当たり前のように使っているトイレが、つまってしまったら…。
できるだけ早く直したいところですが、一体どんな道具を使えばいいのでしょうか?
今回は、トイレのつまりを解消するのに役立つ道具と、その使い方について説明します。
トイレのつまりを直せる道具にはどんなものがある?
トイレがつまったときに活躍する道具はいくつかあります。
代表的なものはラバーカップ(スッポン)とワイヤー式のパイプクリーナーの2つ。それぞれの特徴を紹介します。
ラバーカップ
『ラバーカップ 洋式AL カバーケース付 』(山崎産業)
「スッポン」といった名称で昔から親しまれているタイプのラバーカップ。和洋どちらのトイレにも使えて、持ちやすいグリップで扱いやすいのが特徴です。
ワイヤー式パイプクリーナー
『パイプクリーナー 3メートル』(三栄水栓)
あまり馴染みがないかもしれませんが、専門業者はよく使う道具。ワイヤーを伸ばして奥のつまりを解消することができます。長さによって種類があり、トイレ用としては2〜3mの短いものを選ぶと扱いやすいですよ。
トイレがつまる原因は?
トイレがつまったらすぐに道具が必要だと思うかもしれませんが、実はつまりの原因によっては道具を使わずに解消できることがあります。まずは原因を見極めましょう。
トイレのつまりの原因としては、大きく水に溶けるものがつまったケースと、水に溶けないものがつまったケースに分けられます。
水に溶けるものの原因
トイレットペーパーや便、『トイレクイックル』などの水に流せる掃除道具など。「水に溶けるもの」でもたくさんの量を一気に流すとつまることがあります。
水に溶けないものの原因
ナプキンやティッシュペーパー、赤ちゃんのおしりふきなど。汚れたものを間違えて流してしまうケースが多いようです。
水に溶けないものを流してしまったら道具を使わないとどうしようもありません。ただ、水に溶けるものを流してつまったときは、特別な道具を使わずに解消できる可能性があります。
トイレのつまりを解決する道具の使い方
水に溶けないものが原因でつまったり、お湯を使った方法でも直らなかったらつまり解消の道具を使いましょう。
先ほど紹介した「ラバーカップ」と「ワイヤーパイプクリーナー」の使い方を順番にご紹介します。
ラバーカップの使い方
ラバーカップはゴムを排水口に押し付けるイメージがあるかもしれませんが、「つまりを引き出す」イメージで使うのがポイント。
ビニール袋をかぶせて飛び散りを防ぐ
大きなビニール袋を開き、真ん中にラバーカップを通す。ラバーカップを引いたときの飛び散りを防ぐ。
水をためる
水の中で使うと効果が高まるので、ゴム部分が水に浸るまで水をためる。
排水口と平行にあてる
真空状態をつくれるように、排水口と平行にラバーカップをくっつける。
ゆっくり押し込んで引き抜く
押し引きを20回程度行う。
異物をとる
水に溶けない異物が出てきたら、ゴミ袋を裏返して手袋のように使って取る。
少しずつ流したら完了
水を流すついでにラバーカップを洗う。うまく水が流れていれば完了。
つまりを引き出すイメージで「ゆっくり押し込んで引き抜く」を意識するとより効果が期待できますよ。
ワイヤー式のパイプクリーナーの使い方
ワイヤーはラバーカップでは取りにくい水に溶けない固形物も物理的にかき出せるアイテムです。
ビニール袋をかぶせて飛び散りを防ぐ
ラバーカップと同じように大きなビニール袋を開き、真ん中にワイヤーを通す。
ワイヤーを排水管の中にいれる
排水管の中に2mほどねじりながら差しこむ。
ワイヤーを前後させてつまりを取る
ワイヤーがつまった場所につまりの原因がある。引っかけたり崩したりするイメージでワイヤーを動かす。
ワイヤーを洗ったら完了
ワイヤーは汚れているので入念に洗う。この作業は大変なので使い捨てにするのも手。
ワイヤーを何度か動かしてみてもつまりがとれない場合は、無理をせずやめましょう。
やりすぎるとワイヤーで排水管を傷つけてしまう可能性があるので、その場合はすぐに業者に頼んでください。
道具を使わずにトイレのつまりを直す方法は?
つまりの原因が水で溶けるものであれば、時間と共に徐々に溶けていきます。ただそれだと時間がかかりすぎるので、お湯をつかって溶けるスピードを早めることでつまりを解消しましょう。
便器内の水位を低くする
排水口より水位が高い場合はバケツなどで水を抜いて水位を低くする。
お湯をつくる
40〜50℃のお湯を3〜5Lを目安に準備しておく。
便器の排水口にお湯を流す
少し高い位置から排水口めがけて落とし、つまりを押し流す。
このとき気をつけるべきポイントは熱湯を使わないこと。
お湯の温度が高いほどトイレットペーパーなどが溶けやすくなると思うかもしれませんが、便器は高温に弱い性質があるので、熱湯を注ぐと便器がひび割れることがあって危険ですよ。
トイレのつまり解消道具ラバーカップがないとき!ペットボトルで手作りしよう
ラバーカップがお家にないときは、ペットボトルを代わりに使ってみましょう。
実は500mlのペットボトルを底3〜5cmのところで切るだけで、簡易版ラバーカップになります。底を切ったペットボトルと、手袋代わりに使うビニール袋を用意しましょう。
使い方はラバーカップと同じで、ペットボトルの切り口の方を排水口に差し込んで数十回押し引きするだけ。
ポイントはキャップは外してフタを手で覆うことで、しっかりと吸引できて効果が高まりますよ。
道具を使ってもトイレのつまりが直らなければ業者に頼もう
トイレのつまりは、道具を使わずに、あるいは道具を使えば自分で解消できることはあります。ただ、自分の力でどうにかしようと無理をしないでください。
無理して自分で解決しようとすると、排水管を傷つけてトラブルが大きくなる恐れもあります。うまくいかなかったら早めに業者に頼む姿勢も大切ですよ。