「リリアン編み」とは、指先を編み針の代わりに使う編み方のこと。編み針がいらないので、編み物を始めたいときにすぐにできますよ。
今回は、リリアン編みの基本的な編み方をご紹介します。子供や初心者にもおすすめなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
リリアン編みのときに必要な道具は?
リリアン編みで必要なものは、基本的には糸とはさみだけ。手軽に始められるのが魅力です。
大きな作品を作る場合は、編んだいくつかの束を糸でつなぐ必要があるので、毛糸用のとじ針があるとキレイに仕上がりますよ。
リリアン編みの編み方は?
編み方①|左指に糸をかける
まずは左指に糸をかけます。左ききの場合は右手で行いましょう。
① 毛糸の端を左手の親指に2~3回巻きつけます。このとき糸端は5~6cm残すようにしましょう。
② 毛玉側の糸を人差し指の向こう側から手前に出します。さらに中指の手前側、薬指の向こう側にかけて、小指の手前側に渡しましょう。
編み方②|指に糸を巻きつける
① 小指にぐるりと糸を回し、親指側に渡します。薬指の手前側、中指の向こう側、人差し指の手前側を通すようにしましょう。
② 人差し指にぐるりと糸を回して、4本の指の向こう側に糸を渡します。
③ 小指から手前側に糸を持ってきて、親指の間に渡します。親指と人差し指の間で軽く挟むようにしておくとよいでしょう。
編み方③|1目ずつ糸をかけかえる
糸を手にかけ終わったらいよいよ編んでいきます。編むときは1目ずつ糸をかけかえるようにして編んでいきましょう。
① 右手で小指に巻き付いている糸を横に渡した糸の下から引き出します。
② 引き出した糸を横に渡した糸の上から小指にかけます。このとき、指先を少し曲げるとやりやすくなりますよ。
③ 同様に薬指、中指、人差し指も横に渡した糸の下から巻き付いている糸を引き出し、指に糸をかけていきます。
④ 人差し指に糸を回して、4本の指の向こう側に糸を渡したら、小指側から手前側に糸を持ってきて親指と人差し指の間に挟みます。
⑤ ①~④を必要な回数だけ繰り返しましょう。
⑥ 必要分編めたら、親指に巻きつけた糸を外します。作った編み目は、手にかけたまま右手で編み地を引っ張ってひも状に整えましょう。
編み方④|編み終わりの目の始末をする
編み終わったら、そこからほどけないように編み終わりの糸始末を行います。
① 編み終わりの糸を20cmくらい残して切ります。
② 小指にかかっている目の上側から、切った糸端をくぐらせます。
③ 小指と同じ様に、薬指、中指、人差し指の順に糸端をくぐらせます。
④ 4本の指にかかっていた編み目を外し、人差し指に通した糸端を引っ張って絞ります。これで編み終わりの完成です。
編み方⑤|編み始めを処理する
編み始めの糸も処理します。
① 編み始めの2目から糸端を引き抜きます。
② 糸端をそっと引き、かかっている2目から抜きます。
③ 糸端を左側の目に通します。そのまま糸端を引っ張ると編み終わりと同じ様になります。これで編み始めの目の処理の完了です。
リリアン編みの注意点は?
リリアン編みを上手に編むためには、糸の選び方が大切。ある程度太さのある糸を選ぶといいですよ。編み針の何倍も太い指で編むため、細い糸だとすかすかで見栄えが悪くなってしまうので注意してくださいね。
とくに初心者は、極太以上の太い糸を選ぶといいでしょう。滑りにくく、引っかかりのある糸を選ぶのもポイントです。
指編みは編み地が緩いので、多少引っかかりのある糸の方が編みやすくなります。ウール100%の糸よりも、アクリルやラメなど化学繊維の糸や合成繊維の糸を選ぶのがおすすめです。
リリアン編みでアイテム作りにチャレンジしよう!
リリアン編みは、道具もほとんど必要なく、糸をかけかえるだけでできる簡単な編み方なので、子供や初心者にもぴったりですよ。ぜひこの機会にリリアン編みに挑戦してみてくださいね。