニング料金の相場としては、スーツ上下で1000円〜2000円くらいです。
お店の形態によって料金だけでなくサービスの特徴も大きく変わってきます。料金とサービスの特徴も踏まえてお店を選べると、より満足できるクリーニングになりますよ。
お店の形態別にスーツ上下のクリーニング料金とサービスの特徴を簡単にまとめておいたので参考にしてくださいね。
チェーン店
「安さと早さ」が特徴で、1000円前後が相場。クリーニング代は比較的安いですが、1枚1枚にかけられる時間は短いことが多いので、普段遣いのスーツ向きです。
個人経営のクリーニング店
「高品質」が特徴で、2000円前後が相場。クリーニング代は高くなりますが、1枚1枚ていねいに職人さんが仕上げてくれるので、高価なスーツを出すときやシミなど特別な注文をしたいときにおすすめ。
宅配クリーニング店
「便利さ」が特徴で、2000円~4000円が相場。まとめて出すことで料金をおさえられます。クリーニングに出す量が多い人にはスーツを運ぶ手間がなくなるのでおすすめです。スーツのクリーニングで気をつけることは?
クリーニングに出しにいく前に確認してほしいことをご紹介します。これをしておくとトラブルを避けられるうえ、仕上がりもよくなりますよ。
スーツは上下セットで出す
スーツは必ず上下セットで出すようにしましょう。何度か洗浄や乾燥を行っていくなかで、いつのまにか上下の色が違ってきてしまうことも。
そうすると、大切なスーツも上下セットで着れなくなってしまうので注意してくださいね。
ポケットの中身を空にする
スーツのポケットにティッシュやボールペンが入っていないか確認しましょう。チェックしないまま出してしまってトラブルになることもあるので意識的に確認しましょう。
スーツの汚れ・ほつれをチェックする
スーツにシミなどの汚れやほつれがあれば、お店に伝えておきましょう。クリーニングと同時に修繕してもらえることもあるので、一度相談してみるといいですよ。
覚えておきたい
スーツがクリーニングから戻ってきたら
スーツが戻ってきたらまたすぐに着る場ことも、そのまま次のシーズンまで保管することもありますよね。
スーツを長持ちさせるにはここでひと工夫加えましょう。
すぐにまた着る場合は梱包ビニールから早めに取り出して湿気を取り除くこと。クリーニング後のスーツには湿気がたまっていることが多く、湿気は変色やカビの原因になるので要注意です。
保管する場合はスーツのサイズや形にあったハンガーに変えてキレイなシルエットを長持ちさせましょう。ジャケットのシルエットに合わないハンガーに長い時間かけていると型崩れを起こしてしまうこともあるので要注意です。
また、クローゼットに保管したあとも定期的にクローゼットを換気して空気を循環させると効果的ですよ。
クリーニングを活用してスーツをいつもキレイに
スーツは毎日着ることも多いので、大切に長く着たいですよね。そのためにクリーニングに出す頻度や料金、注意点を知って、うまくクリーニングを活用しましょう。
クリーニングをうまく活用して、スーツを長く大切に着こなしてくださいね。