仕事やお出かけに大活躍の革靴。頻繁に履いているうちに、いつの間にか目立つすり傷が…なんてことになっていませんか?なんとか直せないものかと困っている人も多いはず。
そこで今回は、そんな傷の入った革靴を簡単に直す方法をご紹介します。
革靴の傷ってキレイに直せるの?
革は動物の皮ふを使ってつくられたデリケートな素材。人間の肌と同じように、少しこすっただけでも表面に傷がついてしまいます。
小石を蹴ったり、靴同士をすったりしてすり傷が目立ってきますが、薄く表面が削れている程度なら目立たなくするのは意外と簡単なんです。
道具さえそろえれば、おうちで簡単にケアできるので試してみてくださいね。
革靴の傷を直すのに必要な道具は?
- 必須
- 補色効果のあるクリーム
- ブラシ
- クロス
- あると便利
- 革用のワックス(靴墨)
傷を直すには市販の「補色効果のあるクリーム」を使います。
ふだん使っているケア用品でも代用できますが、できれば落ちた色を補う効果をもつ色つきのクリームがおすすめ。革の色にあったものを選びましょう。
どんなに大切に使っていてもすり傷はできるものなので、この補色クリームがあるといつでもケアできますよ。
『アドカラーチューブ』(コロンブス)
簡単に補修できる絵の具タイプのクリームが「アドカラーチューブ」です。
13色とカラーが豊富で靴にあわせやすい上、複数の色を混ぜて革靴にぴったりの色を再現できるのも特徴。1本1本は手頃な価格なので気軽にそろえられます。
『カラーシュークリーム 』(ブートブラック)
仕上がりをもっとよくしたいなら、革靴用のワックスもあわせて用意しておきましょう。
カラーシュークリームは補色効果のあるワックス。丹念に塗り込めば傷が目立たなくなって、美しいツヤを取り戻せます。
革靴の傷の直し方は?
傷の補修方法はふだんの手入れとほとんど変わりません。クリームを分厚く、ていねいに塗り込むと薄くはがれて傷ついた部分を修復できます。
ブラッシング
靴の表面全体にブラッシングをして砂ボコリなどを取り除く。
クリームの色をあわせる
補色クリームの色があうかを確認する。紙などに塗ると見比べやすい。
クリームを塗り込む
色のあった補色クリームを塗り込み、5分ほどおいて固まるのを待つ。
再度塗り込む
デコボコをならすように再度クリームを塗り込んでなじませる。
ワックスを塗る
好みでワックスを塗って仕上げる。指の腹で塗り込み、クロスで磨けばピカピカに。
クリームは2回以上塗り込むのがポイント。回数を重ねるほど傷が目立たなくなるので、休日など時間のある日を利用して何度も塗り込んでみてください。
最後にワックスがけまですれば、まるで新品かのような美しいツヤが復活しますよ。
おうちで直せない革靴の傷ってどんなもの?
こすってできた薄い傷くらいであれば、道具を用意したらおうちでも簡単に直せますが、傷が深い場合などはおうちでの対処がむずかしくなってきます。
「革がめくれている」「えぐれて穴が開いている」などの場合は修理屋さんに依頼しましょう。
専用の道具などが必要になる上、仕上げのヤスリでデコボコをならす作業は経験がないと至難のわざです。
靴を自分で補修するのがむずかしいと感じたら、プロにまかせると安心ですよ。
覚えておきたい
革靴の底にできた傷もおうちで直せる!
革靴にはつま先や甲によくすり傷などができますが、歩くたびに地面とこすれる「靴底のフチ」もだんだん色落ちや傷が目立ってきます。
ここも「コバインキ」という市販のインクを使えば、簡単にもとの色に戻せます。色のあったコバインキを用意したら、フチに塗って乾かせば完了。
革部分につくとなかなか落としにくいので、マスキングテープなどを使って養生すると失敗なくキレイに仕上がります。
革靴の傷は早めに直そう!
時間がたつと傷には汚れなどが定着してしまうので、できるだけ早めに補修するのがコツ。しっかりケアしておけば、元通りのキレイな革靴に戻せます。
革靴についた傷の補修は、補色効果のあるクリームがあれば簡単。今後の手入れにもずっと使えるので、手入れ用品にくわえておくといいですよ。