円形のモチーフを作りたいときに必須なのが、かぎ針で作る「円編み」です。コースターのように丸く仕上げたいときによく使われます。
しかし、どうやって丸くすればよいのか分からずに困っている方も多いでしょう。そこで今回は、かぎ針を使った円編みのやり方を詳しく説明します。
かぎ針の円編みとは?編み進めるコツは?
コースターやブローチなどを作るときに使う、円編み。初めて編むときは本や動画を参考にするのもおすすめです。
オリジナルの作品を作りたい方は、編み始める前に「編み図」を作成しておきましょう。編み図を見ながら編むことで、間違いに気づきやすくなるので途中で修正ができます。
同じ円形でも花柄にしたり、あえて隙間を作ってレースのように仕上げたりとアレンジ方法が豊富なのも円編みの特徴です。
毛糸の色や素材によってもデザインが変わるため、毛糸選びも重要なポイント。いくつかの円形のモチーフをつなぎ合わせると、ストールやバッグなども作れますよ。
作品のイメージが固まってから円編みを始めてくださいね。
かぎ針編み|①円の輪の作り方
円編みを始める際は、最初に輪の作り目を編みます。円には正円や楕円などがありますが、今回は正円に適した作り目をご紹介します。
- 輪を作る毛糸に針を通して1回転させ、指で輪を掴んでおきます。針先に毛糸をかけたら、指で掴んでいた輪から引き出しましょう。
- くさり1目を作る輪が2重になっている位置で針を通します。針先に毛糸をかけて、2重の輪から引き出しましょう。
- 細編みをする輪に沿って細編みをして、細編みが終わったら端を引っ張って引き締めてください。
- 引き抜き編みをする引き抜き編みの手前に1目を作ります。さらに細編みの最初の目に針を入れて、針先に毛糸をかけます。3本の輪が針にかかっている状態で毛糸を引き出します。これで円の中心が完成しました。
かぎ針編み|②「目数リング」で円編み
輪を作ったあと、そのまま引き抜き編みを進める際に便利なのが「目数リング」です。別名、段目リングや段数リングとも呼ばれ、段数の目印になるので段数を間違えずに編めるようになります。
- 目数リングを付けるくさり1目を編んだら、根元の目に針を入れます。細編みで1目編み、細編みの頭に目数リングを通しましょう。
- 2段目を編む1周編み終わったら、目数リングが入っている目に針を入れます。2段目は引き抜き編みで編みましょう。
- 3段目を編む立ち目を作り、細編みで1目編みます。⑤で入れた目数リングを目から抜いて、細編みの頭に目数リングを通しましょう。その後も同じ手順で編み進めれば、大きい円に仕上がります。
かぎ針編み|③増やし目のやり方は?
円形に編むためには、途中で増やし目をするのが重要。手順に沿って増やし目を編んでみましょう。
今回は細編みと中長編みで、増やし目の作り方をご紹介。増やし目を入れる位置も編み図に書いておくと、きれいな円に仕上がりやすくなりますよ。
細編みで3目編み入れる方法
細編みで1目編んだら、同じ目に針を入れます。針先に毛糸をかけて、細編みで1目編みましょう。この方法で1目に3目を編み入れられます。
中長編みで2目編み入れる方法
毛糸をかけたら、増やし目をしたい位置に針を入れます。中長編みを1目編んだら、同じ目にもう1目中長編みをしましょう。この方法で1目に2目を編み入れられます。
かぎ針編みで円編みを覚えれば形のバリエーションが広がる
円編みは初めての人は難しいかもしれませんが、慣れてくればきれいに編めるようになります。円編みは段が分かりにくいので、目数リングを活用しましょう。ぜひ、いろいろな模様の円編みにも挑戦してみてくださいね。