頻繁に使うシンクなどの排水管がつまってしまうと、日々の家事が不便になる上、水がたまって不衛生ですね。
そこで今回は、排水管のつまりをスッキリ解消し、元通りの使い心地に戻す方法をご紹介します。つまった排水管をキレイな状態に戻しましょう。
排水管のつまりは自分で直せる?
基本的には排水管のつまりはおうちで直せると考えて大丈夫です。
つまりの原因は大きくわけて「汚れがつまっている」か「異物がつまっている」かの2種類しかありません。どちらが原因かによって対処の仕方が変わるので、まずは最近の出来事を思い返して原因を突き止めましょう。
もし、「最近排水管の掃除をサボっていた…」「異物を落とした覚えがない」という人は、次の方法から試してみてください。
汚れがつまった排水管を簡単に直す方法
普通に使っていたのに排水管がつまったときは、そのほとんどの原因が汚れです。その場合は、とても簡単に解消できますよ。
① 熱湯を入れる
一番簡単にできるのが、熱湯を注ぎ入れる方法です。基本的に汚れは温めるとふやけてくるので、熱湯を注ぎ入れるとつまりを洗い流せます。
このやり方は、よく油を流すキッチンの排水管にぴったり。油は排水管のなかで冷えて固まり、内壁にどんどんこびりつきます。こまめにお湯を流すと予防になりますよ。
② パイプ洗浄剤を入れる
洗面台の排水管などは洗剤や髪の毛などが流れ込んでいるため、『パイプユニッシュ』などのパイプクリーナーを使って溶かし落とすのがおすすめ。
汚れがガンコなときはボトルの半分ほどを注ぎ入れるといいですよ。あとは15〜30分待ち、しっかり洗剤が行き渡ったあとに水ですすげば完了。
パイプクリーナーには髪の毛なども溶かす力があるので奥につまった汚れまでスッキリ分解してくれますよ。
異物による排水管のつまりを取り除くには?
排水管におもちゃや化粧品のキャップなどの異物を流したことでつまりが起こった場合は、熱湯やパイプクリーナーでは対処できません。
次の道具を用意して、異物を取り除きましょう。
用意するもの- 必須
- バケツ
- レンチ
- いらないブラシ
- ゴム手袋
- ゴミ袋
- あると便利
- マスク
流れ込んだ異物はシンク下で排水管がS字になった部分にたまっています。シンク下の排水管を取り外し、ブラシでなかを洗うと水の通りがよくなりますよ。
バケツをセットする
排水管がS字になったところの下にバケツをセットする。
排水管を取り外す
レンチでナットをゆるめ、排水管を取り外す。
異物を取り除く
入っている異物を取り除く。ブラシなどを使って排水管を洗っておく。
セットし直す
排水管を元の位置に戻して再度ナットを締める。
水を注ぎ入れる
水をいれて漏れがないかを確認したら完了。
出たゴミは新聞紙などに水分を吸わせてそのまま捨てればOK。これでつまりは解消されるはずです。
排水管のつまりを直すグッズも便利!
排水管のつまりを直すのには市販されている便利なアイテムもあります。再びつまりが起きることもありうるので、どれかひとつ用意しておくと安心ですよ。
『ピーピースルーF』(和協産業)
「ピーピースルー」は業務用としても使われている強力な粉末タイプの配管洗浄剤。汚れを分解する力、発泡してつまりに入り込む力、そして熱を出して汚れを浮かす力、3つのパワーを備えているのが特徴です。
まんべんなくふりかけて水を注ぎ、放置するだけでどんどんつまりを分解してくれますよ。
『パイプクリーナー』(三栄水栓)
どうしても取れない汚れを取り除くのにおすすめなのが、ワイヤータイプのブラシ。
なかにこびりついた汚れを物理的にこすり取れるので、効果的につまりを解消できますよ。パイプクリーナーと併用するのもよさそうですね。
『真空式パイプクリーナー』(三栄水栓)
汚れを空気の圧力で動かすのが「真空式パイプクリーナー」。ハンドルを上下に動かすことで強力に汚れを押し込んだり引き上げたりできるのが特徴。
ゆるんだところにパイプクリーナーを注ぎ入れれば、相乗効果が期待できますよ。
排水管がつまりを防ぐには?
排水管のつまりはほとんどが掃除することで予防できます。もうこんな不便な思いをしないように、こまめなお手入れを心がけてください。
排水口をこまめに掃除
ゴミが集まる排水口には必ずフィルターをし、集まったゴミはこまめに取り除きましょう。これで排水管に流れ込む汚れがぐっと少なくなりますよ。
定期的に配管も掃除
排水管は定期的に掃除するとつまりを防止できます。流れが悪くなったと感じたときに対処するか、月に1回と頻度を決めてパイプクリーナーを注ぎ入れましょう。
覚えておきたい
排水管のつまりがどうしても解消されないときはどうする…?
紹介した方法ならほとんどのつまりに対応できますが、ときには異物や汚れが排水管の奥まで入ってしまって解消できない場合も。
この場合はおうちで解決するのはむずかしいので、施工した工務店や管理会社に連絡し、直してもらいましょう。
プロに依頼すれば、専用の道具を使ってしっかりつまりを解消してくれますよ。
排水管のつまりは自分でも直せる!
排水管がつまってしまうと、生活が途端に不便になって困りものですが、ほとんどのつまりはおうちでも十分対処できます。
つまりを取り除けば、これまで通り使いやすいシンクに戻りますよ。便利な専用グッズなども活用してみてくださいね。