表面が平らになるように編める「メリヤス編み」。縦に伸びにくい編み方で、形崩れしにくい特徴があります。Tシャツや靴下など、さまざまなものを作るのに向いているので、ぜひ覚えておきたいですね。
そこで今回は、メリヤス編みのやり方についてご紹介します。
メリヤス編みとは?
メリヤス編みは、「天竺編み」や「平編み」とも呼ばれています。
1本の糸で1つ輪奈(毛糸を輪状にしたもの)を作り、次の輪奈に通してすくい出していく編み方。
表と裏の編み目が異なっているのが特徴です。Tシャツやセーター、靴下などに活用されていますよ。
メリヤス編みのメリットとデメリットは?
メリヤス編みにはメリットとデメリットがあります。編み始める前にチェックしておきましょう。
メリット
メリヤス編みは、表面がでこぼこしにくく、さまざまな編み物に活用できます。
横に引っ張るとやや伸縮し、縦には伸びにくいため、Tシャツにもぴったり。
基本的にどんな糸にも合い、糸同士が重ならず糸自体の特徴も目立ちやすいので、こだわって糸を選ぶ人にもおすすめですよ。
デメリット
メリヤス編みは、編み始めや端の部分が丸まりやすいのが難点です。アイロンをかけても時間が経つにつれて丸まってしまいます。
丸まりを抑えるために、すべり目を挟んで編むのが重要ですよ。
メリヤス編みのやり方
ここでは、「作り目」を作ってから編む方法をご紹介します。行きは「表目」、帰りは「裏目」と交互に編むことで、メリヤス編みができます。
「作り目」や「表目」、「裏目」については、次の記事を参考にしてくださいね。
① 表を見て編む
まずは1段目を表向きで編みます。
針の後ろ側に糸が来るように持ち、表目を編んでいきましょう。
② 裏を見て編む
編地を返して、裏を見ながら2段目を編みます。裏目を編んでいきましょう。
③ ①②を繰り返す
次の段からも1段ずつ表裏を交互にしながら編み進めればOKです。
メリヤス編みに慣れてきたら、編むスピードを早くしたいですよね。
編むときは「ハ」の字になるように針を持ちましょう。動きを小さめにすると、早く編みやすいので意識してみてくださいね。
メリヤス編みを上手に仕上げるコツは?
表目と裏目を確認する
メリヤス編みは表編みと裏編みを交互に繰り返す編み方です。
編み方の順番に迷わないよう、表目と裏目の編み地を覚えておきましょう。
早めに気づいて修正できるよう、定期的に編み地をチェックしてくださいね。
引っ張りながら編む
メリヤス編みをきれいに見せるには、引っ張りながら編むのがポイント。
糸がたるみにくいので、編み目の大きさを揃えやすいですよ。
穴ができないよう1目ずつていねいに編み進めてくださいね。
すべり目を挟む
メリヤス編みは丸まりやすいので、「すべり目」を入れるのがポイント。
「すべり目」とは、目を編まずにそのまま針へ移動させること。
表目を編むときに、左右3目ほどのところを編まずに右針に移しましょう。裏編みをするときは通常の編み方でOKです。
メリヤス編みは丸まりを抑えて編もう
メリヤス編みは、丸まりを抑えるためにすべり目を入れるのがポイントです。慣れてくれば簡単に編めるようになります。いろいろな毛糸に合う編み方なので、ぜひメリヤス編みに挑戦してみてくださいね。