旨みたっぷりの海の幸といえば、カニ。ただ、まるごと1杯のカニを前にすると、どうさばいて食べればいいかわからない…という人は多いかもしれません。
そこで今回は毛ガニを例に上げ、カニの簡単なさばき方をご紹介します。
※包丁を持つ手が右手の場合で説明しています。もくじ
カニ(毛ガニ)のさばき方|手順や使う道具は?
今回は毛ガニを例に、カニをまるごと茹でてからさばく方法をご紹介します。特別な道具は必要なく、包丁、キッチンバサミ、スプーンがあればさばくことができますよ。
毛ガニは内蔵(みそ)が特ににおいしいので、無駄にしないよう丁寧に取り出しましょう。詳しい手順を下記で紹介していきますね。
カニ(毛ガニ)のさばき方|茹でる
まず深い鍋にたっぷりの塩水(塩分濃度2%ほど)を沸騰させます。ハサミなどを留めている輪ゴムは付けたまま、甲羅を下にしてお湯に入れます。
再沸騰してから、500g程度なら22分、800g程度なら35分ほど茹でます。
茹で上がったらざるに上げ、水気を切って粗熱を取ります。内蔵(みそ)が流れ出ないよう、腹を上にして冷ますといいですよ。
カニ(毛ガニ)のさばき方|甲羅をはがす
カニの腹側を上に向け、下部にある三角形の殻(ふんどし、前掛けと呼ばれる部分)を手で開いてはがし取ります。
甲羅と三角形の殻を取った場所の間に親指を差し入れ、もう片方の手で胴を起こすようにして甲羅から引き剥がしましょう。
カニ(毛ガニ)のさばき方|えら・口を取り除く
カニの胴の左右には、灰色で筋状の「ガニ」と呼ばれる部分(えらにあたる部位)が付いています。この部分は食べられないので、残さず手でつまみとっておきましょう。
甲羅側に付いている口の部分も手でもぎ取ります。
カニ(毛ガニ)のさばき方|みそをすくい取る
つぎに、胴を手で縦半分に割ります。さばいた胴や外した甲羅の中に付いている内臓(みそ)を、スプーンなどで丁寧に取り出します。
雌の場合はオレンジ色の卵巣も入っているので、一緒に取り出しましょう。
カニ(毛ガニ)のさばき方|食べやすく切って身を取り出す
脚とハサミの部分は付け根から切り離します。切り離した胴は厚みがあるので包丁で厚みを半分にするように切ります。
脚は関節部分で切り分け、太い部分は殻をはがします。毛が少なくて柔らかく平らな部分があるので、その部分は両端をキッチンバサミで切り、殻を取り除きます。
竹串などを使って、それぞれの部位の身を丁寧に取り出せば完了です。
カニのさばき方を覚えておいしく食べよう!
毛ガニのおいしいみそがたっぷり食べられるのは、産卵直前の冬です。新鮮なカニが手に入ったら、ぜひ自分でさばいてみてくださいね。
また、「ワタリガニ」のさばき方に関しては、下記の記事を参考にしてください。