レシピのなかに「水をひたひたに注ぐ」と記載があって迷った経験はありませんか?「かぶるくらいの水を」など、別の表現も出てくるとなおさらわからなくなりますよね。
料理に慣れていないと「ひたひたってどれくらいなの?」「かぶるくらいとは何が違うの?」と、水加減に戸惑ってしまうのは当然です。
実は、料理の「ひたひた」や「かぶるくらい」にはきちんとした定義があります。覚えてしまえばむずかしいことではありませんよ。料理をおいしく仕上げるためにも「ひたひた」の意味や「かぶるくらい」との違いをしっかりと覚えておきましょう。
ひたひたとは?水をどれくらい入れる?
レシピに出る「ひたひた」とは、「鍋などに入れた材料の上部分が水面から少し出るくらい」を指します。上の写真のように、材料が水面にうっすら顔を出すイメージです。
煮汁が残らないように煮詰める料理を作るときに、水の量をひたひたにします。ほかにも、煮崩れしやすい食材を煮るときや落し蓋をして煮るときなどにも「ひたひたの水」が使われます。
ひたひたの指示があるときに水を入れすぎると、思ったように料理が仕上がらなくなるので注意してくださいね。
かぶるくらいの水とは?ひたひたとどう違う?
水加減の説明に「かぶるくらいの水」というものもありますよね。
これはひたひたの水よりも少し多い量を指します。鍋などに入れた材料が水面からちょうど出てこないくらいの量です。
「ひたひた」は「水面から少し顔を出す量」で、「かぶるくらい」は「水面からギリギリ顔が出ないくらい」とおぼえておきましょう。
かぶるくらいの水は、煮汁を残して時間をかけて煮るときに使われます。ゆで卵を作るときが「かぶるくらいの水」なのでイメージしやすいと思います。
「たっぷりの水」と記載されていたらどれくらい入れる?
水加減の表現でもうひとつ「たっぷりの水」というものもあります。
これは「かぶるくらいの水」よりもさらに多く、すべての材料が水につかるくらいまで入れたらさらに水を足します。
食材を下茹でしたり、パスタを茹でたりするときに「たっぷりの水」が使われます。たくさんの水でしっかりと茹でるのが目的なので、少なすぎると仕上がりを左右するので注意してくださいね。
「ひたひた」「かぶるくらい」「たっぷり」の水加減を覚えよう
ひたひたやかぶるくらい、たっぷりといった水加減は、どのように調理するかで使い分けられています。
水の量を間違えると思ったような仕上がりにならないので、まずは適切な量を覚えてしっかりと使い分けてみてくださいね。