メラミンスポンジは、こびりついた汚れを洗剤を使わずにスルスル落とせる魔法のような掃除アイテム。
ただ、使いどころを間違うと、素材を傷つけてしまうことも。
「メラミンスポンジでこすったら傷がついた!」なんてことがないように、正しい使い方と使ってはいけない素材をまとめて紹介します。
もくじ
メラミンスポンジは素材に傷をつける?
メラミンスポンジは「メラミン樹脂」という特殊な素材からつくられた白く弾力のある掃除用スポンジ。
表面が凸凹していて、それが汚れを削り落としてくれます。強い研磨効果があるので、ほとんどの汚れを落とすことができますが、その反面やわらかい素材に使うと傷を付ける恐れがあります。
メラミンスポンジは便利ですが、何にでも使うのではなく、汚れや素材にあわせてきちんと選ぶのが素材を傷つけないコツです。
メラミンスポンジで傷がつく素材は?
メラミンスポンジを使うと傷ができてしまうのは、「メラミン樹脂よりもやわらかい素材」や「コーティングがしてある素材」です。
具体的な例をいくつかまとめてみました。
プラスチック
プラスチックはメラミン樹脂よりもやわらかいものの代表。お風呂の椅子や冷蔵庫の扉など、おうちのいろいろな場所にあるのでついついメラミンスポンジを使ってしまいがち。
透明で材質の判断がむずかしい場合は、コンコンと叩いてにぶい音がしたらプラスチックの可能性が高いので、メラミンスポンジで掃除するのは控えましょう。
フローリング
フローリングは「木材であること」「表面にワックス塗装がされていること」からメラミンスポンジで傷みやすい素材といえます。
特に表面のワックスに傷をつくってしまうことが多いので、汚れを見つけたらまずは洗剤で落とすようにしましょう。
ツヤのあるステンレスのシンク
シンクの水垢にもメラミンスポンジは効果があるので使いたくなりますよね。しかし、ツヤのあるステンレスのシンクに使うのは控えてください。
ステンレスに傷がつき、曇ってしまうので、傷をつけたくない場合は、柔らかいスポンジで掃除しましょう。
コーティングなどの加工がされた窓・鏡
ガラスなどは一般的にメラミンスポンジを使ってもいいといわれますが、使う前には「くもりどめ加工」「汚れ防止加工」などのコーティングがされていないか確認しましょう。
メラミンスポンジでこすると、汚れと一緒にコーティングまではがしてしまうことがあります。加工が取れると今よりくもったり、汚れたりしやすくなってしまうので注意してくださいね。
車のボディ
車のボディもコーティングがされている素材です。メラミンスポンジで掃除をすると、コーティングが剥がれてツヤや光沢がなくなり、傷がついてしまいます。
トイレの便器
便器のなかも、汚れ防止のコーティングがされています。コーティングが剥がれ落ちて汚れがつきやすくなってしまうという逆効果になってしまう可能性があるので、もし使いたい場合は、事前にコーティングがされてあるかどうか確認しましょう。
洗面台
陶器の洗面台の場合、使ってもいいのではと考えるかもしれませんが、陶器も少しずつ摩耗していきます。すぐに傷はつかないかもしれませんが、使い続けていると徐々にツヤを失っていく可能性もあるので、柔らかいスポンジで掃除をしたいですね。
メラミンスポンジで傷を残さないためには?
意外と使えないものが多くて「扱いがむずかしそう…」と思った人も多いかもしれませんね。ただ、メラミンスポンジによる傷は使い方次第では防止できることもあります。
次に紹介する使い方のポイントをおさえれば、掃除の強い味方になってくれますよ。
水で濡らす
メラミンスポンジを使うときは水で濡らすこと。乾いたままで使うと摩擦が強くなり、素材が傷つきやすくなります。
必ずテストする
一般的にOKとされている素材でも、メラミンスポンジを使えないケースがあります。初めて使うときには必ず目立たない場所をこすってみて、傷がつかないかテストしましょう。
汚れだけをこする
メラミンスポンジを使うときのコツは「角を使って汚れだけをやさしくこする」こと。デリケートな素材であっても、汚れだけに当たるようにこすればキレイに落とせることもあります。
メラミンスポンジの傷は元に戻せる?
やわらかい素材をメラミンスポンジでこすってしまい、傷ができた場合、修復したいと思いますよね。残念ながらメラミンスポンジでできてしまった傷は元には戻せません。
フローリングのワックスが剥がれただけであれば、ワックスをかけ直して元に戻す方法もありますが、プラスチックや鏡などはそうはいきません。
鏡や窓などは傷が目立ちやすいので、使うときは必ずテストしてくださいね。
メラミンスポンジはコーティングして修復できる?
洗面台などがメラミンスポンジで傷ついてしまうと、その細かな傷に汚れが入り込み、汚れやすくなってしまうことも…。
そんな時は、下記のような簡単にできるコーティング剤を使うのがおすすめです。
傷を元に戻せるわけではありませんが、修復して汚れにくくすることはできますよ。
3年美キープ 洗面用コーティング剤
メラミンスポンジで傷がつかないものは?
メラミンスポンジが使えないものばかりを紹介していると「一体何なら使えるの?」とも思うかもしれません。
メラミンスポンジは光沢のないステンレスやタイルなどの硬い表面の掃除に使えると考えるとトラブルは起きにくくなります。
窓のサッシや玄関タイルなど、頑固な汚れができやすい場所に活躍します。
相性のよい素材を覚えておけば、傷つけることなく汚れだけをスルスルと落とせますよ。
傷をつけないメラミンスポンジの使い方をマスターしよう
メラミンスポンジは強い研磨力を持っているので、水だけでもガンコな汚れをスルッと落としてくれる便利アイテム。その反面、傷がついてしまう素材も存在します。
「初めて使う素材にはテストする」「できるだけ角を使って汚れをこする」など、使い方を守れば強力な掃除の武器になるので、ぜひ使い方をマスターしましょう。