いちょうの葉の形に似ている、「人参のいちょう切り」は、かわいい見た目と一口サイズで食べやすいのが特徴です。
今回は、写真でわかりやすく「人参のいちょう切り」を解説します。切ったあとの保存方法も紹介するので、ぜひこの機会に覚えてくださいね。
いちょう切りって何？
「いちょう切り」は、いちょうの葉の形のように切る切り方です。切り口が丸い野菜を十文字に切り（縦半分に切り、さら更に縦半分に切ること）、切り口を下にして一定の厚みで切ると完成します。
半月切りの応用なので、下記で半月切りをチェックしてみてくださいね。
人参のいちょう切りのやり方は？
細かく切りますが、それほど手間はかからないので、基本の切り方をマスターしましょう。
①人参を洗い、ピーラーで皮をむく
※人参の皮をむくときはピーラーを使うと簡単
②ヘタ部分を切り落とす
※1cm程度切る。葉の生えている固い中央部分が残らない程度でOK
③横置きにして半分に切る
※太いのでケガをしないよう左手でしっかりおさえながら切る
④縦方向に半分に切る
※細い下半分も同じように中央で半分に切っておく
⑤さらに縦方向に半分に切る
※バランスよく中央で切ることを意識する
⑥端から一定の厚さに切る
※包丁を押しながら切ると切りやすい
完成
人参のいちょう切りはどんな料理に使う？
人参のいちょう切りは、女性にもたべやすいサイズで、豚汁などの汁物、煮物や炒めものなどに使われますが、料理に応じで厚さを変えます。
切るときには、火の通りが均一になるよう、同じ厚みになるように切るのが大切です。
薄くいちょう切りするのに便利な道具は？
スライサーを使うと、薄いいちょう切りがラクにできます。
ヘタを切ったあと、スライサーで薄い輪切りをします。そのあと十文字に切ればあっという間にいちょう切りが完成します。
『サンローラ サラダセット スーパースライサー』
スライス、つま、千切り、短冊切りの4種類のスライサーと受け皿、スタンドの便利なセットです。かたい人参もスムーズに簡単にスライスできるので作業効率がアップしますよ。
いちょう切りした人参の保存方法
いちょう切りにした人参が余ってしまった場合や、日々の料理作りの下準備として用意したい場合の保存方法を紹介します。
次の3通りの方法で保存できます。
①生のまま冷凍する（薄いいちょう切り向き）
薄くいちょう切りにした人参は、生のまま冷凍保存できます。
【冷凍方法】
薄くいちょう切りした人参表面の水分をキッチンペーパーで拭き取る。
料理で使う量を考えて小分けにし、空気が入らないようラップに包んでジップロックなどの冷凍用袋に入れる。
※冷凍しても取り出しやすくするため、人参同士の重なりをさけて平たく包むのがポイント
※早く冷凍したほうが風味が落ちにくいので、バッドの上に置いて冷凍するのがおすすめ
●サラダや和え物に使う場合
ビタミンや水分が溶け出してしまうのをさけるため、電子レンジの解凍モードでゆっくりしましょう。
●スープや炒めものに使う場合
解凍は必要なく、冷凍したまま調理に使えます。
【保存期間】約1〜2ヶ月ほどもちます。
②かために茹でたり蒸したりしてから冷凍する（厚いいちょう切り向き）
厚めにいちょう切りした人参は、シチューやカレー、煮物におすすめです。風味を残せるのと調理時間短縮のために、かために茹でたり蒸したりしてから冷凍保存しましょう。
【冷凍方法】
茹でる際は、水の状態からお鍋に入れるのがポイント。煮込みの段階で火が通るので、軽く茹でる程度でOK。
茹でたり蒸し終わったあとは、粗熱をとりキッチンペーパーで表面の水分を拭く。
くっつきを防止するため、重ならないように冷凍用袋に入れて保存する。
冷凍したままお鍋に入れて調理してOKです。
【保存期間】冷凍した人参は、約1ヶ月ほどもちます。
③干す（薄いいちょう切り向き）
干して乾燥した人参は長持ちします。煮物や漬物、炊き込みごはんなどに利用できますよ。
【乾燥方法】
ザルや専用の干しカゴに並べて2〜3日間ほど乾燥させます。湿気の少ない日に風通しのよい場所に天日干しします。
乾燥が終わったら、瓶や密閉できる保存袋に入れて湿気から守りましょう。
10分以上、水やぬるま湯に浸けて戻してから絞って使いましょう。
スープに加えたり煮たりする場合や、炊き込みごはんに用いる場合は、乾燥したまま使えます。
【保存期間】約1ヶ月ほどもちます。
人参のいちょう切りを覚えよう
彩りと華やかさを演出する「人参のいちょう切り」は、食べやすいという利点もあるので、ぜひ覚えたい切り方です。
半月切りと途中まで同じ切り方なので、一緒に覚えて料理をより一層楽しみましょう。
