中国料理では高級食材としても扱われるなまこ。様々な種類がありますが、日本で食用とされるのは「真なまこ」という種類のものです。
今回はなまこのさばき方や下処理の方法をご紹介します。
※包丁を持つ手が右手の場合で説明しています。なまこのさばき方|手順や使う道具は?
なまこのさばき方は、内蔵を取り出すだけとシンプルな手順です。特に専門的な道具は必要なく、包丁さえあればさばくことができますよ。
なまこ酢などにする場合は、その後に「茶振り」という手順を踏むことで、臭みなどを取ることができます。今回はこの茶振りも含めて手順を紹介していきます。
なまこのさばき方|口と肛門を切り落とす
まず最初に、なまこの表面の汚れを水で洗い流します。
洗ったらまな板の上に腹皮を上にして置き、口を周辺の硬い部分と一緒に切り落とします。反対側の肛門も、1cm幅くらいのところで切り落としておきましょう。
なまこのさばき方|内蔵を取り出す
腹皮の真ん中部分に、縦にまっすぐ切れ目を入れます。なまこは皮が薄いので、身を半分に切り離してしまわないように弱めの力でスッと包丁を入れましょう。
切り目から身を開いて、内臓を取り出します。オレンジ色をしている部分は「腸管」といい、これを加工したものが日本三大珍味の「このわた」です。
内蔵を取り除いたら身の内側を水でよく洗いましょう。粘膜上の白い筋のようなものがあるのでこそげ取り、頭や肛門の近くに硬い部分が残っていたら取り除きます。
キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取れば、なまこの下処理は完了です。
なまこのさばき方|茶振りをする
なまこを焙じ茶などのお茶にサッと通すことで、生臭さが消え、柔らかく食べやすくなります。これを「茶振り」といいます。
まずは鍋に焙じ茶(緑茶や番茶でもOK)を沸かし、ボウルなどにうつして70〜80℃ほどに温度を下げておきます。
下処理したなまこを穴の空いたお玉(持ち手付きのザルなどでも代用可能)にのせ、焙じ茶をかけていきます。
なまこの突起部分が立ってくるまで、手早く5〜6回繰り返しましょう。あまり熱を入れすぎないように気をつけてください。
終わったら、冷水にとって冷まします。残っている内臓などがあれば、このときに取り除きます。
これでなまこの茶振りは完了です。
なまこを自分でさばいておいしく食べよう!
なまこのさばき方は、手順もシンプルなので初心者でもチャレンジしやすいですよ。新鮮ななまこが手に入ったら、ぜひ試してみてください。